▼第2試合 K-1 WORLD GP初代ミドル級王座決定トーナメント・一回戦(1) 3分3R延長1R
×神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
延長R 判定0-3 ※9-10×3
〇リー・ホイ(中国/?西大秦騫秋ジム/CFP)
※ホイが準決勝へ進出。本戦の判定は30-30×3。
神保はK-1アマチュアを経て2015年6月にKrushでプロデビュー。2019年6月にはKrushスーパー・ウェルター級王者ジョーダン・ピケオーに挑戦したことも。2020年3月には「K-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント」に抜擢されたが、1回戦敗退。2021年3月より-75kgの階級設立をアピールして体重を上げると、ジュリオ・セザール・モリに判定勝ち、ブハリ亜輝留にKO勝ち、EITOにKO勝ち、ダニロ・ザノリニに判定勝ち、植村真弥にKO勝ち、松倉信太郎にKO勝ちして6連勝。しかし今年3月、ヴィニシウス・ディオニツィオに判定で敗れて連勝がストップ。戦績は15勝(8KO)7敗1分。
ホイは中国の格闘技大会『武林風』の新人王といえるタイトル=スーパールーキー-75kg王座、IPCC中国-75㎏王座の2本のベルトを獲得。頑丈な身体とパンチ主体・突進力を生かしたブルファイトから“大魔王”と呼ばれ、中国ミドル級最強の呼び声も高い27歳(※試合時は28歳)。戦績は18勝(5KO)5敗。
1R、ホイの右カーフで神保が大きくバランスを崩す。神保は左ボディに狙いを定め、ホイはワンツー。神保は右カーフを意識して足を上げるが、ホイはその足が着地したところを狙って蹴る。ホイの前蹴り、右カーフになかなか近付けない神保。大きなパンチからジャブに変更した神保に、ホイは右ボディストレートと左右フック。上下に散らせるホイの攻撃が目立った。
2R、ホイが左右連打からの右ストレートをヒット。さらにジャブも伸ばす。左右連打と右カーフを織り交ぜるホイに神保は左ボディで応戦。右ボディも打つ。いいタイミングで左ボディを打つ神保は右ストレートからの左アッパー。神保の左ボディ、左ミドル。ホイは左右を打つがペースは落ちてきた。神保は左三日月を突き刺す。
3R、左フックと右カーフで前に出るホイに神保は左ミドルと左ボディ。ワンツーを繰り出すホイに神保は左ボディ。連打される神保だが退かずに左ミドルを蹴る。しかし、ホイは右ストレート、左右ボディ、さらに前蹴りと手数が多くヒットも多い。残り10秒でホイがラッシュを仕掛けてダメ押ししたかのように見えたが、判定はジャッジ三者とも30-30でドロー。
延長戦、ホイは左右フック、ワンツーと手数を出して攻める。神保は左目上から流血し、ドクターチェック。ワンツー、左右フック、左ミドルと手数を出しホイに神保は左ボディ、右ストレートを返すが圧倒的な手数の差。神保は左ボディ、左ヒザ、左ミドルでホイの背中を丸まらせるが、ホイはジャブ、前蹴り、ヒザで応戦。さらに左右を連打する。最後は足を止めての打ち合いとなり、ホイがヒットを奪った。