▼第13試合 RIZINフェザー級(66kg)5分3R
〇イルホム・ノジモフ(ウズベキスタン/ Tiger Muay Thai)
[1R 2分09秒 KO] ※右前蹴り
×新居すぐる(HI ROLLERS ENTERTAINMENT)
アームロック職人の新居は、RIZIN2連敗中。摩嶋一整に一本負け、昨年大晦日には盟友・武田光司と対戦し、ローブローにより、その時点までのテクニカル判定により0-3の判定負けを喫したが、敗戦を経てフルラウンド戦うMMAファイターとして進化を遂げるべく、SASUKEや菊入正行らとも練習を重ねてきた。
ノジモフは“タシケントの闘犬”と呼ばれるウズベキスタンファイター。11勝中5つのKO・TKO勝ちをマークするストライカーだが、ニンジャチョーク、ダースチョークなどのフロントチョーク系も得意とする。
このカード決定前に新居は、「グラップリング・バウンサー」として、前日に自身がセキュリティーを務めるクラブに、榊原信行CEOを招聘。「怖い相手とやる」と宣言していた。
ノジモフはここ10戦で9勝1敗。黒星は開始早々、不用意に出した左ミドルに右オーバーハンドをテンプルにもらっての8秒負けで、連勝が7で途切れたが、その後、RIZINで連勝し、復活を遂げている。
23年11月、RIZIN初参戦となったアゼルバイジャン大会でホアレス・ディアに判定勝利。2戦目の24年7月、山本空良と対戦。2R、右ストレートでダウンを奪うとパウンド猛追でTKOし、日本デビュー戦を華々しい白星で飾った。
ミルコばりのジャブ、左ハイも駆使するノジモフは、立ちでも組みでもアグレッシブが信条だ。その分、新居にも組むチャンスが生れるともいえる。
しかし、ノジモフは、前戦で山本空良のグラップリングを断ち切って、硬い打撃を当てている。果たしてフェザー級サバイバルマッチを勝ち抜くのは新居か、ノジモフか。
1R、ともにオーソドックス構え。先に詰めるノジモフは右ロー。ケージ背にする新居は右フックで押し込みノジモフにバランスを崩させて組み。首投げの体勢も半身の新居。ノジモフは突き放して詰めて、すぐに右ロー。新居は大きな右の飛び込みもバックステップでかわすノジモフは右の後ろ蹴り! もらいながらも掴んだ新居。
足を抜いたノジモフは、新居の右の前進をさばくと、高い打点の右前蹴り! 三日月蹴りのように左脇下の死角から打ち抜かれた新居は、足を揃えて糸が切れたように後方に倒れ、すぐにレフェリーが間に入った。
試合後、ノジモフは「私はRIZINの選手です。一人、対戦相手を希望します。萩原京平です。榊原社長にお願いします。ぜひ戦わせてください」と、フェザー級で萩原を指名した。











