▼第12試合 K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント1回戦(2) 3分3R延長1R
〇璃明武(K-1ジム総本部チームペガサス/Krushスーパー・バンタム級王者)
KO 延長R 0分40秒 ※右ローキック
×アンジェロス・マルティノス(ギリシャ/FFK-POLITIS TEAM)
※璃明武が準決勝へ進出。本戦の判定は30-29、30-30×2。
璃明武は空手のバックボーンを持ち、2018年4月にプロデビュー。2021年8月から開幕した「第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント」で優勝して王座に就いた。2022年2月の「K-1 WORLD GP第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」では準決勝へ進出するも金子晃大に敗れ、6月の『THE MATCH 2022』では江幡睦にも敗れて連敗を喫したが、7月の初防衛戦で永坂吏羅に判定勝ち。2024年3月の2度目の防衛戦では倉田永輝を初回KOに仕留めた。戦績は13勝(5KO)3敗。
マルティノスは、2023年9月のK-1横浜大会に初参戦をはたしたISKAの世界タイトルを保持するギリシャの若き実力者で、K-1フェザー級王者・軍司泰斗に0-2で判定負けを喫したものの、最後まで苦しめた強豪だ。軍司戦は57.5kgで試合をしているが、55kgまで絞れると参戦の名乗りをあげたという。
1R、前に出ていくのはマルティノス。右ストレートで圧をかけるが、璃明武は横蹴り、ジャブで突き放す。マルティノスのパンチを防ぐためか璃明武は超接近戦に持ち込んでヒザを突き上げ、ボディへアッパーを打つ。離れると左ハイ、バックスピンキック、右カーフ。
2R、左フックを連打で叩きつけるマルティノスだが、璃明武は左ミドルを上手く当てていく。マルティノスのガードを突き破るワンツーも。マルティノスがパンチで前に出てくるも、当てるのは璃明武。右ハイも至近距離で蹴る。璃明武の横蹴りに転倒するマルティノス。
3R、璃明武はローを内側外側から蹴り、ボディに前蹴りを突き刺す。璃明武は左右の連打を顔面へ、パンチの回転力では璃明武が優る。離れると左ミドル、接近するとヒザの璃明武。マルティノスがパンチを打つ距離になると組みついて打たせない。
両者決め手なく判定はドロー。延長戦へ。開始直後、出合い頭に蹴った璃明武の右ローでマルティノスはダメージを負いダウン。右ロー連打で倒れかかったマルティノスの顔面へ右ミドルを連打。レフェリーがストップし、璃明武のKO勝ちとなった。
マイクを持った璃明武は「強い選手と分かっていたんのでキツい試合になることはわかっていました。延長戦のローキックで心も折りました。9月決勝あるので今日よりも強くなった姿で戻ってくるので期待してください」と語った。