▼第9試合 K-1vsRISE対抗戦 K-1スーパー・フェザー級 3分3R延長1R
○松山勇汰(TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO)=59.9kg
判定3-0 ※30-26×2、30-27
×原口アンドレイ(TEAM TEPPEN)=59.8kg
松山はK-1甲子園2020 -60kg王者で、2020年12月のプロデビューからK-1で2連続KO勝利したが、2021年12月の寺田匠とのホープ対決ではダウン応酬の末にKO負け。初黒星を喫した後は目黒翔大に判定勝ち、SOULにKO勝ち、岡嶋形徒に初回KO勝ち、チャン・ウヒョクに初回KO勝ち、前戦も2023年11月に西元也史にKO勝ちと4連勝中。戦績は7勝(6KO)1敗のサウスポー。
原口は2022年11月に『RISE EVOL』でプロデビューし、これまでRISEとStand upで3勝(3KO)2敗。前戦は2024年1月のRISEで戸田龍将にKO勝ちしている。
1R、サウスポーの松山はステップを使って軽快に左右へ動く。原口は前へ出て左フックと右ストレート。左右フックの打ち合いの中で松山はヒザを突き上げ、左ハイキックをヒットさせる。さらに左ストレートからの連打で場内をどよめかせる松山。左ボディを受けた原口は動きが止まり、松山がそこへ連打を見舞う。松山がスピードある攻撃で圧倒した。
2R、原口はワンツーで前へ出るが松山はステップでかわす。右フックの相打ちのような形となったが、狙っていた松山がダウンを奪う。原口が前へ出ると右を打つ。軽快なステップで動く松山は攻撃をまとめるとすぐに離れる。原口が松山を追っていく展開となるが、原口がパンチを放っても松山がスピードのある攻撃をまとめて終わる。
3R、原口は思い切り右を振るが、松山にかわされて左ミドルの連打を受ける。松山はステップで原口の突進をかわしつつ、時折コンビネーションを繰り出す。前に出る原口をステップでかわしていく松山は流し気味に試合を終えた。
松山は判定前からなぜか涙。マイクを持つと「こんなビッグチャンス回ってきたのにめちゃくちゃつまらない試合をして悔しいです。でもK-1に1勝もってきたのであとのK-1を背負った4選手よろしくお願いします」と言うと、「最後に、一緒に練習しているボクシングの坂間叶夢くんが亡くなってしまって。同い年なので彼の想いも背負って戦ったので倒して勝ちたかった。本当なら今日会場に応援に来てくれる予定だったので。天国で見ていてくれていると思います」と、涙の理由を語った。