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【RIZIN】井上直樹が元谷友貴の追い上げ凌ぎ、バンタム級王座初防衛、ダウトベックが鈴木千裕にスプリット判定勝ちで10連勝、野村がグスタボ越え、エドポロキングが酒井にTDされるも逆転TKO勝ち、萩原がミセッチを24秒KO、木村が横山を54秒KO、伊藤がララミー撃破、泉が体重超過のカーライルに判定勝ち、魚井が赤田からダウン奪う判定勝ち

2025/03/30 11:03

▼第7試合 RIZINフェザー級(66kg)5分3R
×横山武司(Swells柔術ジム)65.80kg
[1R 0分54秒 KO]

〇木村柊也(BRAVE)66.0kg




 横山は小中学校で空手と柔道を始める。中学生の時にPRIDEのヒョードルやミルコに憧れ、総合格闘家を夢見て柔術を習い始める。19年のJBJJF東京オープンでは黒帯オープンクラス決勝でクレベル・コイケに一本負けで準優勝も、その極めの強さで、全日本選手権・黒帯アダルト・フェザー級で優勝。その後コロナ禍を機にMMA挑戦を決意、佐藤将光の薫陶を受ける。22年2月、Fighting NEXUSでプロデビュー。3試合連続一本勝ちで迎えた11月、山本空良の王座に挑戦。判定勝ちを収め、プロデビューからわずか9ヶ月、4戦目で第2代Fighting NEXUSフェザー級王者に輝いた。



 RIZIN初参戦の23年5月、山本琢也に一本勝利。9月、摩嶋一整との寝技師対決で上を取られ、判定で初黒星を喫した。その後、網膜剥離で失明し長期欠場。復帰戦の24年8月、Fighting NEXUSでライト級王者の岸野“JUSTICE”紘樹を1R三角絞めで失神させ3度目の防衛に成功。10月のJMAEXPOではチームRIZINとしてQUINTETルール先鋒戦で一本勝ちを収め団体戦の勝利に貢献した。大晦日はRIZIN柔術フェスティバルでガリットチュウ福島に秒殺一本勝利。いよいよRIZIN本戦復帰となる今回、日本拳法王者の木村を極め、RIZIN再起戦を一本勝利で飾りたい。



 木村は、父の通う道場について行くようになったのをきっかけに3歳から始めた日本拳法で、20年にわたり輝かしい功績を残す。明治大学在学中は体育会拳法部に所属し19年には全日本拳法個人選手権大会決勝で芳賀ビラル海に勝利し優勝。最年少の18歳、大学1年生での優勝は、同大学出身で現在プロレスラーの拳王以来、史上二人目の快挙となった。コロナ禍で2大会中止となるも、22年大会でも優勝し学生時代2連覇を達成。また全日本学生拳法個人選手権大会でも1年時より3連覇(20年は大会中止)。




 日本拳法16年目で初の日本一となって以来MMAに挑戦して上を目指したいと考え、22歳よりMMAを開始。23年12月、GLADIATORで田口翔太を1R66秒、右ストレートでKOしプロデビュー戦を白星で飾った。その後もKO勝利を重ね24年10月のAngel's FC暫定ライト級/ICKFフェザー級王者キム・ウィジョンとの初の国際戦を含めてMMA戦績は4戦全勝、全て初回KO。地元四国でRIZINデビュー戦となる今回、日本拳法代表として独特の間合いやステップ、踏み込みのスピードをもって、黒帯柔術家でありMMAでも組技・寝技を武器とする横山をKOし混沌のRIZINフェザー級に割って入りたい。



 1R、
サウスポー構えの横山に、オーソの木村。先に左ハイからイマナリロールの横山をかわす木村。




 立ち合いで右ボディを突いた木村。横山の左の蹴りからシングルレッグを切った木村は、右フック! ダウンした横山がガードを取る前にパウンド! 横山の意識を飛ばして、54秒、パウンドアウトした。




 試合後、木村は「横山選手ありがとうございました。試合前に、『木村、1R一本で負ける』という声が多かったんですが、どうですか? これが日本拳法です。まだまだ強くなるんで、チャンピオン、取ります。この後、野村さんが豪快KOしてくれると思うんで最後までよろしくお願いします」と語った。

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