▼第10試合 RIZIN WORLD GP 2025 ヘビー級(120.0kg)トーナメント1回戦 5分3R
〇アレクサンダー・ソルダトキン(ドイツ、ロシア/SPITFIREGYM in Berlin)15勝5敗
[判定3-0]
×プリンス・アウンナラー(フランス/Free Fight Academy)20勝13敗
ヘビー級GPイズラムベック・ベクティベック・ウルー(キルギス)の欠場により、東京ドームから北海道大会にスライド実施となったソルダトキンの相手は、ヘキサゴンMMAヘビー級王者のアウンナラーに決定。
今大会最注目のソルダトキンは、極真空手出身のコーチを師に持ち、巨漢の後ろ廻し蹴りで世界に名を知らしめたヘビー級ファイター。徒手格闘技で、ロシア国内王者をはじめW杯2度優勝、世界選手権でも2度優勝。その体躯に似合わず、回転系の打撃やサイドキックを得意とし、爆発力を持ち、プロMMA15勝中10KO、一本で2勝している戦慄のフィニッシャーだ。31歳。
対する緊急参戦のアウンナラーは、仏MMAの先駆者マチュー・ニコールの元で研鑽を積み、12年にプロMMAデビュー。ライトヘビー級でWASO欧州王者に輝くと、ブランクを経て、22年のヘキサゴンMMAでヘビー級に階級を上げて復帰。4R TKO勝ちで王座獲得。以降はTKOを量産し、24年4月のKSWでの敗戦を経て現在2連勝中だ。33歳。
1R、ともにオーソドックス構え。中央を取るソルダトキンが左ジャブ。アウンアラーは右ロー。ソルダトキンは左インローも。右を突くアウンアラーをかわしたソルダトキンは右ロー。右ローから左ハイも。ブロッキングしたアウンアラー。
左ジャブの刺しあいからワンツーで前に出るソルダトキンはワンツーから頭が下がるアウンアラーにヒザ蹴りも。さらに右の後ろ廻し蹴り。右フックでダウンを奪う! アウンアラーは下からシングルレッグで立とうとするが、潰すソルダトキンはパウンド連打! ここで立ち上がったアウンアラー。ソルダトキンは右ロー。
後ろ廻し蹴りを腹に突くソルダトキン。アウンアラーは右ロー、右フック。さらに蹴りの打ち終わりにシングルレッグ! 金網背に凌ぐソルダトキンは足を戻して右ヒザで突き放す。アウンアラーの右ローを掴んで右ストレートを合わせて尻もちを着かせるソルダトキン。
2R、右目が塞がりかけているアウンアラー。ドクターチェック後、再開。ジャブ、右カーフを当てるソルダトキン。アウンアラーが左目周辺をカットし出血。ドクターチェックに。再開。
左ジャブを突くソルダトキン。顔を前に出したアウンアラーに右フック、左ハイ。アウンアラーも右ストレートを突くが遠い。ワンツーから右ハイのソルダトキン。両者ともに力を使ったか。アウンアラーは左ジャブで前に。シングルレッグで組むが、差し上げたソルダトキンが切ってスタンドに。
右ローを突くソルダトキン。アウンアラーはクリンチボクシングから頭を下げたソルダトキンに左右アッパーを突く。ソルダトキンはブロッキング。
3R、右ローのアウンアラーにソルダトキンは右の後ろ廻し蹴りを最初は下に、2発目は上に。組んでくるアウンアラーを切ってヒザ蹴り。ソルダトキンは左インローも、金的に。中断後再開。
右ストレートを突くソルダトキン。アウンアラーは左ヒジを狙うがソルダトキンはアウンアラーのジャブを額で受ける。アウンアラーのはシングルレッグで引き出してテイクダウン! サイドにパスもソルダトキンは潜りから股を押し上げてレッスルアップ。
立ち上がると、今度はソルダトキンがダブルレッグテイクダウン。立つアウンアラーにさらにダブルレッグテイクダウンも。ケージで立つアウンアラー。投げを打つがソルダトキンも残してゴング。
判定3-0で序盤に打撃を効かせたソルダトキンが、スタミナ切れに苦しみながらも最後に自らテイクダウンも見せて勝利した。
















