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レポート

【PANCRASE】バルボーザが雑賀ヤン坊をヒジで切り裂き新王者に。杉山しずかが和田綾音に判定勝ちで女子フライ級王座返り咲き、宮澤が船田との5R熱闘制しストロー級王者に。猿飛流が大塚をバックスピンキックTKO、内藤がレーベンに辛勝、神谷が葛西に判定勝ち、透暉鷹がギレルメをTKO、木下がジェヨンに競り勝つ、岸田が眞藤に三角絞め

2026/03/14 14:03
 2026年3月14日(土)、神奈川・横浜武道館にて『PANCRASE 361』(U-NEXT配信)が開催された。 ▼キング オブ パンクラス チャンピオンシップ ライト級 5分5R×雑賀ヤン坊 達也(DOBUITA)第9代KING OF PANCRASIST 14勝7敗 70.15kg[2R 4分41秒 TKO] ※右瞼カット〇ラファエル・バルボーザ(MAQUININHA DO FUTURO)3位 17勝5敗 69.9kg※バルボーザがライト級新王者に  2025年4月、天弥との“ライト級日本最強ストライカー対決”を制し、2度目の防衛を果たしたヤン坊。11月にはRIZIN神戸大会に参戦するも、ヌルハン・ズマガジー相手に持ち味を発揮できず敗北。急遽参戦となった大晦日の「RIZIN師走の超強者祭り」では、“ブラックパンサー”ベイノアを左ハイキックでマットに沈め、その存在感を強烈にアピールした。  そのヤン坊のベルトに挑むのは、昨年PANCRASEに初参戦を果たしたバルボーザ。粕谷優介、鈴木悠斗(25年7月スピニングチョーク)といった実力者相手に連続一本勝ちを収めている強豪。  PANCRASEでは5KOを含む6連勝と無双状態のヤン坊。松濤館空手と柔術をベースに5KO、6つの一本勝ちを誇るバルボーザ。仕留める力を持つ両雄によるライト級チャンピオンシップだ。  計量後、雑賀は「春のビッグマッチっていうことなんで、いつも通り会場盛り上げます。そしてビッグマッチっていうことなんで、ここにいる皆さんでPANCRASE盛り上げましょう。なんかね、嫌なニュースでSNS荒れてましたけど、そんな人たちに、PANCRASEの面白さを伝えて、終わった後に“なんかヤベえな、 面白れえなPANCRASE”っていう声が聞けるよう、みんなで盛り上げていけたらと思っています」と、ファイトで見せると宣言。  バルボーザは、「PANCRASEの舞台に戻ってこれてすごい嬉しく思います。今回は本当に自分の家族や仲間も来てるんで、絶対に負けられない戦いです。時が来ました。これは戦争です。組み手です」とマチダ空手に例えて語った。  1R、両者オーソドックス。じわじわと詰めていくヤン坊。ブルボーザがカーフキックを一発入れたが、プレッシャーに圧されてケージを背負う。  バルボーザがワンツーをを打ち込みヤン坊がフラッシュ気味にダウン!すぐに立ち上がるが、バルボーザがボディロックで組みついた。テイクダウンに成功したバルボーザ。  ケージを背負って寝かされないようにしているヤン坊。バルボーザは両足を束ねて寝かせようとする。立とうとしたヤン坊がギロチンを狙う。深く入っていたのか、バルボーザは下になり外した。  バルボーザのガード。ヤン坊が上からパウンドを入れる。バルボーザは体を起こしてタックルに入る。座った体勢のヤン坊に、頭を付けて上から押さえるバルボーザ。残りわずかで小手に巻いて立ち上がったヤン坊。1R終了。   2R、カーフキックの蹴り合い。ジャブで飛び込むバルボーザ。ヤン坊がパンチで飛び込んだ。サークリングで距離を取り逃れるバルボーザ。離れ際にバルボーザのヒジが入り、ヤン坊が右まぶたをカット。ドクターチェックがかかる。  続行。左右のパンチで出るヤン坊。バックステップしながら打ち返すバルボーザ。バルボーザがシングルレッグに入ると、こらえたヤン坊はアームロックを狙う。  外して上を取ったバルボーザ。バタフライガードで浮かせて立とうとしたヤン坊だが、バルボーザが上から押さえ込んで立たせない。下から蹴り上げるヤン坊の足をさばいてパスしたバルボーザ。  得意のアナコンダチョークに抱える。首を抜いて立ち上がったヤン坊。残り1分。しかしヤン坊は組みの攻防で消耗している。ヤン坊がパンチで出ていくが、ヤン坊の出血を見てレフェリーが試合を止めた。  2R4分41秒、TKOでバルボーザが新王者に。悲願のベルトを獲得したバルボーザは、「サンキュー、ジャパン、サンキュー、パンクラス。今までたくさんの人に支えてもらってここまで来ることができました。ブラジルから家族や恩師も来ています。本当にありがとうございます。サンキュー、ジャパン!  空手を通じて知っていた日本で王者になれてとてもハッピーだ。過去2戦、シンゾー・マチダ先生がセコンドに付いてくれたが、今回は来ることができなかった。こうしてベルトを取ったことを、先生に映像を通じて伝えたいと思う。押忍」と涙を流しながら語った。 [nextpage] 杉山しずかが和田綾音を四つで制して王座返り咲き ▼クイーン オブ パンクラス チャンピオンシップ フライ級 5分5R〇杉山しずか(リバーサルジム新宿Me,We)1位/第4代QUEEN OF PANCRASIST 24勝8敗1分 56.55kg[判定3-0] ※50-45×3×和田綾音(ALIVE)2位 2勝1敗 56.75kg→56.65kg※杉山が女子フライ級王者に  2025年3月渡邉史佳相手に初防衛戦に臨んだ杉山しずかは1R 右フックによるKO負け。しかし、開始早々渡邉のパンチによりダウンを喫する苦しい展開となるも、勝負を捨てることなく覚悟を決めて前に出る姿は多くのファンの記憶に刻まれた。  今回、渡邉の王座返上により、再び杉山に女王の座を掴むチャンスが巡ってきた。  対する和田は、2024年7月大会で、実績・キャリアで大きく上回るライカに勝利し、鮮烈なデビューを飾った新鋭。25年6月大会では、オノダマンとの激闘に勝利し2連勝でチャンピオンシップに駆け上がってきた。  第4代女王戴冠時に「若手の壁になる」と宣言した32戦のキャリアを持つ杉山が返り咲くのか。