▼第12試合 RIZINフェザー級(66kg)5分3R
×山本空良(パワーオブドリーム)
[判定0-3]
〇鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM)
山本は22年7月、白川陸斗の負傷欠場を受けヴガール・ケラモフと対戦し判定負け。さらに11月、横山武司に判定負けを喫しNEXUS王座陥落。23年4月のRIZINでは金原正徳相手に苦杯を喫した。その後、6月の地元・北海道大会を怪我で断念。24年4月、約1年ぶりの復帰戦では、トップを取るノジモフに下から極めを狙うもTKO負け。苦しい4連敗となった。再び1年以上の離脱を経て地元で再起を賭けて臨む今回、再び注目を浴びている回転系の寝技を光らせ、一本勝利で完全復活を遂げるか。
元SB王者でONEでも活躍した鈴木は、21年10月、RIZIN電撃参戦。奥田啓介に1R TKO勝ちでMMA初白星を飾る。2連敗後の23年6月、西谷大成の跳びヒザに対し左フックを炸裂、1R 56秒でTKO勝利し再起を遂げた。24年2月には芦田崇宏をTKOで沈め、1Rフィニッシュで2連勝。その後は同じく立ち技からMMAに転向したYA-MANとのハードヒッター対決を熱望。7月に対戦が実現すると、1Rに打ち合いを仕掛けられ、右から返しの左フックを被弾し、KO負け。11月には若手最有望株の秋元強真に判定で敗れた。大晦日には黒薔薇くんとして安井飛馬と対戦。柔道ベースの安井のテイクダウンとグラウンド能力の前に判定負けで3連敗に。再び寝技師を相手に再起戦となる今回、若手のゲートキーパーの役割に留まる器ではないことをその強打をもって見せつけ、再び上を目指す。
1R、サウスポー構えの山本。鈴木はスイッチして右ロー。左インローを前足に突く。左ストレートで前に出る鈴木。さらに左インロー、左の後ろ廻し蹴り。左ジャブを突く山本。鈴木はなおも左インロー。解説席の平本蓮は、鈴木の蹴りについて「いままでで一番インローが痛かった」と評する。
喧嘩四つで前手を合わせて詰める鈴木は右ロー。ケージ背にした山本はシングルレッグからダブルレッグに移行も片手を着いて立ち上がる鈴木が突き放して前に。
左ストレートで追う鈴木。右ハイの山本をガードして、左ボディを当てた鈴木! 山本の蹴りを潰して上に。山本はそのまま下におらずに立ち上がる。右インローの山本。しかし詰める鈴木の頭をがぶった山本に鈴木は立ち上がりゴング。
2R、右のかけ蹴りを突く山本。ワンツーからフックで前に出る山本に鈴木はさばいて、山本の組みを潰して上に。山本は下からフックでガードからがぶり。頭を抜く鈴木は山本のダブルレッグを差し上げて座ってから立ち上がり。左小手の山本に右腕を抜いた鈴木は詰めて右ロー。
左右にサークリングする山本。そのローシングルをがぶると立ち際に山本が詰め。そこに左を当てる鈴木! しかし山本はシングルレッグを引き出して尻を着かせてダブルレッグで引き出そうとする。左で差す山本に右小手で立つ鈴木。頭を押して切ろうとする鈴木。金網背に座った鈴木に山本はヒジを落とす。
3R、先にインローの鈴木。さらに右ロー。右ストレートで飛び込む山本。右ハイはガードした鈴木は左ストレートを返す。シングルレッグからボディロック狙いの山本。鈴木は左で差して立ち上がり。がぶり首狙いの山本に、首抜く鈴木は詰める。
右前蹴りの山本はダブルレッグに入る鈴木。潰した鈴木が上に。下の山本は三角絞めも、肩を入れてインサイドガードに入った鈴木。山本の蹴り足を払う鈴木。スリップした山本は鈴木が飛び込むところになおも三角絞めも、鈴木は山本に組まさせずに抜いて踏みつけ。最後も消耗した山本の組みを切ってトップでゴング。山本に勝機を与えず、判定勝ちした。


















