▼第15試合 K-1 WORLD MAX 2024 -70㎏世界最強決定トーナメント開幕戦 3分3R延長1R
○ロマーノ・バクボード(スリナム/ARJ Trainingen)
延長R 判定2-1 ※10-9×2、9-10
×タナンチャイ・シッソンピーノン(タイ/Sitsongpeenong Muay Thai Camp)=69.6kg
※バクボードが準々決勝へ進出。本戦の判定は29-29×3。
ダビッド・キリアの欠場により、急遽参戦が決まったGLOBAL FIGHTS -70kg王者バクボード。ファイトスタイルは粗削りながらスタミナが豊富で、接近戦では左右フック連打からのヒザ蹴りへつなげるノンストップ攻撃が得意だという。戦績は17勝(9KO)7敗1分。
22歳のタナンチャイは、この階級の次世代エースとみられており世界トップクラスの実力を持つ。185cmの長身から繰り出される正確な蹴り技、パワフルなパンチで“死神”とも呼ばれている。RWS(ラジャダムナン・ワールド・シリーズ)世界スーパーウェルター級トーナメントで優勝した経験があり、昨年12月のRWSではマーウェン・ハウィリをロープに釘付けにしてパンチを連打し、立ったまま失神KOに追い込み“死神”の恐怖を与えた。
WBCムエタイ世界スーパーウェルター級王座、WBCムエタイ世界ウェルター級王座の2階級を制覇、オムノーイスタジアム認定ウェルター級王座、タイ国プロムエタイ協会ウェルター級王座とタイトル獲得歴も豊富。また、シュートボクシングの海人を判定で下した元ONE世界王者ペットモラコットから勝利を収めたこともある。
バグボードは最終的に79.95kgの950グラムオーバーで計量をクリア出来ず、両者が協議の上、今回はファイトマネー20%減額、1ポイントマイナスからスタート、グローブハンデ(10オンス、8オンス)のペナルティが課せられることに。なお、トーナメントのため勝者が7月に勝ち残ることとなった。
1R、距離を詰めて左フックを振って来るバグボードにタナンチャイは右テンカオで対抗。タナンチャイは右アッパーも繰り出す。ガードの固いバグボードの両腕をこじあけるよう右ストレート、右アッパーを打つタナンチャイ。バグボードは接近して左フックを叩きつけ、タナンチャイはヒザを突き上げる。
2Rも距離を詰めて今度は右フックを当てに行くバグボード。タナンチャイはヒザで対抗するが、首に手を回してしまう。ガードが固いバグボードに、タナンチャイは右ボディを多用する。バグボードの左右フックに、タナンチャイはロープを背にしながら左アッパーとテンカオ。
3R、タナンチャイは左右アッパーに左右ヒザ。バグボードは果敢に左右フックで入っていくが、タナンチャイのヒザを受け続ける。残り1分、バグボードのボディを受けたタナンチャイは下がる場面もあったが、アッパーと左右ヒザの連打で前へ出る。
判定はドロー。延長戦へ。前へ出るバグボードだが、タナンチャイはヒザを連発。さらにアッパー。バグボードは左右フック、タナンチャイはヒザ。最後は足を止めて打ち合ったが、前に出て命中率は低かったが左右フックを繰り出したバグボードか、下がりながらもヒザを的確に入れたタナンチャイか。