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レポート

【DEEP】スーパー女子高生・森さくらが1日2連勝、高崎栞に一本勝ちで決着。男子4試合も熱戦相次ぐ

2019/09/01 17:09
DEEP TOKYO IMPACT 20192019年9月1日(日)東京・新宿FACE  今大会はDEEP男子プロ3試合、DEEP JEWELS女子アマチュア7試合、男子アマチュアキックボクシング1試合という形式で行われた。注目は女子柔術家の“スーパー女子高生”森さくら。  森は2018年12月の「GRACHAN37×GLADIATOR 008」で、QUINTETで3人抜き(池本美憂、杉本恵、長野美香に一本勝ち)の実力者・杉内由紀を相手にケージ・ノーギ(道衣無し)で時間切れドロー。2019年5月の柔術大会「WHITE RIOT 2019」スーパーファイトでは、DEEP JEWELSプロファイターの青野ひかるに道衣ありながらベースボールチョークで一本勝ち。  続く6月の「第2回DEEP JEWELSアマチュア大会」では、“天才少女”モモに腕十字で一本勝ち、同日2試合目の高崎栞戦でも反則勝ちで1日2勝を挙げている。今大会でも森はグラップリングルールで第2試合で吉成悠と対戦。さらに第5試合で高崎栞との再戦と1日2試合に臨む。今回はグラップリング「Aルール」となり、前回は反則だったアメリカーナや、ヒールフック以外の足関節も認められるため、柔道の実力者・高崎と柔術家・森の再戦は、女子注目のカードといえる。 ▼第5試合 DEEP JEWELSストロー級 グラップリングルール 5分1R〇森さくら(AXIS横浜)一本 1R2分40秒 ※腕十字固め×高崎 栞(X-TREME EBINA)  1R開始と同時に森が両足タックル。スクランブルから上をとったのは森。しかし、足を利かせて動き回る高崎が下からの足関節を仕掛ける。そのまま上を奪った高崎だったが、森は糸通しで右腕を背中ごしに固めると、右腕を内側に流して下からの三角絞め。  高崎もディフェンスするが、森がじっくりと体勢を整えて最後は腕を極めて(腕ひしぎ三角固め)一本勝ち。試合終了と同時に、森は喜びの涙を流した。 ▼第2試合 DEEP JEWELSストロー級 グラップリングルール 5分1R〇森さくら(AXIS横浜)判定3-0×吉成 悠(ねわざワールド品川)  最初から果敢にタックルを仕掛けていく森。両足タックルで2度のテイクダウンに成功し、一度目は逃げられるも二度目はしっかりと抑え込み肩固めの体勢に。吉成が起き上がろうとすると背中に乗ってのリアネイキドチョーク。吉成は森をおぶさったまま立ち上がり、最後まで耐えたが、常に攻めた森の判定勝ちに。 [nextpage] ▼第11試合 メインイベント DEEPフェザー級 5分2R×高塩竜司(KIBAマーシャルアーツクラブ)判定1-2 ※18-20、19-19(マスト高塩)、18-20〇星野 豊(和術慧舟會HEARTS)  2017年の修斗フェザー級新人王・星野がDEEPに初参戦。元・栃木県警の警察官でDEEPの前半戦を沸かせる男・高塩と対戦した。  1R、右ストレートと右ミドルで襲い掛かる高塩は組み付いてコーナーへ押し込むとヒザ蹴り。小外刈りでテイクダウンを奪うが、星野が上を奪い返す。立ち上がろうとする高塩のバックを奪う星野。ブリッジして上になった高塩に星野は腕十字を仕掛ける。それを高塩がアームロックに切り返して腕十字を狙い、さらに星野がバックを奪うというスリリングでスピーディーな攻防が繰り広げられた。  2R、右ミドルで攻勢を仕掛ける高塩はテイクダウンを仕掛けるが、がぶった星野がバックを奪う。高塩は投げやアームロックなどで体勢を入れ替えようとするが、星野はバックをキープする。終盤、ようやく高塩が立ち上がるとパンチで攻め込むが、組み付いてしまいコーナーへ押し込んだまま時間切れ。  判定2-1で接戦を制した星野は「DEEP初参戦でメインでやらせていただいたんですが、しょっぱい試合してしすいませんでした。2連敗していたので勝ててよかったです。またDEEPに出たいと思っているのでよろしくお願いします」と、継続参戦をアピールした。 ▼第10試合 セミファイナル DEEPウェルター級 5分2R×ハーレー・ビーハン(NEO JUDO ACADEMY)一本 1R2分43秒 ※チョークスリーパー〇佐々木大(トライフォース赤坂)  佐々木のセコンドには朝倉未来、ビーハンのセコンドには小見川道大が就く。  1R、アグレッシブにパンチとミドルキックで前へ出る佐々木にビーハンも打ち合って打撃戦に場内が沸く。ビーハンが佐々木の蹴りをキャッチしての投げで豪快にテイクダウン。マウントからバックを奪うが佐々木は立ち上がることに成功する。  再び胴タックルでテイクダウンするビーハンだが、佐々木は立ち上がって逆に両足タックルでテイクダウン。マウントからバックを奪うが前に落とされ、ビーハンがパウンド。  佐々木はなおも起き上がってバックを奪い、リアネイキドチョークを仕掛ける佐々木を背負ったままビーハンは立ち上がる。