MMA
レポート

【RIZIN】ケラモフが木村柊也に判定勝ちでシェイドゥラエフ戦か、木村は初黒星。堀江が西川に完勝、ノジモフが衝撃の前蹴りKO! 鈴木が山本の寝技を完封、コレスニックがSASUKEを左ボディKO、ヘビー級ソルダトキン勝利、後藤が鹿志村の寝技を完封、カリミアンがMMAデビュー勝利、万智がソルトを組み伏せる、中島がTKO勝ちで佐藤将光を指名、安藤が殊勲の一本勝ち

2025/06/14 11:06
【RIZIN】ケラモフが木村柊也に判定勝ちでシェイドゥラエフ戦か、木村は初黒星。堀江が西川に完勝、ノジモフが衝撃の前蹴りKO! 鈴木が山本の寝技を完封、コレスニックがSASUKEを左ボディKO、ヘビー級ソルダトキン勝利、後藤が鹿志村の寝技を完封、カリミアンがMMAデビュー勝利、万智がソルトを組み伏せる、中島がTKO勝ちで佐藤将光を指名、安藤が殊勲の一本勝ち

(C)RIZIN FF/Nishizaki Keisuke

 2025年6月14日(土)北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナにて、『RIZIN LANDMARK 11 in SAPPORO』が開催された。メインでは、ヴガール・ケラモフが木村柊也に判定勝ち。試合後、榊原信行CEOは、7月のフェザー級次期挑戦者について、シェイドゥラエフの相手が今回の勝者ケラモフになることに留保をつけている(※続報あり)。

▼第15試合 RIZINフェザー級(66.0kg)5分3R
〇ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)
[判定3-0]

×木村柊也(BRAVE)

 ケラモフは柔道やウーシュー散打、コンバットサンボを習得し、ウーシューではイスラム選手権優勝。12年4月にロシアで行われたCISでプロデビュー。15年11月以降、破竹の10連勝を収め、20年2月にRIZIN初参戦。21年6月には初代RIZINフェザー級王者斎藤裕とのノンタイトル戦で反則行為による減点を受け1-2で判定負けを喫した。ヘルニアでの欠場を経て23年4月の復帰戦では堀江圭功に一本勝利で3連勝。23年7月、急遽タイトルマッチとなった朝倉未来戦で1R一本勝利し、第4代フェザー級王者に輝いた。

 しかし11月、自国開催のRIZINで鈴木千裕に1R KO負けを喫し、初防衛失敗。24年11月、摩嶋一整を1R僅か 28秒 でTKOし再起を果たす。連戦となった大晦日、階級を上げてライト級絶対王者のホベルト・サトシ・ソウザに挑戦。テイクダウンしトップを取るもサトシの三角絞めにタップ、無念の1R一本負けで二階級制覇とはならず。また4試合連続1Rで勝敗が決してきた。今回、無敗かつ全試合1RKO勝利のプロスペクト木村柊也に初黒星をつけて、再びフェザー級タイトル挑戦を決めるか。

 木村は、3歳より父の通う道場について行き日本拳法を始める。明治大学在学中は体育会拳法部に所属し、19年には全日本拳法個人選手権大会決勝で芳賀ビラル海に勝利し優勝。最年少の18歳、大学1年生での優勝は史上二人目の快挙。コロナ禍で2大会中止後、22年大会でも優勝し学生時代2連覇。また全日本学生拳法個人選手権大会でも1年時より3連覇(20年は大会中止)。さらに上を目指し22歳よりMMAを開始。23年12月、プロデビュー戦のGLADIATORで田口翔太に1R66秒、右ストレートでKO勝利。その後も独特の間合いやステップ、踏み込みの速さ、そして投げ技ありの日本拳法を活かしKOを量産。


 24年10月、Angel's FC暫定ライト級/ICKFフェザー級王者キム・ウィジョンとの初の国際戦では左右パウンドで1RTKO勝利。25年3月、地元四国でRIZIN初参戦。裏メインと囁かれた日本拳法の最高傑作vs黒帯柔術家対決で、1R54秒、横山武司から右フックでダウンを奪いパウンドアウト。MMA戦績を5戦全勝、全初回KOに更新した。いきなり2戦目で元王者の再起戦に抜擢された今回、ケラモフのテイクダウンを切りその強烈な右でマットに沈め、一気にフェザー級コンテンダーに駆け上がるか。

 1R、ともにオーソドックス構え。先に右から左を突く木村。続く下段蹴りにケラモフは組むが、切る木村。すぐに詰めるケラモフは脇を潜り、バッククリンチから左右の足を入れてリアネイキドチョーク狙い。ケージを蹴ってグラウンドにひきずり込むと、ボディトライアングルでリアネイキドチョークへ!

 アゴごと絞めるケラモフに、絞める腕を押し上げて外して胸を合わせた木村はパウンド!下から左の外がけでリバースデラヒーバ狙うケラモフに離れる木村。

 ブレーク。右を振って組もうとするケラモフはシングルレッグへ。バッククリンチから引き込むケラモフに正対して右で差して立つ木村! ケージ背に防ぐ木村。ブレーク。見合ってゴング。2度のバックを凌いだ木村はパウンドを当てている。

 2R、中央を取る木村は初の2R。ケラモフは左から右の連打。ここはさばいた木村。なおも木村は大きな左から右、組むための打撃で詰めてダブルレッグからバッククリンチ。足をかけて引き込みリアネイキドチョークへ。その腕を押し上げる木村。足がかかっていないところで正対した木村が立ち上がり、寝たままのケラモフに右の蹴りを足に打つ。

 ブレーク。スタンドに。木村のフェイントに反応するケラモフ。飛び込んでシングルレッグヵらアンクルピックのケラモフ。切りかける木村は背中を見せて立つ。ダブルアンダーから引き込むケラモフ。立つ木村。ケラモフは背後から細かいヒザ。

 3R、両者のスタミナは? ワンツーのケラモフをさばく木村。右を突くとそこを潜ったケラモフボディロックからバッククリンチで右足組んでボディトライアングルでリアネイキドチョークへ。

 右手首を掴む木村。ケラモフはアゴ上からパームトゥパームで絞めて背中を伸ばすが、ここも首を守る木村は亀になってから立ち上がる。

 背後からヒザを着きアンクルピックで崩そうとするケラモフ。足を着地させて、キムラクラッチの木村。ブレーク。じりじりと詰めるケラモフ。ローシングルをがぶり切る木村を詰めてボディロックから崩そうとするケラモフに正対して、離れる。

 しかし、右を突くと、そこにケラモフは組んでバッククリンチ。崩して引き込もうとするケラモフに戻した木村は正対して片ヒザ立ちでゴング。

 組みのコントロール、チョークの攻めはケラモフ。序盤の打撃は木村。判定は3-0でケラモフが勝利。木村は6戦目にして初黒星を喫したが、ケラモフの組みを凌ぎ、切り返して打撃を入れる場面作るなど可能性を感じさせる敗戦となった。試合後、ケラモフは「3R戦い、フィニュシュには至らず。次回はもっと見ごたえのある試合をします」と語った。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.341
2025年12月21日発売
大晦日決戦に臨むシェイドゥラエフと朝倉未来ほか「特集◎大晦日を読む」では、5大タイトルマッチのインタビューと川尻達也らが試合解説。UFC平良達郎、40周年記念・水垣偉弥インタビューも
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント