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レポート

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2024/07/07 11:07

▼第8試合 K-1 WORLD MAX 2024 -70㎏世界最強決定トーナメント準々決勝
〇デング・シルバ(ブラジル/Squadron Thai Brasil)
判定3-0 ※29-28×3
×ダリル・フェルドンク(オランダ/Fight Team Ringer)
※シルバが準決勝へ進出。


 ブラジルMMA団体『SFT』のSFT COMBAT-70kg王者。“灼熱のビッグモスキート”と呼ばれ、キックとMMAの二刀流ファイターでもある。身長190cmとこの階級では高くリーチがあり、蹴りとパンチのバランスに長けている。38勝のうち24KOを記録し、打ち合いの中から繰り出されるハイキックは的確。開幕戦では璃久に初回TKO勝ちを収めた。戦績は39勝(25KO)4敗。

 フェルドンクは端正な顔立ちとアグレッシブなファイトスタイルから“美しい人狼”と呼ばれているオランダの強豪ファイター。ヨーロッパのキックボクシング団体『Enfusion』(エンフュージョン)の元ライト級(-70kg)王者で、11勝のうち7KOと高いKO率を持っている。得に左フックが強く、パンチの回転の速さで相手のガードを弾くパワーが持ち味。開幕戦では和島大海を右フックで初回KOした。戦績は12勝(8KO)3敗。


 1R、前に出るのはフェルドンク。強烈な左右フック、右ロー、左右ボディで攻める。コーナーに詰まったシルバだが、ラッシュをかけようとしたフェルドンクに右フックを見舞いダウン気味に倒す。下がり続けるシルバだが長いリーチからのパンチを放ち、フェルドンクが距離を詰めてくるとヒザ、左右フック。


 2R、右ローを蹴るフェルドンクにシルバは右ストレートから飛びヒザ蹴り。フェルドンクは右ローを蹴っていくが、シルバがまたも右ストレートから飛びヒザ蹴りをヒットさせる。それでもすぐに前に出て左右フックを打つフェルドンク。前蹴りで余裕を見せていたシルバにフェルドンクの左フックがヒットし、大きくグラつく。


 さらにコーナーへ詰めて左右ボディから右アッパーを突き上げる。右ボディからの左ハイも。さらに右ボディでシルバの身体を丸まらせる。左フック、強烈な右ボディ、右フックと一方的に攻めるフェルドンク。左ボディでフェルドンクが追い込んだ。


 3R、前蹴りでフェルドンクを突き放すシルバはタイミングのいい右ストレートでフェルドンクからダウンを奪う。前に出るフェルドンクにシルバが右フックを当てるが、すぐにフェルドンクが右フックを打ち返してシルバをフラつかせる。逃げ切り体勢のシルバを攻めるフェルドンクだが、疲労の色が濃くなり、シルバが左ミドル、右ストレート、ボディへのヒザで逆襲。それでも左右フックで前へ出るフェルドンクが執念の左右フックを連続ヒットさせるが、試合終了。


 追い上げたフェルドンクだったが、ダウンを奪ったシルバがコプリヴレンスキーが待つ準決勝へコマを進めた。

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