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レポート

【K-1】-70kg世界最強決定トーナメントでオウヤン・フェン、コプリヴレンスキー、KOでフェルドンク、KOで木村ミノル、アカピャン、ラジジ、KOでカマラ、サルシチャ勝ち上がり。金子晃大が2度ダウンを奪い池田にリベンジ、松谷綺が判定2-1で初防衛、所英男の弟子・長野将大が腕十字、カリミアンvs.トループの因縁対決は結果保留、サッタリ豪快KO勝ち

2025/09/07 12:09

▼第9試合 K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級タイトルマッチ 3分3R延長1R
〇金子晃大(K-1ジム自由ヶ丘/FROG GYM/王者)
判定3-0 ※29-26、29-27×2
×池田幸司(ReBORN経堂/挑戦者)
※金子が4度目の防衛に成功。


 金子は2022年2月にK-1スーパー・バンタム級王座決定トーナメントで黒田勇斗、璃明武、決勝で玖村将史を破りK-1王座戴冠。6月『THE MATCH 2022』ではRISEの鈴木真彦に惜敗も2023年9月に玖村将史との3度目の対戦で判定勝ちを収め、王座防衛に成功。


 2024年3月は、RISEのリングに乗り込み鈴木真彦を破り、リベンジを成し遂げた。7月と9月の「K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント」でも優勝。2025年2月にマノリス・カリシスに判定勝ちで12連勝を飾ったが、5月に池田幸司にダウンを奪われ判定負け。戦績は26勝(13KO)3敗 。


 池田は幼稚園から始めた空手をバックボーンに持ち、アマチュアでは無敗を誇り、2019年にはK-1カレッジ優勝。同年10月にKrushでプロデビュー。2022年3月に壬生狼一輝を判定で破りKrushバンタム級王座に就いた。同王座は2度の防衛に成功。2023年12月にはRISEに殴り込み松下武蔵を判定で破ったが、2024年3月には花岡竜に敗れた。


 スーパー・バンタム級に階級を上げた7月、晃貴を2RでKOして再起したのも束の間、9月永坂吏羅にダウン応酬の末初回KO負け。2025年3月、璃明武が保持するKrushスーパー・バンタム級王座に挑戦も延長戦で判定負け。しかし5月、金子の相手に抜擢されるとダウンを奪っての判定勝利で番狂わせを起こした。戦績は15勝(8KO)7敗。


 1R、池田はヒザの裏を蹴るような右ローを集中、金子が前へ出てくると右ローをどんどん蹴る。さらにジャブから右ストレート。金子はじりじりと近付いてジャブも、池田が右ストレートから飛びヒザを放つ。さらに前蹴り。自分のリーチを活かす戦い方をする池田に金子は近付けない展開が続く。ジャブの打ち合いで金子は右カーフを蹴る。


 池田は右足を上げてのフェイントからすぐに右フック、これに金子が下がる。ラッシュをかける池田の右ストレートがヒット。金子は右目上をカットして流血し、ドクターチェックを受ける。金子のパンチにジャブ、右ストレートを合わせる池田。金子の傷口を狙うような池田のジャブ。


 2R、前に出る金子が右ミドル、池田はジャブと右カーフ。ワンツーで入る金子だが距離が遠い。ジャブで距離をとる池田は右カーフ、左フック。ジャブを打って距離をとる池田に金子がジャブ、右ロー。池田ペースで進む中、両者の右ストレートが交錯、金子が返しの左フックでダウンを奪う。


 立ち上がった金子は打ち合いに行き、左フックでダウンを追加。池田は強気にカモンゼスチャーするが、金子が右フックを連打していく。池田は鼻血。


 3R、金子が強い右ストレートを打ち込む。ジャブの突き合い、右カーフの蹴り合い。金子の左フックに池田が左フックを返すが、すぐに金子が強い右ストレート。池田は右ローを蹴り、右ストレートからの左フックを狙う。金子は右ストレートから右ヒザ。ジャブを打つ金子に池田は右カーフ。金子はボディを叩く。左フックからのヒザも。池田は前に出て打ち合いに行くが、近付きすぎてクリンチに。


 判定は3-0で2度のダウンを奪った金子が勝利。4度目の防衛とリベンジを果たした。解説を務めていたK-1創始者の石井和義館長は「これがK-1ですよ」と両者の熱闘を称えた。


 金子はマイクを向けられると「今日勝てたのは俺の力は全然なくて、城戸さん、ウィラサクレック会長、島田さん、常に僕のことを支えてくれる皆さん、そして応援に来てくれているファンの皆さんの気持ちを乗せて戦えました。ここ最近、僕の力かなって傲慢になっていて、この前の敗戦で気付かされて。周りの想いを背負うことが出来るのが王者だなって。みんなのおかげで勝てました。これはみんなでつかんだ勝利だと思っているので、本当にありがとうございました。


 ベルト自体は普通に物だけれど、このベルトを獲るために僕の想いだけじゃなくてみんなの力が重なっていて、前回の敗戦がなかったら僕は今回負けていたと思う。ピンチの時にみんなの心の声が聞こえて、人って一人じゃ生きていけないなって。勝てたのはみんなのおかげです。僕のファンじゃない方も、今日の試合を見て勇気を与えられていればいいなと思っていて。今日負けていたら僕のキックボクシングを失って戦えない、今日負けたら終わりだと思っていたので、今日勝ててよかったです」と語った。

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