▼第15試合 スーパーファイト K-1バンタム級 3分3R延長1R
〇黒田斗真(K-1ジム心斎橋チームレパード/K-1 WORLD GPバンタム級王者)
判定3-0 ※30-29×3
×ラマダン・オンダッシュ(レバノン/IFMA世界ジュニアムエタイ王者)
黒田は小学3年生で少林寺拳法を学び、その後キックボクシングを始める。しかし次第にドロップアウトし、格闘技から離れていた時期もあったが、兄・勇斗からの『お前と一緒に格闘技をやりたい』という手紙をきっかけに再び格闘技の道へ。2021年5月の「K-1バンタム級日本最強決定トーナメント」では圧倒的な強さで優勝を果たした。2022年6月の『THE MATCH 2022』ではRISEの風音に延長戦の末に判定負けしたが、12月の「K-1 WORLD GP初代バンタム級王座決定トーナメント」で優勝し、初代王座に就いた。戦績は11勝(4KO)3敗1分。
オンダッシュは4歳からムエタイを学び、中国・アジア諸国のアマチュア大会で活躍。アマチュアでアラブ・ジュニアムエタイ選手権2016~2018年三連覇など108勝3敗5分の戦績を持ち、SNS上で“天才ムエタイ少年”や“怪物”や“神童”と紹介され、プロデビュー後も3勝(2KO)無敗。の16歳。中村拓己K-1プロデューサーは「名前を検索してもらえれば子供の頃から試合している映像がたくさん出てくるのでぜひ見てもらいたい。他の選手とは持っているものが違うと思わせる才能あふれる選手です。未来のスター候補と言ってもいい選手がK-1のリングに上がることになった」と期待をかける。
1R、オンダッシュは伸びる右ハイで先制。サウスポーの黒田は左ローを蹴っていき、オンダッシュは右ロー蹴る。黒田はジャブから飛びヒザ、さらに必殺の左ストレートから左ハイキック、オンダッシュはスウェーでかわす。オンダッシュが入って来る前に長い距離での攻撃を伸ばしていく黒田。オンダッシュは踏み込んでの鋭い左ロー。
2R、オンダッシュは構えを右に左にと変え、ジャンプしての前蹴り。速いパンチが交錯するが、互いにヒットは奪えない。オンダッシュは蹴りからパンチを繰り出し、黒田は左ストレートを伸ばす。黒田のヒザにオンダッシュもヒザ。黒田は左インローを蹴り、左ストレートにつなげる。オンダッシュは前に出るが、黒田はそのタイミングで左を当てに行った。
3R、黒田が左ハイで先制し、オンダッシュが右ハイを返してくるとすかさず黒田がワンツーを叩き込む。黒田が左インローから左ストレート、オンダッシュの右は空を切る。黒田の左ボディストレートも当たるが、オンダッシュの返しのワンツーは当たらない。黒田が距離を支配し始め、ヒザ蹴りも突き刺す。さらに左ストレート、左インロー。オンダッシュが入ってくるところへカウンターの左を合わせる。自分の攻撃は当て、オンダッシュの攻撃はかわす黒田。最後にオンダッシュが右をヒットさせたが、3Rは黒田が横綱相撲。