MMA
インタビュー

【RIZIN】1年2カ月ぶり復帰戦の山本空良、スパイク・カーライルと日々練習中「いろいろ教えていただいてすごい自分の力になってます」

2025/06/12 13:06
 2025年6月14日(土)北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ『RIZIN LANDMARK 11 in SAPPORO』に出場する選手の個別インタビューが、12日(木)札幌市内にて行われた。  RIZINフェザー級(66kg)5分3Rで、“怪物くん”こと鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM)と対戦する山本空良(パワーオブドリーム)が出席。試合前の意気込みを語った。 すべての局面において相手を圧倒する ――現在の心境は? 「前回の試合から初めて長い試合がない期間が続いて、自分を強くする期間だったり、見つめ直す時間をいただけたのはすごい嬉しかったですけれど、その分、寂しかったというか、試合がないことが。たくさん試合をしていた時期も辛いってわけじゃないですけれど、詰まっていた時もあったので大変でしたけれど、その時が一番楽しかったので。今回の試合を機にどんどん試合に出て行きたいなと思ってます」 ――今回1年以上ぶりになる。その期間はどういったことをしていた? 「怪我もしていたので怪我を治す期間でもあったんですけれど。それよりも自分のRIZINでの今までの戦いで、苦しい場面がすごい長かったんですけれど、その場面の克服だったり、自分のレパートリーを増やす、今の新しいMMAの体系に自分の身体を慣れさせていくというか、ハメていくことを目標にやってきました」 ――念願の北海道大会参戦。前回は怪我で出られなかったが、地元でのRIZINはいつもと違う感覚がある? 「こうやってインタビューを受ける時も減量する時もホテルだったんですけれど、今は自分の家で、猫に癒されながら出来るので最高ですね。東京に行ったら、言ってしまえば北海道から東京なので、応援してくれるジムの仲間だったり、友だちもいないのでやっぱり心寂しいというか。会場に行ったら応援していただけるのかなって、不安になったり思ったりするんですけれど、地元での試合なので、昨日もずっと練習してる中でもやっぱり仲間たちがいるっていうのは、すごい心の支えになります」 ――応援団は何人ぐらい? 「人数は分かりませんが、たくさんの仲間だったりとかが来てくれます」 ――対戦相手の鈴木博昭選手の印象は? 「こういう印象ですっていうのは特にないんですけれど、自分と同じで連敗続きで。とても苦しい状況からこの試合を選んだということなので。どっちかが負けるっていう世界なので、どっちかが連敗が続いて、どっちかがこの連敗が脱出できる。その点で向こうも必死にやってくるのかなとは思うんですけれど、自分は難なくぶっ倒しやろうと思っています」 ――どんな試合展開をイメージしている? 「彼はストライカーというか打撃の選手で、僕はグラップリングっていうか。相手も寝技がある程度できるっていうか、挑戦している感じですよね。なので勝ちに徹するならストライキングで来るとは思っています。自分のテイクダウンを防ぎに来るとは思うんですけれど、自分は寝技師でもありますけれど、立ち技も自信があるので、すべての局面において勝ってやろうと思ってます」 ――ジムにスパイク・カーライルが住み込んで練習していると聞いたが、ためになったことは? 「ありましたね。やっぱり外国人選手というのは力強さだったり、フォルムのデカさだったり。いろいろなところを組んで感じました。スパイク選手にもいろいろ教えていただいて。海外でしか感じられないような、MMAのスタイルだったり、テクニックを教えていただけるので、そういった点ではすごい自分の力になってますよね」 ――自身の課題があって、それが変わったという手応えもある? 「もちろん、すべての局面において相手を圧倒するっていうところで、自分が何を学んできたか、何がどこら辺が成長したかっていうのを見ていただきたいです。自分の今まで課題とされているのが、下にすぐなってしまうところなんですけれど、下になって自分が不利になってしまうのが良くないことであって、もしも三角絞めとかをとってる状態で下になるんだったら、それはいいことじゃないですか。自分の有利不利をもっともっと考えた上での戦い方をして行きたいなと思います」 ――カーライル選手は他に2人の外国人選手たちを連れてきている? 「ついてきていましたね。ジムに入ったら3人でいらっしゃっていたんです。あまり詳しく聞いてないんですけれど、一人の方はムエタイかなんかのチャンピオンってことで。もう一人はなんかミュージシャンみたいな。最初はちょっとびっくりしましたね」 ――選手じゃない? 「一人は選手だと思うんですけれど、もう一人は柔術が上手いミュージシャンだって言ってましたね」 ――カーライル選手は今もいる? 「そうですね。スパイク選手は練習に来ていて、北海道にまだ当分いるとは言っていて。いつ帰るかも分からないんですけれど、今は仲良くさせていただいてますね」  山本は元UFC-Jミドル級王者・山本喧一の次男で、その父のもと小学5年から総合格闘技を始める。アマチュアではPFCフェザー級トーナメント、RIZINアマチュアMMAフェザー級で優勝。18年5月のZST/SWAT165でプロデビュー。2試合連続一本勝利の後は勝ち負けを繰り返したが、19年7月から3連勝を挙げる。21年4月のFighting NEXUS初代フェザー級王者決定トーナメント決勝ではデビュー戦で戦った須貝秋彦と再戦し1R40秒TKO勝利、初代フェザー級王座獲得。10月のRoad to ONEで野尻定由に判定勝利で5連勝の勢いに乗り、11月にRIZINデビューを果たすも鈴木千裕に判定負けを喫した。  22年に入るとハイピッチで試合を重ね、NEXUS防衛戦を含めて通算4連勝。しかし7月、白川陸斗の負傷欠場を受けヴガール・ケラモフと対戦し判定負けを喫した。さらに11月、横山武司に判定負けを喫しNEXUS王座陥落。23年4月のRIZINでは金原正徳相手に苦杯を喫した。その後、6月の地元・北海道大会を怪我で断念。24年4月、約1年ぶりの復帰戦では、トップを取るノジモフに下から極めを狙うもTKO負け。苦しい4連敗となった。再び1年以上の離脱を経て地元で再起を賭けて臨む。
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