それとも2戦負けなしと恐れを知らない和田が3戦目でその壁を打ち破り、新女王の座を掴むのか。 杉山「とても楽しみに明日を待っていました。バチバチの試合をお見せします。以前(会見で)ベルトの意味について語られたんですが、それを聞いてはっきりベルトを獲るべきは私だなっていう風に確信しました。PANCRASEのためにも頑張ります」   和田「チャンピオンをかけた試合として恥ずかしくないような、ALIVEの選手として恥ずかしくないような試合をします」  1R、両者オーソドックス。和田がパンチで出た。左が顔面にヒットし、首がのけぞった杉山だが、四つに組み止めた。クラッチしてテイクダウンを狙う杉山。  ケージを背負ってこらえる和田。逆に和田がテイクダウンを狙う。杉山がこらえたが、離れた和田。打撃戦から杉山が組みに行く。ボディロックからテイクダウンに成功した杉山。和田は小手に巻いて立ち上がるが、杉山がまたボディロックから投げてテイクダウン成功。  背中をつけた和田。杉山がハーフで押さえ込む。ハーフの足を抜きに行く杉山。和田がブリッジで返して上を取り返した。  残り1分。杉山が三角を狙うが、密着して防いだ和田。立ち上がる杉山。スタンドで四つになり、ヒザを打ち合う。1R終了。  2R、シングルレッグに入った杉山。テイクダウンに成功。すぐにハーフガードで押さえ込んだ。体を起こした杉山が鉄槌を打ち込む。  和田は下から蹴って離して立とうとする。立ち際にヒザをボディに入れる杉山。立ち上がり四つの攻防に。お互いヒザを打ち合う引き剥がそうとする和田だが、杉山は離れずヒザを打ち込んでいく。  杉山が外掛けでテイクダウンを狙うが、こらえる和田。杉山がケージに押し込んだ体勢で2R終了。  3R、杉山が右ストレートをヒット。和田がパンチで詰めるが、杉山が組み止めた。引き剥がした和田。杉山が組んでケージに押し込む。和田が入れ替えるが、すぐに戻す杉山。  両脇を差した杉山だが、押し込んでのヒザを入れるのみの展開でブレイクがかかる。ブレイク後に和田がパンチを入れるが、すぐに組みついた杉山。ケージに押し込むと、大内刈りでテイクダウン成功。  ガードの和田が足で距離を作ろうとするが、杉山が中に入っていき立たせない。体を起こして鉄槌を入れる杉山。  残り1分。下から三角を狙う和田。杉山がディフェンスして外す。和田が下から蹴って離し立ち上がった。しかし、すぐに組んでケージに押し込む杉山。3R終了。  4R、パンチをヒットさせる和田だが、杉山が組みついて四つ組みに。投げを狙った和田。  一瞬ヒザをついた杉山だが、起き上がりまたケージに押し込む。ケージに押し込んでヒザを入れる杉山。外掛けでテイクダウンを狙った杉山。  投げ返して凌いだ和田だが、杉山はすぐにまたケージに押し込む。レフェリーがまたブレイクを掛ける。すぐに組んでいく杉山。  またケージに押し込んでヒザを入れ合う展開に。残り10秒で杉山が足をかけてテイクダウン。下から三角を狙った和田だが、4R終了のホーン。  5R、すぐに組んでいく杉山。ケージに押し込みヒザを入れていく。ブレイクがかかるが、すぐに杉山が組んで間合いを詰めると、組んでケージに押し込む。  引き剥がした和田だが、すぐに組みつく杉山。またケージに押し込んでヒザを入れる。再びブレイク。パンチで出る和田に杉山は首相撲に捕らえる。また四つ組みになり、ヒザを入れ合う両者。  レフェリーからこのラウンド3度目のブレイク。また再開直後に組んだ杉山。残り20秒で引き剥がした和田。パンチで出るが、杉山が前蹴りで止める。詰めてきた和田を首相撲に捕らえて膝を入れたところでタイムアップ。  ジャッジ三者とも50-45のフルマークで、杉山が王座返り咲きに成功。  勝った杉山は、試合後のインタビューで、「和田選手が強くて、ちょっとびっくりしちゃいました。応援してくれるファンの皆様、和田選手のファンの皆様もありがとうございます。このベルトを2回も巻くことができて、ありがとうございます。  私、アイドルが好きで、ももクロが好きで、まるでヒーローみたいだなって思って、好きでした。そして格闘技でだんだん強くなってきて、誰かのヒーローになりたいと思ってやっています。もし誰かに、こんな試合でも、心を動かすことができるなら、やってて良かったと思います」とコメントした。 [nextpage] 宮澤雄大が船田電池との5R制してストロー級王者に ▼キング オブ パンクラス チャンピオンシップ ストロー級 5分5R ×船田電池(和術慧舟會HEARTS)1位/2024年NBT同級優勝 5勝1敗 52.1kg[判定1-2] ※47-48×2, 48-47〇宮澤雄大(RESURGO MMA)4位/Fighting NEXUS初代ストロー級王者 17勝6敗 52.25kg→52.2kg※宮澤がストロー級王者に  第4代王者・黒澤亮平が返上したストロー級王座を巡り、船田と宮澤によるタイトルマッチが決定。  船田は禅道会、柔道で培った技術と無尽蔵のスタミナを武器に、デビュー以来5戦負けなしの新鋭。就職活動に専念するためにケージを離れていた学習院大学生の船田。25年4月のリトル戦の判定勝ち以来、約1年ぶりの復帰戦がチャンピオンシップとなる。  一方宮澤は、約3年ぶりのPANCRASE参戦となった25年11月大会で船田の同門・飯野タテオと対戦。積極的な仕掛けの早さと破壊力のあるパンチを武器に激闘を判定勝ち、ベストバウトに選出された。船田が勝てば、自らの社会人デビューに最高の花を添える戴冠となる。  1R、両者オーソドックス。宮澤がニータップに入りテイクダウン。ハーフで押さえ込む。亀になり立ち上がる船田。宮澤はボディロックでバックに回る。立ち上がる船田の足を払ってまたテイクダウン。  足のフックは許さずに、亀から立ち上がった船田。すぐに詰めていく船田。タックルへ。宮澤が切って立ち上がったが、船田はすぐにまたタックルに入る。尻もちをついた宮澤。座った体勢でヒジ・パンチを入れて抵抗する宮澤。船田はボディロックに捕らえて寝かせようとする。立ち上がった宮澤だが、すぐに投げてヒザをつかせた。  立ち上がる宮澤のバックについた船田宮澤が立つとすぐに投げる。船田がコントロールする展開が続くが、ダメージを与える攻めがない。