▼第2試合 RIZINフライ級(57kg)5分3R
○山本アーセン(KRAZY BEE/NAUGHTY HOUSE)5勝7敗
[2R 1分24秒 リアネイキドチョーク]
×冨澤大智(フリー)1勝1敗
アーセンは、母が山本美憂で叔父が山本“KID”徳郁というサラブレッドで、2013年世界カデット選手権レスリング・グレコローマン69kg級優勝。MMAは4勝6敗。2023年5月に約3年ぶりに復帰し、伊藤裕樹に判定勝ち後、9月は福田龍彌に3R、カットによるドクターストップでTKO負けを喫した。2024年3月、約半年ぶりの再起戦で柴田“MONKEY”有哉と対戦もヒザ十字で敗れている。会見では、パートナーの三浦彩佳の取り組みが刺激になっていることを明かした。
冨澤は2019年にABEMAの『格闘代理戦争』でTEAM武尊の一員として出場。2021年10月のKrushでプロデビューし、2連勝を挙げたのち、BreakingDownに参戦。11月、朝倉未来チャレンジ1期生のヒロヤと自身初のMMAルールでの対戦するも判定負けを喫した。
その後はキックボクシングルールで6連勝。RIZIN初参戦となった2023年大晦日、篠塚辰樹相手に判定で敗れた。2024年6月、井原良太郎が持つBDバンタム級王座に挑戦したが延長の末、判定0-5負け。引退宣言を撤回して12月、半年ぶりの再起戦で無敗の空手家よしきまるに判定3-2勝利を挙げた。大晦日の『雷神番外地』ではRIZIN MMA特別ルールに挑み、三浦孝太に1RでKO勝ち。2025年3月の『BreakingDown 15』ではジョリーを秒殺KOしている。
1R、前足を上げ下げするアーセン。冨澤が左ストレートをヒットさせて前に来たところで、組み付きバックを奪う。コーナーでスタンドをキープしようとする冨澤だが、アーセンは引きずり倒してリアネイキドチョーク。苦しそうな表情を浮かべた冨澤だが、向き合って解除することに成功。

アーセンは袈裟固めから三浦彩佳の得意技であるアヤカロックを狙う。冨澤の腕が取れないとパウンド、ヒザ。一発頭部へヒザを打ち込んでからすかさず肩固め。ディフェンスする冨澤だがアーセンはすかさずリアネイキドチョークへ。これも回転して逃げた冨澤に今度は肩固め。冨澤は残り時間を耐えた。

2R、鼻血を出しながらも笑みを浮かべてコーナーを出た冨澤。左へ回り込みながら左カーフを蹴る。前へ来たアーセンにカウンターの左フックを当てる冨澤、アーセンは座り込んだがすぐに立って前へ出る。そこをジャブで迎え撃つ冨澤。富澤の左をかわしたアーセンがボディロック。ロープに手をひっかけてテイクダウンを耐える富澤だが、アーセンが崩してバックを奪って今度はリアネイキドチョークへ。左足一本をかけて絞め、タップを奪った。
冨澤に「這い上がろうよ」と声をかけたアーセンは、マイクを持つと「一個言いたかったセリフがあって。調子はどうだ、東京ドーム! 盛り上がっているかーっ! 俺をこのリングまで自信を持って戦ってくれたコーチ陣、ありがとう。俺は日本人として強くなって日本を作り上げてこの国を守っていきましょう」とハイテンションでアピールした。




