▼第6試合 スーパー・フェザー級 3分3R延長1R
○朝久裕貴(朝久道場)=59.8kg
判定3-0 ※30-29×2、30-28
×レミー・パラ(フランス/CARCHARIAS)=59.9kg
朝久は父・朝久篤館長のもとで5歳から空手を学び、10歳の時にキックボクシングの練習を始めた。2015年からKrushに参戦し、無尽蔵のスタミナから繰り出すパンチ&蹴りのラッシュで小澤海斗、大岩龍矢、村越優汰から勝利を収めている。2022年9月の「K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント」では連続秒殺KOで怪物ぶりを発揮したが、決勝ではレオナ・ペタスに判定負けを喫して王座を逃した。
2016年からは中国の格闘技イベント『武林風』に定期参戦し、中国でも活躍。2018年3月には武林風WLF -60kg級王座決定トーナメントで優勝。2023年5月の武林風ではヤン・ミンに判定勝ちで2度目の王座防衛に成功している。11月は同じく武林風でジン・インに敗北も、2024年1月にウエイ・ウェイヤンから判定勝ちを収めている。戦績は27勝(10KO)9敗。
パラはフランスの攻撃型ファイター。WAKO世界-62kg級とIKBO世界-60kg級の二冠王で、ローキックで足を潰しておいてのサウスポーから繰り出される伸びる左ストレートは破壊力抜群。14勝のうち9KOとKO率が高く、まだ22歳という若さから伸びしろも十分。ローとパンチで上下に攻撃を振ってくるタイプだがディフェンス力も高いため、難攻不落のタイプといってもいいだろう。2023年12月にK-1初参戦を果たし、圧力をかけたアグレッシブな攻撃で現K-1スーパー・フェザー級王者レオナ・ぺタスを判定で破る番狂わせを起こしている。戦績は14勝(9KO)1敗。
1R、両者サウスポー。序盤から激しくパンチを交錯させる両者。朝久は左フックから左ボディ、パラも右フックを返して左ストレート。朝久はいつも通り運動力を活かして手足の攻撃を多数繰り出すが、パラも打ち返す。
2R、パラがボディにジャブを打っておいて左ストレートを打つ。朝久は前へ出てパラをロープに詰めると左右の連打。朝久は三日月気味の左右の前蹴りを突き刺す。これでパラの動きが鈍り、朝久は前へ出てさらにボディへ突き刺すような前蹴り。オーソドックスになった朝久はボディの連打も。ほとんど手が出なくなったパラだが、終盤になると回復したかパンチを打っていく。
3R、パラがワンツーで前へ出ていくが、朝久が前へ出てくると蹴りを出しながら下がる。朝久はパラいロープを背負わせると左右の連打。朝久が左カーフ、前蹴りで前へ出ていくがパラも前へ出て左ストレート。朝久がスイッチを繰り返してパンチ、蹴りと多彩かつ数多い攻撃を繰り出すと、パラは対応できず下がる。最後まで朝久が攻撃を出して前へ出た。