スタスタと歩いて自軍コーナーへと行くが、しばらくするとタップ。佐々木がインパクトのある一本勝ちを収めた。 ▼第9試合 DEEPバンタム級 5分2R×松丸息吹(パラエストラ千葉)TKO 1R 2分33秒 ※レフェリーストップ〇井上皓平(ポゴナクラブジム/Fighting NEXUS)  入場時からエキサイティングする両者。にらみ合いから小競り合いを始めてレフェリーが制止する場面も。  1R、井上が両足タックルに行くが松丸は堪えてボディロックから後ろに反り返るようにしてテイクダウン。マウントを奪ってパウンドを打つと、井上は股の間から脱出。すかさず両足タックルで今度はテイクダウンに成功。  バックを奪った井上がリアネイキドチョークを仕掛けながらのパンチ、マウントになってのパウンド、さらにバックマウントになってのパウンドと圧倒し、レフェリーがストップした。 [nextpage] ▼第8試合 DEEP 58kg以下 アマチュアキックルール2分2R〇木村琉音(K-Clann)TKO 1R 49秒 ※レフェリーストップ×MASA(フリー)  1R、スピードのあるパンチと蹴りのコンビネーションで会場にどよめきを起こさせる木村。ワンツーの連打でMASAをコーナーへ追い込んだところでレフェリーストップとなり、木村の秒殺TKO勝ちとなった。 ▼第7試合 DEEP JEWELS 66.5㎏以下 MMA SPルール 3分2R 〇堀口由莉菜(クールチャンプジム)判定3-0 20-17、29-18、20-18×澤田一美(FREEDOM@OZ)  女子では重量級となる一戦が、DEEP JEWELSアマチュア部門のトリを務めた。  1R、澤田がパンチの連打で攻めると堀口は組み付いて豪快なテイクダウン。澤田は上を奪い返してボディへのパウンド。しばらくその状態が続いたが、堀口が下からの腕十字。これが極まらないと試合終了間際にリアネイキドチョーク。その直後にラウンド終了となった。  2R、堀口が右ストレートから豪快な両足タックルでのテイクダウン。サイドからボディへのパウンド、さらにマウントへ移行。起き上がろうとする澤田をしっかり抑え込む。起き上がることに成功した澤田は残り時間数秒でパンチのラッシュを仕掛けて堀口にロープを背負わせたが、堀口が両足タックルでダメ押しのテイクダウン。堀口が判定勝利した。  佐伯繁DEEP代表は「重量級は2人ともよかった。プロルールの方が生きる人もいるし、アマチュアの勝敗だけでは何とも言えない。アマチュアをちゃんとやらせたいというジムが多いのでそこは話し合いになるが、基本的にはいい試合をしたらどんどんプロに上げていきたい。本戦でもアマチュアの試合をやっている状態なので、いい選手はプロに上げていかないといけない。全員にチャンスがあります」と、勝敗に関わらずプロ向きのいい試合をした選手はプロのリングに上げていきたいと話した。 [nextpage] ▼第6試合DEEP JEWELSストロー級 アマチュアMMAルール 3分2R〇神野朱璃(BURST) 一本 1R 1分44秒 ※チョークスリーパー×マヤ(パラエストラ柏)  神野には藤井恵、マヤには浅倉カンナがセコンドに就く。  1R、両者とも蹴りを多用する中、神野が組み付いて足をかけてのテイクダウン。そのままバックを奪いリアネイキドチョークの体勢に。しばらく耐えたマヤだったがタップした。 ▼第4試合DEEP JEWELS 61.5kg以下 アマチュアキックルール 2分2R 〇ローリジェゼゲル(HIDES KICK)TKO 1R1分11秒 ※レフェリーストップ×岡村恭子(ドラゴンテイルジム)  1R、右ローを連発する岡村にローリは右ミドルからのパンチ連打。この連打に押し込まれる岡村は左ミドルを放ったが、これをローリがキャッチしたところで足をひねったか倒れ込んでしまい、試合続行不可能でローリのTKO勝ちとなった。 ▼第3試合 DEEP JEWELSストロー級 アマチュアMMAルール 3分2R〇川西まゆ(BRUST)判定3-0 20-18×3×山田凛音(OCEAN柔術アカデミー)  1R、川西は右ローとワンツー連打で圧倒する場面もあったが、山田が強烈な右オーバーハンドで盛り返す。終盤、川西が両足タックルでテイクダウン。ボディへのパウンドを落とし、残り10秒でスタンドへ戻った。  2R、川西の伸びのあるワンツーに山田は右オーバーハンドで対抗。川西のパンチがヒットすると山田はタックルに切り替えてテイクダウンを仕掛けていくが、川西が潰して3度上になる。最後の胴タックルにもテイクダウンを許さず、川西が完勝を収めた。 ▼第1試合 DEEP JEWELSストロー級 アマチュアキックルール 2分2R 〇サラ(坂口道場)TKO 2R 44秒 ※レフェリーストップ×マヤ(パラエストラ柏) 1R、右ストレートと相手の蹴りをキャッチしてのパンチが際立つサラ。終了間際、サラがパンチの連打でスタンディングダウンを奪った。2Rもアグレッシブに前へ出てパンチを出すサラが右ミドルから右ストレートを決めたところでレフェリーストップ。サラのTKO勝ちとなった。
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