最後にバックからパンチを入れた船田。1R終了。  前半パンチを入れた宮澤に対し、後半は船田組みでコントロールする展開に。  2R、パンチを入れる宮澤に、船田がタックルに入る。尻もちをついた宮澤。ケージを背負って寝かせられるのを防ぎながら、細かいパンチを入れていく。船田が宮澤の両足を両腕で束ねるが、宮澤は掌底・ヒジを頭部に入れる。  立ち上がろうとする宮澤を立たせずコントロール。船田も頭を付けてケージに押し込みながらパンチ・ヒザを入れていく。立ち上がった宮澤をすぐにまた寝かせてコントロールを続ける船田。  立ち上がり際にバックに回った宮澤。船田は股下から宮澤の足を取り膝十字を仕掛ける。パンチで抵抗する宮澤。船田は外ヒールに切り替えた。2R終了。  3R、船田がシングルレッグに入る。尻もちをついた宮澤。ケージ際に移動して、座った体勢でケージを背負う。細かいパンチを打ち合う両者。宮澤は脇に差された腕を小手に巻いて立ち上がろうとする。立った。  船田はボディロックから投げを狙う。立ち上がってボディにヒザを入れた船田。その瞬間に立った宮澤。船田がタックルに。切ってバックに回った宮澤。船田がスクランブルで上を取り返しに行く。  シングルレッグでしがみつく船田。宮澤は座った体勢で船田の頭部にヒジを入れていく。ボディロックに捕らえた船田。宮澤はケージを使って立ち上がった。なおも放さず押し込んでいる船田。残りわずかで宮澤がダブルレッグに入るが、3R終了。  4R、詰める船田。宮澤が右を入れるとタックルへ。スタンドバックに回るが、クラッチを切って離れた船田。宮澤がまたタックルへ。テイクダウン成功。  しかしすぐに背中を向けて立ち上がると、正対して逆にケージに押し込む。座った体勢の宮澤の左足をホールドしてパンチを入れる船田。  レフェリーがブレイクを掛ける。ブレイク後に宮澤がタックル。ダブルレッグでテイクダウンしたが、向き直った船田がまたケージに押し込み、片膝をついた宮澤にパンチを入れる。  立ち上がる宮澤の両足を束ねてテイクダウンした船田。また立ったが、今度は宮澤がダブルレッグでテイクダウン。パウンドを入れる。立ち上がった船田をバッククリンチから投げてテイクダウン。残りわずかでパウンドを入れる宮澤。4R終了。  5R、宮澤が先にタックルでテイクダウン。すぐに向き直って立ち上がった船田だが、宮澤が再びタックル。テイクダウンしてバックにつこうとする。前に落とした船田。背中を向けた宮澤からバックマウントを狙ったが、宮澤は股下から抜けて脱出。  スタンドに。パンチで出る宮澤。船田もパンチで体が流れている。宮澤の右がヒット。船田のタックルを切った宮澤。宮澤がジャブをついて出る。船田がタックルからスクランブルで上を取るが、宮澤も背中を向けて立ち上がった。  宮澤のタックルを潰した船田が腕十字! しかし体をまたいで外した宮澤がパウンドを入れる。船田はケージまで押し込んで立ち上がった。スタンドに戻ったところでタイムアップ。  48-47、47-48、48-47の2-1で宮澤勝利! 5R動き続ける死闘を制して宮澤がストロー級新王者に。宮澤は「最高の電池選手とやれて、本当に最高でした。自分の地元長野から応援に来てくれた皆さん、僕のことを応援してくれる皆さん、パンクラスファンの皆さん、ありがとうございました。4年越しの思い、叶ったぞ!応援のお陰で、最後まで頑張れました。」とコメント。  インタビュアーの川村亮に「どんな王者になってくれますか?」と問われると、「パンクラスのこのベルトに誓って、最高のキング・オブ・パンクラシストとして、このベルトの価値を上げていきます」とコメントした。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R×大塚智貴(CAVE)4位 2021年NBTストロー級優勝 8勝7敗1NC 57kg[2R 0分25秒 TKO] ※スピニングバックキック→パウンド〇猿飛流(リバーサルジム川口REDIPS)5位 第7代KING OF PANCRASIST 2019年NBT同級優勝&MVP 10勝6敗 56.95kg  2025年11月、濱田巧とのベルトを賭けた一戦で、互いに全てを出し尽くす死闘を繰り広げた大塚。5R戦い抜くも、スプリット判定負けとあと一歩のところで王座に届かなかった。  対するは、かつて頂点に君臨した元王者・猿飛流。25年7月大会では、岸田宙大の寝技を持ち前のテクニックと強靭なフィジカルで完封し、再びランキングに名を連ねた。  ノーコンテストを含むチャンピオンシップ2連戦を経験し、ファイターとしての一皮むけた印象の大塚。復帰後、着実に試合を重ねながら往年の輝きを取り戻しつつある猿飛流。頂点を見据える両者が激突する注目のランキング戦。 大塚「この試合負けた方はもう未来ないと思うんで、必ず俺は勝ってこの先に進みます。思い切り潰し合いましょう」 猿飛流「フライ級、ちょっと残念なニュースとか出ちゃいましたけど、僕と大塚選手で、PANCRASEのフライ、盛り上げるんで。これに勝った方がもうタイトルに近づくと思うんで、僕らでフライを一気にちょっと盛り上げて見せようと思うんで、注目よろしくお願いします」  1R、両者オーソドックス。お互いインローで牽制する。ミドルを入れた猿飛流。猿飛流がタックルに。受け止めた大塚をケージまで押し込んだ。  四つでクラッチした猿飛流は大塚がヒジを放つタイミングに合わせて投げてテイクダウン。サイドに出た猿飛流。マウント! すぐに股下から抜けて立ちに行く大塚。  スタンドバックに回ったが、猿飛流はバックを取らせてのアームロックを狙う。腕を抜いてバックに回った大塚。猿飛流が前転して大塚のあウィを狙っていく。ヒールホールド。逆足で蹴って外した大塚。立ち際に組んだ猿飛流がまたケージに押し込む。ヒザを入れる大塚に、猿飛流はカカト蹴りを返す。1R終了。  2R、開始直後に猿飛流がバックスピンキック! ビッグヒットし大塚仰向けにダウン! すかさず間合いを詰めた猿飛流がパウンド連打! 打たれ続ける大塚を見てレフェリーストップ!  2R25秒、猿飛流のTKO勝ち。