▼第17試合 K-1 WORLD MAX 2024 -70㎏世界最強決定トーナメント開幕戦 3分3R延長1R
×ストーヤン・コプリヴレンスキー(ブルガリア/Mike's Gym)=69.8kg
判定0-3 ※28-29×2、28-30
○カスペル・ムジンスキ(ポーランド/Armia Polkowice)=69.6kg
※ムジンスキが準々決勝へ進出。
コプリヴレンスキーは“ザ・スナイパー”の異名を持ち、現GLORYライト級王者ティジャニ・ベスタティから2017年12月に判定勝利しており、2022年10月には1勝1敗で迎えた3度目の対戦でベスタティの保持する王座に挑戦するも判定負け。2022年12月にはRISEに初来日して海人と対戦し、判定2-1で惜敗した。前戦は2023年10月にソリン・カリニュックに判定勝ち。現在GLORY世界ライト級2位で戦績は19勝(6KO)6敗。
ムジンスキはMFC世界-70kg王者、IRON FIGHTER-70kg王者、WFMCポーランド-70kg王者、WKSFポーランド-70kg王者で身長178cm。以前からトーナメント出場をアピールしており、その執念が実った形だ。アグレッシブに前へ出てパンチを打ち込むファイタータイプだという。
1R、コプリヴレンスキーがジャブから右カーフ、続いて左ボディから右ストレート。さらに右フックから左ハイキック。ムジンスキも右カーフを蹴るが、コプリヴレンスキーが次々とコンビネーションでヒットを奪っていく。コプリヴレンスキーが右カーフを蹴ると、ムジンスキは右フック。コプリヴレンスキーのコンビネーションを断ち切るからのように右か左のフックを打つムジンスキ。左ボディもお返しした。ジャブ、ストレートを伸ばしていくコプリヴレンスキーは右ハイキックがヒットすると一気にまとめようとしたが、ムジンスキはすぐにワンツーで反撃してコプリヴレンスキーを下がらせた。
2Rも多彩な技で上中下と攻撃を振り分けるコプリヴレンスキー。ムジンスキは強烈な左ボディと右フックを打つ。長いリーチから繰り出すワンツーを当てていくコプリヴレンスキーだが、ムジンスキは前へ出て右ローを蹴り、左フックからの左ボディ。コプリヴレンスキーの攻撃がかなり当たっているが、ムジンスキはものともせず前に出てきてパンチを当てにいく。
3R、前に出てくるムジンスキに下がらされるコプリヴレンスキー。互いにワンツー、左右フック、左ボディを打ち合う。するとここでムジンスキの右ストレートでコプリヴレンスキーが片膝をついてダウン。足を止めて打ち合う両者だが、またもムジンスキの左フックがコプリヴレンスキーの頭部を捉える。
試合が終わったところで解説の魔裟斗が「この2人のうち1人が1回戦で消えるのはもったいない。この2人はレベルが高い」と評価。判定は3-0でムジンスキが勝利、優勝候補と目されていたコプリヴレンスキーが1回戦で消える波乱となった。