▼第1試合 K-1バンタム級 3分3R延長1R
×壬生狼一輝(力道場静岡/第7代Krushバンタム級王者)=53.0kg
判定0-3 ※29-30×3
○大久保琉唯(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER/初代Krushフライ級王者)=53.0kg
壬生狼は幼稚園から日本拳法を学び、のちにキックボクシングに転向。九州のキックボクシングイベント「大和」のバンタム級王座も獲得した。2020年8月にKrush-EXで勝利を収めると、2021年3月には吉岡ビギンをも破り第7代Krushバンタム級王座を獲得。しかし、5月の「K-1バンタム級日本最強決定トーナメント」では決勝へ進出するも黒田斗真にKO負けで初黒星。2022年12月の「K-1 WORLD GP初代バンタム級王座決定トーナメント」でも準決勝で黒田に敗れた。その後は3連勝。戦績は17勝(4KO)4敗。
大久保はK-1アマチュアで経験を積み、2022年2月のK-1でプロデビュー。6月の『THE MATCH 2022』ではオープニングファイトに抜擢され、那須川龍心に判定勝ちしている。2022年9月の「初代Krushフライ級王座決定トーナメント」で優勝し、初代王座に就いて次期K-1エース候補と期待されたが、バンタム級に階級を上げての第一戦で齊藤龍之介に延長判定で敗れ初黒星。2023年10月に黒川瑛斗に勝利して再起を飾った。戦績は5勝1敗。
1R、大久保は前蹴りでけん制しての右カーフ、壬生狼も右ローを蹴る。左ミドル2発の大久保に壬生狼は右ローを返す。大久保が右カーフを蹴ると壬生狼はワンツーで入り込む。壬生狼が入ろうとするところに長いリーチからのジャブ、左ロングフック、前蹴りを合わせて入らせない。壬生狼は右カーフで前へ出るが、大久保が距離を制したラウンドに。
2Rもスピードのあるジャブ、前蹴りで壬生狼の出鼻を挫く大久保。ジャブの差し合いは当然リーチの長い大久保が制す。壬生狼が入ってくると得意のテンカオを突き刺す大久保。壬生狼は入り込めても大久保は巧みにクリンチに持ち込む。大久保はジャブ、ワンツー、最後はジャブでけん制。壬生狼のパンチはなかなか届かない展開。
3R、左ミドルから左前蹴りと連続の蹴り、さらにワンツーと長い距離で戦う大久保。壬生狼は入り込んでの右フックを繰り出すが接近戦になると大久保がクリンチに持ち込む。両選手にホールディングの注意。ガムシャラに入り込む壬生狼だが大久保はテンカオで迎え撃つ。最後は連打で攻め込んだ壬生狼だが、クリーンヒットは奪えず。