勝った猿飛流は、「大塚選手が相手だったので、すべてを賭けて試合に臨めました」と、対戦相手の大塚に感謝の弁を述べると、「バックスピンキックはずっと練習していたんですけど、ただ出していなかっただけで。今日はアップの時に当たる気がしていて。理想の勝ち方ができたんで、次、もうタイトル戦を組んでもらってもいいですかね?まあ、色々あると思うんで、もしできたらで。」と、謙虚なコメントながら、タイトル戦をアピールした。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇内藤由良(リバーサルジム横浜グランドスラム)4位/第15代ミドル級王者 8勝2敗 77.45kg[判定3-0] ※29-28×3×ガブリエル・レーベン(X-Road)1勝4敗 77kg  デビュー以来6戦6勝5フィニッシュと圧巻の戦績でミドル級王者に登り詰めた内藤。だがその後、2024年DWCSでのアテバ・ゴーティエ戦で2R TKO負け。25年4月のゴイチ・ヤマウチ戦でウェルター級に転向も連敗を喫し、世界の壁の高さを痛感。  しかし、25年12月大会では髙橋攻誠を1R終了時 TKOの戦闘不能に追い込み、復活の狼煙を上げている。  対するは、25年4月の武者孝大郎戦以来のPANCRASE参戦となるフランス人ファイター・レーベン。鋼のような肉体と、それを操る冷静さこそ最大の武器。地元・横浜開催、UFC Fight Passの配信再開とモチベーション最高潮の内藤。一方のレーベンも生き残りを賭けてアップセットを狙う。 内藤「地元の横浜で試合ができることを嬉しく思います。自分の成長した姿を見せられるように頑張ります。対戦相手のガブリエル選手もナイスガイでいい選手だと思うので、盛ちゃん(伊藤盛一郎)と同じように、グランドスラム全員で勝ちに行きますし、何より世界に自分個人としてはまた再び、海外に挑戦できるよう、しっかり『UFC Fight Pass』で見る全世界の人たちにアピールできるよう、きっちりフィニッシュして勝ちますので、応援よろしくお願いします。  ガブリエル選手は見ての通り、すごいフィジカルで、すごい身体も引き締まっていて、まさにもうビルダーというか、身体がすごい強そうという、イメージのままの選手だと思うんで、自分もフィジカル負けしないように、対策していきたいと思います」  1R、両者オーソドックス。ローを蹴る内藤。タックルのフェイントを見せる。内藤のアッパーがヒット。さらにパンチの連打でケージに追い込んだ。組んで押し込もうとする内藤に、レーベンは膝を返すと押し返し離れた。  しかし内藤の三日月蹴りがヒット。腹を効いた様子を見せたレーベン。内藤はタックルへ。レーベンは片膝をついてケージにもたれこらえる。立ち上がった。パンチを振るレーベン。詰めた内藤が左ボディをヒット。  ケージを背負うレーベンにテンカオを打ち込むと、また組みついた。押し込む内藤。残り1分。ヒジを返すレーベン。離れた内藤が右ハイ。また組んでケージに押し込む。腹に左右の膝を打ち込む内藤。離れてカーフキック。1R終了。  2R、パンチのフェイントでケージを背負わせた内藤。タックルからスタンドバックに回った。小手を巻いてバックに回らせないレーベン。立ち上がり正対したレーベンだが、内藤がボディにヒザ。さらに首相撲ヒザを入れる。またケージを背負ったレーベンのボディにテンカオをヒット。体をくの字に曲げたレーベン。  距離を取ろうとするレーベンに左ハイ。ケージに追い込んでローを蹴るレーベンだが、内藤の前蹴りがローブローになりタイムストップ。再開。パンチで出たレーベン。ヒットしてちょっとふらついた内藤。  組んでケージに押し込むと首相撲から腹を狙っていく内藤だがレーベンに振られると足がもつれる。タックルに入る内藤にレーベンのヒザがカウンターでヒット!ダウン気味にヒザをついて亀になった内藤にレーベンがパウンド。立ち上がり逃れた内藤。2R終了。  3R、消耗している内藤。レーベンがステップインしてジャブをヒット。内藤は三日月蹴り。ボディを狙っていく。首相撲に捕らえた内藤をレーベンがパンチで引き剥がした。また三日月蹴りを入れる内藤。下がってケージを背負ったレーベンに詰めた内藤だが、頭が当たりタイムストップ。  再開。残り3分。内藤のローでスリップダウンしたレーベンだが、内藤が追い打ちをかけられず立たれる。飛びヒザを放ったレーベン。  お互い消耗している。レーベンのパンチ3連打が顔面にヒット。レーベンが出るタイミングでタックルへ。切ったレーベン。がぶりから抜けた内藤がバックに回るが、逆に前に落ちた。  レーベンのバックマウント。リアネイキドチョーク。アゴの上で耐えている内藤。前に落とそうとする内藤だが、レーベンは落ちかけた体勢から内藤の頭部にパンチの連打! 打たれる内藤。そのままタイムアップ。  判定を待つ間、勝利をアピールしていたレーベンだったが、ジャッジは三者29-28で内藤の勝利。僅差の2Rが内藤に入ったか。3RにはKO寸前まで追い込まれ、薄氷の勝利。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R ×山木麻弥(JAPAN TOP TEAM)8位 3勝3敗 61.6kg[判定0-3] ※28-29×3〇荒田大輝(パラエストラ八王子)10位 6勝1敗 61.4kg  プロデビュー後3戦3勝3KOと、破竹の勢いでキャリアを積み上げてきた山木だが、昨年6月大会で、その後王者となる田嶋椋に初黒星を喫した。  続く9月RIZIN名古屋大会では、オープニングファイトで石坂空志に判定負けと現在2連敗中。今回より所属をJAPAN TOP TEAMに移し、心機一転再起を期す。  対する荒田は、6戦を戦い敗北は山口怜臣戦でのスプリット判定のみというパラエストラ八王子期待の新鋭。昨年はギレルメ・ナカガワ、安藤武尊にリアネイキドチョークを極めるなど、決定力を武器に上昇気流に乗っている。  1R、オーソドックスの山木にサウスポーの荒田。パンチで出た山木に荒田がギロチンチョークに捕らえる。ケージに押し込む山木。   ボディシザースで引き込んで絞める荒田だが外れた。ガードから腕十字を狙う荒田。