キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】ダウン奪われた晃貴が森岡悠樹を逆転初回KO!ゲーオガンワーンが3Rガス欠も4連勝、風羽がKihoを破る、バズーカ巧樹が逆転勝利、サネーガームが堀田優月に完勝、“狂拳”迅がまたも初回KO勝ち、鈴木万李弥が最後にパウンドで女子初のUNLIMITED勝利者に、NANAがONE出場のチャンを2度ダウンさせ圧倒、辻井和奏とRUI JANJIRAが熱闘

2026/03/14 17:03
MAROOMS presents KNOCK OUT.622026年3月14日(土)東京・後楽園ホール※U-NEXTにてLIVE配信 ▼メインイベント(第13試合)スーパーファイト KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級 3分3R×森岡悠樹(北流会君津ジム/KNOCK OUT-BLACK&RED統一スーパーバンタム級王者)KO 1R 1分55秒 ※右フック〇晃貴(team VASILEUS/Bigbangスーパーバンタム王者) 森岡はKNOCK OUTを主戦場とし、2023年に『スックワンキントーン』にてスーパーバンタム級トーナメントを全試合KOで制して自身初のベルトを獲得。8月にはK-1 GROUPとの対抗戦で内田晶を初回KOに仕留めて殺傷能力の高さを証明したが、9月に古木誠也に初回KO負けを喫した。2024年5月の『ONE Friday Fights 62』に初参戦すると、ペイマン・ゾルファガリにダウンを奪われる劣勢もノーモーションの右ストレートで逆転KO勝ち。  6月にシュートボクシングで山田虎矢太にTKOで敗れたが、「KICKBOXING JAPAN CUP スーパーバンタム級トーナメント」では12月の決勝に進出し、壱にKO勝ちして優勝。2025年6月に壱との4度目の対戦でKO勝ちしてKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座を奪取した。さらに9月、福田拓海とのKNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級王座決定戦でKO勝ちし、RED&BLACK統一王者に。11月にはサン・ラデットと大激闘の末に勝利をつかんだ。戦績は22勝(13KO)11敗3分。  晃貴は武尊の後輩でK-1グループにて活躍。2019年1月に第4代Krushバンタム級王座を獲得し、黒田斗真、野田蒼らに勝利を収め、金子晃大とも拳を交えた。2024年12月の大鹿統毅戦で判定勝利後、2025年6月の『ビッグバン』でRISEの良星から判定勝ちを収めてBigbangスーパーバンタム級新王者に輝いた。12月にはサンチャイにTKO勝ちで初防衛にも成功している。戦績は16勝(6KO)10敗1無効試合。  KNOCK OUTのエース森岡とBigbang王者でK-1グループでも活躍した晃貴。両者ともアグレッシブなパンチャーであり、激闘必至の一戦に。  1R、まずは森岡が右ローから左ミドル、ジャブ。晃貴は右カーフを返す。詰めてくる晃貴に森岡は4連打して回り込む。右フックの晃貴に森岡はワンキャッチからのヒザ、そして右フックから左フック。晃貴も負けじと左ボディからの左フック。  ロープを背負った森岡へ打ち合いに行った晃貴だが、森岡が右フックでダウンを奪う。再び前へ出る晃貴は打ち合いに行き、森岡は右ストレートで迎え撃つ。晃貴の右カーフをもらった森岡、その隙を見逃さななかった晃貴が左フックの連打から森岡の右ストレートに身体ごと行くような右ストレートのカウンター! 森岡をぶち抜き、森岡は目を見開いて大の字に。レフェリーが即座にストップし、晃貴のKO勝ちとなった。  大喜びの晃貴。後楽園ホールは騒然とした雰囲気に。晃貴はマイクを向けられると「はじめまして晃貴です。皆さんどうですか、強いでしょう。これが晃貴です。これからも自分の応援してください。もっとビッグになるので。KNOCK OUT最高ですね。演出も凄いし、お客さんも凄い入っていてめちゃくちゃ自分もテンション上がりました。皆さんの応援のおかげでこのリングに立てて勝てて、喜べるので皆さんに感謝しています」と勝利者インタビューに答える。  そして、次はKNOCK OUTの王座にも挑むのかと聞かれると「組まれたらやるので、いつでも組んでください。自分、強いので勝ちます」と宣言した。 [nextpage] ▼セミファイナル(第12試合)KNOCK OUT-RED -61.5kg 3分3R〇ゲーオガンワーン・ソー.アムヌワイデッー(タイ)判定3-0 ※29-28×2、30-28×弘・センチャイジム(センチャイムエタイジム) センチャイムエタイジムの新鋭で、Muaythai Openライト級王者&INNOVATION同級王者の二冠王である弘が初参戦。いきなりゲーオガンワーンと激突。  1R、サウスポーのゲーオガンワーンに右ミドルハイを蹴っていく弘。ゲーオガンワーンはフェイントから右フック、すぐに左ミドル。弘の右ミドルには左ストレートを合わせに行く。弘は右ミドルを当てるとすぐに右フック、ゲーオガンワーンはノーモーションの左ストレートをコツコツと当てる。 右フックからの左ハイも。左フックから首相撲に持ち込んだゲーオガンワーンはヒザ蹴りの連打。首相撲の攻防はやはりゲーオガンワーンが一枚上。左ストレートから首相撲に持ち込むと、ヒザを蹴ってコカす。  