▼第4試合 K-1クルーザー級 3分3R延長1R
×谷川聖哉(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
KO 3R
〇レダ・ゼイディ(ARJ Trainingen)

谷川は空手で第1回&第3回真正会全日本選手権大会重量級優勝など数多くの実績を残し、2017年5月にキックボクシングでプロデビュー。2020年3月よりK-1 GROUPに参戦すると2021年7月の「第2代Krushクルーザー級王座決定トーナメント」、2022年4月の「K-1無差別級トーナメント」でいずれも準優勝。8月にはK-Jeeとのクルーザー級日本最強決定戦で勝利した。

ミドル級まで階級を下げて臨んだ2024年3月の「初代Krushミドル級王座決定トーナメント」準決勝でブハリ亜輝留に敗れると、8月にはクルーザー級に戻りRUIを初回KO。10月の無差別級アジア予選ではクォン・ジャンウォンに判定で敗れた。12月には実方宏介を初回KOして再起。2025年5月、山口翔大を延長戦で破り第3代Krushクルーザー級王座に就いた。戦績は14勝(6KO)10敗1分。

ゼイディはティアン・ターザンが主戦場にしているオランダのキックボクシング団体Enfusion(エンフュージョン)で活躍。左右に構えを変えるスイッチスタイルで、プレスをかけてアグレッシブに攻撃するファイター。左ボディブローが強烈で、左ハイキックでもダウンを奪ったことがあるなど、テクニックも兼ね備える。やや粗削りだが小型台風のようにパンチの回転力で相手を巻き込み、一気に勝負を決める決定力を持っている“モロッコのハリケーン”だ。

当初、5月大会でサッタリと戦うことが決まっていたが、ターザンの対戦相手の欠場でサッタリが抜擢されたため、来日が延期となっていた。FIGHTSENSEオランダ-90kg王者。戦績は26勝(10KO)6敗。

1R、谷川はパンチで下がらせての右ローを多用、ゼイディは左右ボディから右フック。互いに右カーフを蹴る。ゼイディの左フックをかわしての谷川が左フック。ゼイディは左フックの3連打、さらに飛びヒザ。谷川は徹底して右ロー&右カーフ。ゼイディがバックハンドブローからのワンツーでダウンを奪う。谷川はワンツーで前へ出る。

2R、谷川が左右フックを放つとゼイディは飛びヒザ蹴り。右ローを蹴り合い、ゼイディが右ストレート。谷川は右ローを徹底。ゼイディはバックハンドブローから後ろ廻し蹴りを繰り出すが、谷川はかわす。両者の腕が触れ合う距離でフックとボディを打ち合う中、手数が増えてきたのはゼイディ。

3R、谷川の右カーフが強烈にヒット。左右フックで前に出る谷川に、ゼイディはブロックを固める。クリンチ状態からゼイディが回転し、バックハンドブロー。谷川は左腕でブロックしたがダウンし、立ち上がるもレフェリーがストップ。ゼイディのKO勝ちとなった。