山木は腕を引き抜いて立ち上がり、スタンドに戻る。組んだ荒田に山木は下からネルソンに抱えて引き込むが、バックに回った荒田が立ち上がりスタンドバックに。  投げてテイクダウンした荒田。バックマウントからおたつロックに捕らえたが、足のフックを解除して反転した山木が上になる。荒田が立ち上がりスタンドに。荒田がボディロックからテイクダウンし、再びバックマウントに。バックから腕十字へ。  三角に移行した荒田。首を抜いて脱出した山木。立ち上がりスタンドに。ケージに詰めた山木。荒田のタックルを背中を向けてこらえる山木。スタンドバックから投げを狙う荒田。残りわずかでテイクダウンした荒田がリアネイキドチョークに捕らえたが、その瞬間に1R終了。  2R、プレッシャーを掛ける山木。荒田がケージを背負うが、山木が前に出たところでタックルに入りテイクダウン。立ち上がる山木をボディロックして頭から落とした荒田だが、山木が起き上がり逆にテイクダウンして上を取る。荒田は下からギロチンに抱えて投げ、立ち上がった。  タックルに入った荒田。ボディロックからテイクダウンすると四の字ロックに捕らえる。リアネイキドチョーク。アゴを引いて耐えている山木。腕を掴んで外した山木だが、荒田のバックキープが続く。四の字ロックで足を引っ掛けて反転させない荒田。反転しようとする山木にスコティッシュツイスターを仕掛けたが、残り10秒で正対に成功した山木。2R終了。  3R、荒田のタックルにヒザを合わせた山木だが、荒田がそのまま組みついてケージに押し込む。スタンドバックに回って投げた荒田。バックマウントを狙ったが、前に落とした山木。荒田はすぐに立ち上がる。   パンチからダブルレッグで飛び込んだ荒田。受け止めた山木をケージに押し込み、再びスタンドバックに回る。投げてバックマウントを狙う。  山木が前転してスクランブルを狙ったが、荒田がついて行って上を取り肩固め。こらえた山木が外して上になりマウント!しかし荒田は股下から抜けて立ち上がる。  荒田のタックルを切った山木。しかし疲れが見える。荒田がパンチからタックルにつなげてテイクダウン。ニンジャチョークを狙った山木だが、外れてバックを取られる。山木が立ち上がると投げてヒザをつかせた。両足をフックしてバックから殴る荒田。タイムアップ。  ジャッジ三者とも29-28の3-0で荒田勝利。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇神谷大智(BRAVE GYM)9位 8勝1敗1NC 70.55kg[判定2-1]×葛西和希(マッハ道場)11勝6敗 70.55kg  神谷はデビュー以来連勝街道を突き進み、24年10月の豪州Eternal MMAではスコティッシュツイスターで1R 一本勝ちもマーク。しかし、25年5月の『ROAD TO UFC』でキム・サンウクにキャリア初黒星を喫した。  だが25年12月大会では、柔道仕込みの強烈な投げで松岡嵩志の腕を破壊し、2R TKO勝ち。再びランキング入りを果たした。  対する葛西は、キャリアの大半をPANCRASEで積み上げ、上位ランカーとしてライト級戦線を賑わせてきた葛西。破壊力抜群の打撃を武器に、2024年9月にはライト級次期挑戦者決定戦で天弥と対戦し、1R残り2秒でTKO負け。  その後、25年6月にPOUNDOUTに参戦し、山本琢也に判定負けを喫した。「今年、勝負をかける」と意気込んだ2月品川大会が相手の西尾真輔の計量失格により無念の試合中止。だが今回、ビッグマッチでのランキング戦という大きなチャンスが巡ってきた。  PANCRASEライト級の頂点を狙う実力者同士によるサバイバルマッチ。  1R、サウスポーの神谷に葛西はオーソドックス。左ミドルを入れた神谷。さらに左ハイ。葛西はステップしながらフェイントを見せるが、手が出ていない。  神谷がシングルレッグからボディロックに切り替えてテイクダウン。神谷がアームロックを狙うが上を取った葛西。下から足に絡みついて立ち上がった神谷。  四つ組みで両者胸を合わせてクラッチ。外掛けでテイクダウンを狙う神谷だが、葛西はこらえる。動きがなくレフェリーブレイク。圧を掛ける神谷。葛西は右ストレートを打ち込むが、ケージを背負ったところで神谷が左ミドルをヒット。もう一発左ミドル。葛西がパンチで出るとバックステップでかわす。残りわずかで詰めた神谷が左ストレートをヒット。1R終了。  2R、詰めた葛西が右を顔面にヒット。シングルレッグに入った神谷。葛西が四つから倒して上を取ったが、バックからチョークを狙ったところで前に落とされる。バックを取った神谷。バッククリンチからテイクダウンを狙う。正対した葛西。離れた。  間合いを詰める葛西。神谷がケージを背負ったところでパンチを打ち込む。神谷が飛びヒザを出すが、受け止めて四つに組んだ葛西がケージに押し込む。  四つ組みからボディにヒザを入れていく葛西。神谷は口が開いて呼吸が荒い。レフェリーがブレイクをかける。ワンツーで出る葛西。神谷は手が出ない。2R終了。  3R、葛西のワンツーがヒット。コーナーに詰めた。四つになりテイクダウンを狙う神谷だが、葛西がこらえて離れる。また四つに組んだ神谷。しかし葛西がケージに押し込んでヒザを入れる。またブレイクがかかる。  神谷がシングルレッグ。テイクダウン。バックについた。葛西が立ちに行くとがぶった神谷だが、葛西に立たれて離れる。ジャブのダブルを入れた葛西。神谷のインローがローブローになりタイムストップ。  再開。神谷がまたシングルレッグでテイクダウン。亀になった葛西に両足をフックしバックマウントに。足のフックを外して立ち上がった葛西。離れる。  パンチから組んだ葛西だが、ヒジを入れて離れた。神谷はまたシングルレッグに。軸足を払ってテイクダウン。バッククリンチ。  立ち上がる葛西だが、今度はやぐら投げでテイクダウン。バックからおたつロックに捕らえた神谷。スコティッシュツイスターを極めに行くがタイムアップ。  判定2-1のスプリットで神谷勝利。 [nextpage] ▼70kg契約 5分3R〇透暉鷹(ISHITSUNA MMA)元フェザー&バンタム級王者 13勝4敗 69.75kg[1R 4分33秒 TKO] ※パウンド×ギレルメ・ナカガワ(ボンサイ柔術)3勝4敗 ※緊急参戦 69.7kg※カルロス・カヴァルカンチが欠場  カヴァルカンチに変わって緊急連続参戦するのは、2月11日の品川大会で矢澤諒を電光石火のリアネイキドチョークで仕留めたナカガワ。  3勝すべてが1R一本勝利のナカガワは、ボンンサイ柔術黒帯の極めの強さで、大舞台に挑む。バンタム級からフェザー級、そして今回はライト級でスクランブル参戦のナカガワは、増量してくる透暉鷹と相対する。  2023年12月「バンタム級王者決定戦」で河村泰博を肩固めに極め、フェザー級に続き二階級王者に輝いた透暉鷹。24年には『ROAD TO UFC』に参戦し、1回戦でキム・キュソンに判定勝ちも準決勝戦でバーエゴン・ジェライスーに判定負け。  再起を期したカリベク・アルジクル ウールとの防衛戦は、両者の負傷により延期、さらに両者計量失格による中止という波乱の結末に。今回1年7カ月ぶりの復帰戦で、急遽の対戦相手変更を受け入れ、2018年の当日計量だった全日本アマチュア修斗選手権以来のライト級でナカガワと戦う。  度重なる試練から再起を懸ける元王者・透暉鷹と、二階級王者を踏み台に一気に飛躍を狙うナカガワが激突する。  1R、両者オーソドックス。インローを入れた透暉鷹。圧を掛けていく。前蹴り。ギレルメは様子見なのか、手が出ない。ジャブを見せるギレルメだが、バックステップでかわす透暉鷹。   透暉鷹の蹴りに合わせて組みついたギレルメ。テイクダウンを狙う。透暉鷹が潰して上を取ると、ギレルメのガードに。パウンドを入れる透暉鷹。さらに顔面にヒジを入れる。  三角に捕らえるギレルメだが、首を抜いて外した透暉鷹。体を起こして強烈なパウンド連打!ボディ・顔面に打ち込む。顔面に右のパウンドを連打すると、頭を抱えて打たれ続けるギレルメ。レフェリーストップ!  1R4分33秒、透暉鷹KO勝ち。透暉鷹は試合後に「PANCRASEの関係者の皆さん、本当にすみませんでした」と過去の減量失敗について詫びると、「久しぶりの試合で固くなっちゃって、思ったようなパフォーマンスができていないんですけど、ナカガワ選手、試合を受けてくれてありがとうございます。もう試合ができないんじゃないかと思ってましたが、ナカガワ選手のおかげで試合ができたので、ありがとうございました。支えてくれる皆さんに感謝したいです。みなさんがいなければここに立てていないんで……ありがとうございます」と、感極まりながらコメントした。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇木下尚祐(リバーサルジム横浜グランドスラム)3位 13勝6敗1分 65.75kg[判定3-0] ×シン・ジェヨン(Extream Combat/韓国)8勝5敗 65.8kg  バスケットボール出身の横浜グランドスラムの木下は、2024年のPANCRASE参戦以降、小森真誉、遠藤来生に判定勝ち。  25年7月大会では、無傷の7連勝中だった敢流との激闘を判定3-0で制して、3連勝を飾っている。その木下に用意された相手は、韓国からPANCRASE初参戦を果たすシン。  ジェヨンは、8勝のうち4つのKO勝利と1つの一本勝ちを誇るオールラウンドファイター。24年10月の『HEAT55』ではライト級契約で岩倉優輝に3R 肩固めを極められるも、その後はフェザーに戻した。  25年5月の『AFC37×HEAT56』ベトナム大会では、倉本拓也をグラウンドで圧倒し、最後は破壊力抜群のパンチからのパウンドで3R TKO勝ちを収めている。全局面で高いレベルを誇る実力者同士による注目の日韓対決。  1R、両者オーソドックス。ジャブを入れるジェヨン。木下は前蹴りで牽制。ジェヨンがワンツーからカーフキック。木下もカーフキックを返す。圧を掛ける木下。  組みに来たジェヨンにヒザを入れると、ケージに押し込んでダブルアンダーフックでクラッチした。逆にクラッチしたジェヨンがテイクダウンを狙う。一瞬膝をついた木下が立ち上がるが、バックから投げを狙う。テイクダウンしたが、反転して上を取った木下。  バックを取ってツイスターフック。ローリングして逃れようとするジェヨン。反転して上を取った。木下が背中を向けて立ち上がると正対。ヒザを入れて離れる。木下が右を打ち込んでヒット。ケージまで下がったジェヨン。木下は組むとスタンドバックに回った。離れ際にヒジを入れた木下。1R終了。  2R、カーフを蹴るジェヨン。タックルに入りケージに押し込む。ジェヨンがニータップでテイクダウンを狙ったが、こらえて離れた木下。ケージに詰めると飛びヒザ!  さらにパンチを入れるが、ジェヨンがタックルへ。木下はアームロックを狙いながらヒジを頭部に入れる。バックに回ったが、乗りすぎて前に落とされた。タックルに入る木下をがぶったジェヨン。ダースチョークに捕らえるが、木下が押さえ込んで外す。  バックについた木下。ジェヨンが反転してうえをとろうとしたが、こらえた木下が肩固め。外して亀になったジェヨン。スクランブルから上を取り返した。サイドを取ったジェヨンだが、木下は下から横三角に捕らえる。外れたタイミングで立ち上がった。  スクランブルを狙うジェヨンを潰して上を取った。腕十字を狙う。こらえたジェヨンだが、木下はなおもバックにつく。ワンハンドチョーク。ジェヨンが反転したところで2R終了。  3R、ジャブを突いて前に出る木下。シングルレッグに入る。ニンジャチョークを狙ったが、外した木下がボディにヒザを入れる。右フックを打ち込みヒット。  頭を振って下がるジェヨン。シングルレッグを狙うが、ジェヨンがこらえた。ケージに詰めた木下。タックルに来たジェヨンにアッパーがヒット!  組んでテイクダウンした木下は、また肩固めを狙う。腹固めに捕らえる木下。回転して逃れようとするジェヨン。ついていった木下が腕十字!  逃れてガードを取るジェヨン。立ち上がったが、木下がパンチ・ヒザで出る。腹にヒザを入れた木下。しゃがみ込んだジェヨンからバックを奪う。ワンハンドでチョークに捕らえたが、向き合ったジェヨンが外してタイムアップ。  判定3-0で木下が勝利。