▼第7試合 RIZINライト級(71.0kg)5分3R
×桜庭大世(サクラバファミリア)
[2R 2分01秒 腕十字]
〇中村大介(夕月堂本舗)
Uの遺伝子対決。“レジェンド”桜庭和志の長男の大世は柔道ベースからMMA転向。大晦日のMMAデビュー戦はプロ41戦の矢地祐介の蹴りに左ストレートを合わせてダウンを奪いパウンド連打、僅か26秒でTKO勝ち。
階級上の桜庭と対戦する中村は、実力者相手に6連敗中だが、今年3月のDEEPフェザー級GP1回戦で五明宏人を相手にノーガードでアームロックを狙い続け、判定負けでGP敗退も満員の後楽園ホールを大熱狂させた。45歳の誕生日目前の5月、約3年ぶりのRIZINにして初の東京ドームの大舞台に臨む(※会見での質疑応答)。

1R、喧嘩四つ。サウスポー構えの桜庭に、オーソの中村は右を突くが、桜庭の左のミドルから右ハイからの右ストレートは警戒。桜庭の左蹴りが股間に入り、中断。

再開。右前手フックから左ストレート、左ミドルで詰める桜庭はバックフィストも狙う。
ノーガードの中村はハイキックの打ち終わりに右を突いて組んでボディロックテイクダウン! ハーフから左で脇差し押さえ込んで腕を狙い、マウントに。

桜庭は送り手を外すがマウントのまま。中村は左枕でしっかり抑え込んでハイガード。両脇を徐々に開けさせてブリッジを潰して残り1分を切ったところで腕十字へ。ここで立った桜庭の詰めに右テンカオを狙う中村。桜庭は右ジャブで前に。ゴング。

2R、リーチ、コンパス、階級差を活かして前に出る桜庭に、右フックから左を当てて腰を落とさせた中村は、桜庭の立ち際に右手首を掴んでアームロック狙い。さらに足を戻してきた桜庭を担ぎパスからマウント。S字マウントから腕十字、いったん脇に挟んでから胸上に置き、ヒジを伸ばして極めた。
試合後、バックステージで中村は、「いま連敗中で、2、3年ぶりくらいに勝って、夢のような感じですね。自分だけの力ではないし、こうして一本勝ちできて。次また頑張ろうという感じです。桜庭選手は打撃がすごい強くて結構、やられましたね。ポジションとかはまだ慣れてないところがあるので、たまたまマウントとかが取れて。いまやれてよかったです。彼はまだ始まってもいないので。彼はこっから──こんなおじさんにやられて悔しいと思うので──これから期待ですね。60までMMAをやろうと言っているので、あと15年あるんで、まだまだ強くなれると思います。自分は扱い辛いとは思いますが、バリバリの選手とやっていきたいので、また機会があればRIZINに出たいですね」と語った。




