▼第9試合 スーパー・ライト級 3分3R延長1R
×佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/第8代Krushスーパー・ライト級王者)
延長R 判定1-2 ※10-9、9-10×2
〇パコーン・P.K.センチャイムエタイジム(タイ/P.K.センチャイムエタイジム)
※本戦の判定は29-29×2、29-30。
佐々木は2008年にK-1甲子園でベスト8入り、同年5月にプロデビューし、2016年にKrushライト級王者(2度防衛)となった。2020年2月にはスーパー・ライト級王座を奪取し、2階級制覇に成功。同王座は3度の防衛に成功して返上した。2022年9月のK-1スーパー・ライト級タイトルマッチでは王者・大和哲也に敗れて王座奪取ならず。3月のRISEとの対抗戦では白鳥大珠に判定負けと連敗を喫した。戦績は32勝(7KO)19敗1分。
パコーンは9歳からムエタイを始め、2008年にラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級王座、2013年にタイ国プロムエタイ協会ライト級王座、2014年にルンピニースタジアム認定ライト級王座、同年にはWMCライト級王座とYOKKAO -65kg級王座も獲得。さらには2016年にWKU世界-67kg世界王座とThairathTVのウェルター級王座、2017年にフェニックスファイティングチャンピオンシップ王座、2022年にはBOMウェルター級王座とWPMF世界ウェルター級王座も獲得。2013年にはタイ・スポーツ局が選ぶMVPにも輝いた。2022年からはエイワスポーツジムにてトレーナーとして日本人選手を育成しながら選手活動も行い、今年3月のK-1初参戦では第7代Krushスーパー・ライト級王者の鈴木勇人に判定勝ち。戦績は191勝(7KO)45敗5分。
1R、パコーンは右カーフを狙い撃ち、佐々木も右ローを返しながら左ミドル。蹴り合いが続く。佐々木はジャブを突き、左インローを蹴っていく。パコーンもジャブを突くと右ミドル。ジャブを伸ばす佐々木にパコーンは右ロー。佐々木の右ストレートもパコーンは右ローを返す。佐々木が右ミドルを蹴るとパコーンは横にかわしながらのワンツー。
2R、前に出る佐々木をいなしながら細かくパンチを当てていくパコーン。さらに右ローを徹底的に蹴っていく。佐々木が前に出るタイミングでジャブや右ストレートを当てていくパコーンに、佐々木はなかなかペースがつかめない様子。
3Rも前に出るのは佐々木だが、パコーンは右ミドルとジャブで自分の距離をとる。佐々木は右ストレート、左ミドルからの右ストレートでパコーンをコーナーへ詰めるが、パコーンはさっと脱出。佐々木の蹴りの前に右ミドルで先手をとるパコーン。そしてジャブと右ミドルで距離をとる。佐々木が前へ出ようとするとその前足へ足払い気味の右ローだ。
佐々木に攻め込ませない上手さを見せたパコーンだが、判定はドロー。延長戦へ突入する。パコーンは右インローから右ミドル、佐々木が入るタイミングに合わせての右ショート。サウスポーにスイッチした佐々木は左ストレートを伸ばして左インローから右ストレート。ロープを背負うパコーンに佐々木は飛び込んで左右のボディ。パコーンは強い右ミドルを当てるがホールディングが多く警告を与えられる。パンチで勝負をかける佐々木にパコーンも大振りのフックで対抗した。