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R〇岸田宙大(パンクラス大阪稲垣組)6位 6勝2敗 57kg[1R 2分38秒 三角絞め]×眞藤源太(ボンサイ柔術)8位 7勝5敗 57.05kg  2025年7月に猿飛流に敗れたものの、12月大会で、浜本“キャット”雄大を切れ味鋭い腕十字固めで撃破し、ベストサブミッション賞を獲得した寝技のスペシャリスト・岸田。  試合後にはケージ上で、2026年のベルト奪取を高らかにアピールした。  対するは、ブラジルの血を引く超攻撃型ファイター・眞藤。25年はラファエル・リベイロ、時田隆成の実力者相手に連敗したものの、所属をボンサイ柔術へと移し、2026年は巻き返しを狙う。  群流割拠のフライ級ランキング上位陣に食い込むため、互いに譲れない重要な一戦。  1R、サウスポーの岸田にオーソドックスの眞藤。眞藤が間合いを詰めて左右のパンチを打ち込む。岸田がタックルへ。テイクダウンしてサイドで押さえ込んだ。すぐにマウントに移行する。  マウントから変転しようとする眞藤に合わせて三角に捕らえた岸田。耐えていた眞藤だがタップ!  1R 2分38秒、三角絞めで岸田一本勝ち。  勝った岸田は「今回もサブミッションで極めました、ベルト、そろそろいいんじゃないですか。今年絶対にベルトを取るんで、皆さん応援よろしくお願いします」とコメントした。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R ×岡田拓真(リバーサルジム横浜グランドスラム)7位 5勝2敗 65.95kg[判定0-3]〇清水博人(DOBUITA)11位/2025年NBT同級優勝 8勝1敗 65.75kg  デビュー3連勝中だった岡田は、2024年12月大会で敢流に敗れ、キャリア初黒星を喫した。その悔しさを糧に奮起した昨年、中村晃司、石田陸也をパウンドで仕留め2連勝を飾っている。  清水は、25年のNBTで、一回戦・二回戦でベストKO、準決勝戦ではベストバウトを獲得。決勝は対戦相手の負傷により不戦となったものの、11月に代替試合として用意されたランカー・糸川義人戦でもKO勝利を収め、ベストバウトを獲得するなど快進撃を続けている。殺傷能力の高い打撃を武器とする両者によるランキング戦。  岡田のセコンドには、リバーサルジム横浜グランドスラム代表の勝村とともに、同門で今日の試合が相手のビザの問題で消滅した伊藤盛一郎がつく。  1R、サウスポーの岡田にオーソドックスの清水。右ボディから左フックを入れた清水。ケージに詰めてヒザを出した清水に四つに組んだ岡田。両者クラッチしてがっぶり四つになると、内股を狙う岡田。こらえてケージに押し込む清水。岡田は放さず首投げ。投げたが下になる岡田。しかしすぐに三角絞めに捕らえた。  クラッチしながら頭部にヒザを入れる岡田。腕を流されないように耐えている清水。三角クラッチに左手が入ってディフェンスしている清水だが、岡田は手ごと絞めていく。隙間を作って絞めをこらえる清水。  岡田は三角クラッチのまま下から鉄槌を入れる。クラッチが外れた瞬間にかつぎパスを狙う清水。亀になった岡田にバックからパウンドを打ち込む。ヒジ。アッパー。1R終了のホーン。  2R、右ハイをヒットさせた清水。キャッチした岡田が組みついたが、逆に清水がボディロックに捕らえてケージに押し込む。清水がサバ折りでテイクダウン。1Rに三角で絞め続けた岡田に消耗が見える。サイドで押さえ込む清水。  足を利かせてガードに戻した岡田だが、清水が離れて立ち上がりブレイク。スタンドで再開。ハイを出した岡田だが、キャッチされると引き込む。立ち際にパンチを入れた清水。  岡田はタックルに入るが、清水がこらえると引き込んでガードを取る。ガードからフロントチョークに抱えた岡田だが外れた。残り10秒で体を起こしてパウンドを入れる清水。岡田は足で阻んでディフェンス。2R終了。  3R、清水がカーフキックから右ストレートをヒット。間合いを詰めて右を打ち込んだ清水。岡田がジャブをヒットさせて組みついた。両脇を差した清水に対し、払腰を狙った岡田。こらえた清水が後方に倒してテイクダウン。  岡田はまたフロントチョークを狙ったが、首を抜いた清水がサイドで押さえ込む。亀から前転してガードを取った岡田に対し、清水は付き合わず立ち上がり、スタンドに戻した。  清水の右ハイをキャッチした岡田。そのままテイクダウン。ケージ際で体を起こそうとする清水の体をまたいでマウントを取った岡田だが、清水が起き上がって上を取りパウンドを落とす。立って離れた清水。岡田はまた組んで投げを狙ったが、潰されて下に。  バックに付いた清水に岡田は前転して足関を狙うが、伏せた状態でパウンドを入れる清水。残り40秒で立ち上がった。タックルに来た岡田にヒザを合わせた清水。岡田はシングルレッグでしがみつくが、がぶってパンチを入れる清水。残り5秒で離れて立ち上がると、清水がパンチで出てタイムアップ。  判定3-0で清水勝利。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R ×菅 歩夢(THE BLACKBELT JAPAN))12位/2023年NBTバンタム級優勝&MVP 5勝2敗 57.05kg[1R 1分06秒 ニンジャチョーク]〇谷村泰嘉(空手道禅道会総本部TEAM TIGER)5勝2敗 56.9kg  2025年12月ONEでの2勝1敗を含む7勝1敗の好戦績を引っ提げ、PANCRASE初参戦を果たしたクーパー・ロイヤル相手に、終始試合をコントロールして完封勝利を収めた菅。  一方の谷村は、25年5月の大阪大会で約3年ぶり復帰戦に臨み、上位ランカー・秋葉太樹と対戦。判定で敗れたものの、最終ラウンドではあと一歩でフィニッシュに迫る場面を作り出し、その存在感を強く示した。   将来のフライ級タイトル争いに名を連ねるであろう若手実力同士による、熾烈なサバイバルマッチ。  1R、谷村のセコンドにはパラエストラ大阪代表・中山巧と、パラエストラ八王子代表の塩田“GOZO”歩がつく。  両者オーソドックス。タックルに入った谷村。