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【K-1】武尊が那須川天心の目の前で宿敵レオナ・ペタスをKO、カリミアンはKOリベンジで王座返り咲き、京太郎復帰はKOで

2021/03/28 12:03

▼第18試合 K-1 WORLD GPクルーザー級タイトルマッチ 3分3R延長1R
×K-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning/王者)
KO 2R 1分46秒 ※バックハンドブロー
〇シナ・カリミアン(イラン/POWER OF DREAM/同級初代王者/挑戦者)
※カリミアンが新王座に就く。K-Jeeは初防衛に失敗


 K-Jeeは福岡を拠点としてデビュー当初はスーパー・ウェルター級で試合をしていたが、2016年からヘビー級に転向。クルーザー級が新設されると再度転向して2018年9月のK-1初代クルーザー級王座決定トーナメントではベスト4。2019年には初代Krushクルーザー級王座決定トーナメントで3試合ともKOして初代王座に就いた(同王座は返上)。2020年12月の福岡大会でカリミアンに挑戦し、1R1分54秒の速攻勝負でTKO勝ち。第2代王座に就いた。戦績は20勝(17KO)10敗。


 カリミアンはアマチュアムエタイで活躍後、2018年9月の「K-1 WORLD GP初代クルーザー級王座決定トーナメント」に初来日。トーナメントを制して初代王者となった。2019年3月には加藤久輝を下して初防衛に成功、2020年3月には愛鷹亮の挑戦を退けて2度の防衛に成功したが、3度目の防衛戦でK-Jee敗れてタイトルを手放した。戦績は10勝(5KO)2敗。


 カリミアンのセコンドには、かつてK-1で活躍したニコラス・ペタスが就く。1R、軽快な動きでローを蹴るカリミアンだが、K-Jeeはすぐに距離を詰めるとボディの連打から右フックでダウンを奪う。カリミアンが立ち上がると左右フックのラッシュでロープを背負わせると右フックでダウンを追加。さらに左右フックの連打を見舞い、カリミアンは防戦一方に。


 K-Jeeは右ボディ。コーナーに詰めたカリミアンにジャブ、右ボディ、右フックを見舞う。前蹴り、右ローも蹴るK-Jeeは右ハイもスピードがかなり落ちている。動きが鈍くなってきたK-Jeeにカリミアンはヒザ蹴りもつかみで注意された。


 2R、ローの蹴り合い。カリミアンが左右フックを繰り出す。K-Jeeが右カーフを蹴ると、カリミアンはヒザ蹴りを放つがつかんでしまい警告を受ける。再開後、カリミアンが右ローを蹴り、K-Jeeが右ローを蹴り返そうと前に出てきたところへカリミアンがバックハンドブロー。この一発でK-Jeeがダウンし、立ち上がるもダメージは明らか。レフェリーがストップし、カリミアンのKO勝ちとなった。


 ベルトを腰に戻したカリミアンは両手で顔を覆って号泣。「ファンの皆さん、いつもありがとうございます。前半は思い通りにはいきませんでしたが、後半は自分がやるべきことが出来たと思っています。自分自身を褒めてあげたいと思います。7カ月間ベルトのことだけを考えてハードなトレーニングをしてきました。諦めずにハードな練習をしてきてこのベルトをまた巻くことができました。続けることで自分の行きたいところにたどり着けるので皆さんも頑張ってください。さあ、次は誰と戦えばいいんだ? 自分がこの階級のキングだ」とメッセージを送った。

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