撮影/小久保松直
K-1 WORLD GP 2021 JAPAN ~K’FESTA.4 Day.2~
2021年3月28日(日)東京・日本武道館
▼第19試合 K-1スーパー・フェザー級タイトルマッチ 3分3R延長1R
〇武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/王者)
KO 2R 1分04秒 ※右フック
×レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS/挑戦者)
※武尊が初防衛に成功。
武尊は2012年9月以来、快進撃を続けて今年3月にペッダムをKOして無敵の33連勝。戦績を39勝(23KO)1敗とした新生K-1の押しも押されぬエースだ。今回が2度目の防衛戦となる。
挑戦者のレオナは“石の拳”と称される強打を武器に、大雅、山本真弘、朝久泰央らを撃破。2019年6月のK-1ではK-1 WORLD GP第4代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント準優勝(優勝は武尊)の実績を持つ小宮山工介をもKOした。9月には西京佑馬を下して第9代Krushスーパー・フェザー級王座に就き、12月には山本直樹をKOして初防衛に成功。
さらに2020年3月、武尊を苦しめた第2代K-1 WORLD GPフェザー級王者・村越優汰をも3Rにマットに沈めてKO勝ち。7月には武尊の盟友である大岩龍矢を判定に下して2度目の防衛に成功すると「Krushにはもう相手がいないので武尊選手、僕とやりませんか?」とリング上からアピール。すると武尊がリングに姿を現し「やろうぜ」と対戦を承諾した。戦績は28勝(12KO)5敗1分。
両者はアマチュア時代に対戦しており1勝1敗。プロでは初対戦。武尊は記者会見で「決着をつけたい」と話した。この試合は昨年11月、そして今年1月と2度の延期を経てようやく実現に至った。リングサイドで那須川天心が見守る中、ゴングが鳴らされた。
1R、レオナの左インローからスタート。ローの蹴り合い、武尊は得意の左インロー。徹底的にローの蹴り合い。レオナが右ストレート、左ジャブ、そしてヒザ蹴り。レオナが連打で詰めると武尊が打ち合いに応じ、笑顔でパンチを打ち合う。レオナのリーチの長いワンツーがヒット。武尊が左ローをフェイントに左ハイ。打ち合いに行く武尊が攻勢に出るが、レオナも打ち返す。ラウンド終了間際、レオナのワンツーに武尊が左フックを返してダウンを奪う。
2R、武尊が右カーフキック。さらに右カーフを蹴っていくとレオナの動きが鈍る。右がヒットすると武尊が腰を落とすが、武尊が打ち合いを制してダウンを追加。最後は左ボディからの左フック、そして右フックでレオナを倒し、武尊が豪快なKOで勝利を飾った。
武尊はマイクを持つと「今日は会場にスペシャルゲストが来てくれているので。那須川天心選手、ご来場ありがとうございます。K-1にようこそ。天心選手も世界の強豪を倒して最強を証明している日本人の一人だと思うので、天心選手と最高の舞台で最高の試合をやりたいと思っています。長い間お待たせしましたけれど、この試合は格闘技界にとってもスポーツ界にとっても日本にとってもめちゃくちゃパワーになる試合になると思うので、自分もやろうと思うので天心選手よろしくお願いします」と、改めて那須川天心との対戦をアピールした。