スクランブルで逃れようとする菅をがぶるとニンジャチョーク!後方に倒れ込んで絞めていく。足を絡めて絞めると菅落ちた!  1R1分6秒、フロントチョークで谷村勝利。  試合後のインタビューでは「デビュー戦からずっと得意にしてきた技なので、決まって良かったです。若い選手がベルトを取らないと面白くないので、僕がベルトを取ります」とコメントした。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R×平田 旭(和術慧舟會IggyHandsGym)2位/2025年NBT同級優勝 2勝3敗 83.8kg[1R 3分17秒 KO] ※右ストレート〇林 源平(move)第15代ウェルター級KING OF PANCRASIST 14勝13敗1分 84.1kg  2025年、破壊力抜群のパンチで岡村寿紀、長岡弘樹を粉砕し、その存在感を一気に高めた平田。勢いそのままに臨んだ9月のコシム・サルドロフ戦では、強烈のスラムとパウンドを浴びTKO負けを喫した。  一方、昨年7月、約1年7カ月ぶりにPANCRASE参戦を果たした第15代ウェルター級王者・林。得意の打撃で活路を見出そうとするも、佐藤龍汰朗にグラウンドで主導権を握られ判定負け。   王者・サルドロフが圧倒的な強さを誇る現在のミドル級戦線において、再起を果たし浮上するのは?  1R、両者オーソドックス。お互いローを蹴る。パンチを出しながら前に出た林がミドルを入れる。平田がパンチを返してヒット。詰めた林が右アッパーを出したが、バックステップでかわした平田。またミドルを入れる林。ワンツーを顔面に打ち込みヒット。平田が詰める。   林の左が入り、後退する平田。追っていく林がヒザをヒット。首相撲からヒザを連打する林。右がヒットし、ふらついた平田。ケージまで下がった平田を追っていく。詰めて右を打ち込んだ林。仰向けにダウンした平田を見てレフェリーストップ!  1R3分17秒、林KO勝ち。  試合後のインタビューでは「もうちょっとテクニカルな試合を見せたかったが、熱くなってしまった。」とコメント。インタビュアーの川村亮から「これからもパンクラスミドル級を盛り上げてください」と声をかけられると、「任せてください。コシム待ってろよ!」と、王者のコシム・サルドロフを挑発した。 [nextpage] ▼ストロー級 5分3R×リトル(HIDE'S KICK!)2位 12勝15敗1分1NC 52.5kg[判定0-3]〇佐々木瞬真(THE BLACKBELT JAPAN)7位 4勝1敗 52.55kg  2014年からPANCRASEで戦い続ける会社経営者ファイター・リトル。25年4月大会では、今大会でチャンピオンシップに臨む船田電池に判定負けを喫したものの、40歳を迎えた現在も持前のガッツを武器に第一線で戦い続けている。  対するは、現在3連勝と勢いに乗る20歳の新鋭・佐々木。25年11月大会では、野田遼介を1R パウンドで沈め、ランキング入りを果たした。  同門の黒澤亮平が返上したベルトを狙うルーキーが一気にタイトル戦線へと駆け上がるのか。それともキャリアに勝るベテラン・リトルが若手の野望を打ち砕くのか。  1R、オーソドックスのリトルに佐々木はサウスポー。左右のパンチを打ち込む佐々木。左ハイ。左ストレートがリトルの顔面にヒット。リトルは右の蹴りを放つが、佐々木がケージに詰めて左右のパンチのラッシュ!  タックルに入りスタンドバックを取った佐々木。投げてバックを取る。足のフックを防いで上を取ろうとしたリトルだが、佐々木が先に上を取りパウンドを入れる。  リトルが起き上がりシングルレッグを仕掛けながら立ち上がりスタンドに。パンチを打ち込んでいくリトルだがスピードが落ちている。佐々木のパンチがヒットしぐらついたリトル。組んだ佐々木がテイクダウンし上を取った。立った状態からパウンドを落とす佐々木。  リトルが立ったが佐々木の左をもらってふらついている。ふらつきながらパンチを打ち込むリトル。リトルが首をギロチンに抱えるが、スイッチでバックに回った佐々木。バッククリンチからテイクダウンを狙ったが、自ら離れた佐々木。リトルが大振りのパンチ・ハイキックで出ていく。1R終了。  2R、パンチで出たリトル。リトルが押したところで佐々木がスリップして尻餅をつく。グラウンド状態の佐々木の頭部に蹴りを放ってしまったリトル。  大きなダメージはないがインターバルが取られる。再開後、今度はリトルが飛び込んだ際に、頭が佐々木の顔面に当たりバッティング。タイムストップ。  再開。佐々木がタックルに入る。ケージでこらえるリトルをテイクダウン。しかしバックに回らせずに立ち上がったリトル。佐々木が左を打ち込む。リトルも大振りのパンチを返す。佐々木はパンチからタックルへ。がぶったリトル。がぶりの体勢でパンチを入れていく。立ち上がってケージに押し込んだ佐々木。  離れ際にリトルがヒザを入れる。パンチで出たリトルに、まっすぐ下がった佐々木。タックルに入りテイクダウンを奪うも、押さえ込めず立たれた。タックルに入る佐々木だが、リトルは切ってバックに回りパウンドを打ち込む。  消耗していたリトルだが動きが戻ってきている。逆に消耗した佐々木はバックからヒジの連打をもらう。バックのリトルを前に落として上を取り返した佐々木。残りわずかでマウントを取ったが2R終了。  3R、パンチで出た佐々木だが、リトルもパンチを打ち返す。お互いの左が顔面にヒット。タックルに入る佐々木。シングルレッグでテイクダウン。ハーフで押さえ込む。  押さえ込みながら殴っていく佐々木に、リトルも下からパンチを入れていく。体を起こしてパウンドを打ち込んだ佐々木。残り1分半で立ち上がったリトル。  佐々木はケージに押し込むと膝つきタックルに入るが、切って離れたリトル。消耗しながらも左右のパンチで出るリトル。佐々木のシングルレッグを切った。またシングルレッグを仕掛けた佐々木に、こらえてパンチを入れるリトル。  判定3-0で佐々木勝利。  消耗したところからの粘りを見せたリトルを振り切った佐々木が4連勝。
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