2R、ゲーオガンワーンは距離を詰めると右の縦ヒジ、そのまま組んでのヒザ。弘は左フックを打つも首相撲に捕まり、顔を押され自由を奪われてヒザを蹴られる。ヒジ打ちからの首ヒザも。打撃から首相撲、そしてヒザに持ち込むゲーオガンワーンに、弘は下がりながら組ませずアッパー、フックを打つ。するとゲーオガンワーンは顔面前蹴りでのけ反らせる。  3R、前に出る弘を前蹴りで押し戻すゲーオガンワーン。そこへ弘の右ストレートがヒットする。ゲーオガンワーンは組み付くが、これまでの首相撲とは違い逃げの組み方だ。前に出る弘の前足を払い、転倒させるゲーオガンワーンの妙技。ガス欠か、ゲーオガンワーンは下がる一方に。  それでも左ストレートを打ち、首相撲に持ち込む。下がりながら左ミドルを蹴り、弘が近付くと組んでしまうゲーオガンワーン。ヒザを押し当てて弘の動きを封じる。  急激なペースダウンとなったゲーオガンワーンだったが、判定勝ち。KNOCK OUTでの4連勝を飾った。 [nextpage] ▼第11試合 KNOCK OUT-BLACK女子アトム級 3分3R×Kiho(KNOCK OUT GYM 調布)判定0-3 ※28-30×3〇風羽(ファントム道場) Kihoはアマチュアで20戦以上を経験。2021年2月からKrushに参戦したが5敗4分で白星をあげることが出来なかった。ジムを移籍して心機一転、2024年4月にKNOCK OUTのリングで再出発するとKAIに判定勝ちで連敗脱出。2025年5月にミネルヴァ認定アトム級王者のNaoに劣勢からハイキック一発で逆転KO勝ちの番狂わせを起こすなど5連勝を飾り、9月に王座決定戦で山田真子を破り第2代KNOCK OUT-BLACK女子アトム級王座に就いた。しかし、12月の初防衛戦で山田にリベンジを許し王座陥落。戦績は9勝(2KO)7敗4分。 風羽は2022年5月の『RISE』でプロデビュー。西原朱花に敗れたがその後はシュートボクシングで3連勝。『ホーストカップ』や『BOUT』、香港の『I-1』にも出場。2024年7月のRISEでは女子ホープでランカーの小林穂夏に延長戦の末勝利を収めた。11月には『ONE Friday Fights 86』に初出場。2025年8月、第3代RISE QUEENアトム級(-46kg)王座決定トーナメント準決勝で島田知佳に敗れるも苦戦させた。前戦は11月に奥村琉奈に判定勝ち。戦績は8勝5敗。  1R、風羽は右ローから左フック、Kihoは左ミドルと右カーフ。ワンツーで飛び込む風羽にKihoはバックステップや回り込みでかわし、右ストレートと右ミドル。Kihoは右ミドルから顔面前蹴り、さらに右ハイ。しかし、風羽は全くひるむことなくアタックを繰り返す。Kihoは前蹴り。風羽がワンツー、Kihoが左ミドルを蹴ったところでラウンド終了。差はつかなかった。  2R、風が入ってくるところに右ミドルを合わせるKiho。前蹴りとジャブも使う。風は右カーフを蹴るが、Kihoに前蹴りで押される。風羽は蹴り足をキャッチしてのパンチを見舞う。風羽が入り込むためクリンチが多くなるKihoはヒザ蹴り。  ジャブ、ワンツーをヒットさせるKihoに風羽はワンツー。Kihoの蹴り足キャッチからの右ストレートを打つ風羽が、最後にパンチで畳み込んで印象付けた。  3Rもワンツーで入り込んでくる風羽が右ストレートをヒットさせる。さらに蹴り足をキャッチしてのパンチも。Kihoは返しの左フックを狙うが、風羽のワンツーのスピードにタイミングが送れている。風羽が右ストレートを当てていき、Kihoはヒザを合わせに行く。  ワンツーと回転力の速さに攻撃がワンテンポ遅れるKiho。右ストレートも高さが合わないか空振りが続く。最後は風羽が右の連打で前へ出ていき、Kihoを下がらせた。  判定は3-0で風羽が勝利。王者・山田真子との対戦に一歩近づき、Kihoは後退となった。 [nextpage] ▼第10試合 KNOCK OUT-BLACK -63.0kg契約 3分3R〇バズーカ巧樹(菅原道場/BRAID)判定3-0 ※28-27×3×剣夜(SHINE沖縄)  1R、前に出ていく剣夜は左フック、左アッパー、バズーカは右を返すが、左フックに至近距離の左フックをもらってダウンを奪われる。バズーカは右ハイ、右ミドル、右ロー。剣夜が右ローを蹴っていくとバズーカがワンツーから右ストレート。バズーカは後ろ蹴りを繰り出す。剣夜はバズーカのガードの隙間にねじ込むような左右フック、バズーカも怯まず左フックを打つ。  2R、バズーカは右カーフを連打、剣夜は右ストレートを打ち、左フック。バズーカは徹底して右カーフ、後ろ蹴り、組んでのヒザ蹴り。左フックを当てて右ミドルにつなぐバズーカ。左フックからの左ミドルも。すると剣夜も右カーフを3連打。このラウンドは蹴りを当てていくバズーカ、バックハンドブロー2発は不発となった。  3R、バズーカは前に出て左フックから右ミドル、左ミドル。剣夜がバズーカの蹴り足をキャッチしたところで、バズーカは蹴り足を掴まれたまま飛びヒザを見舞い、ダウンを奪い返す。バズーカはバックハンドブローを放ち、剣夜は左アッパーからの左フック。  左フックを打って行くバズーカを空振りさせると、剣夜が右フックを打つ。バズーカは左ミドル、剣夜はお株を奪うバックハンドブローを放つが空振り。最後はバズーカが左ミドルを当てて終了。  判定は3-0でバズーカが逆転勝利に成功した。 [nextpage] ▼第9試合 KNOCK OUT-RED女子-48.0kg契約 3分3R(ボクシンググローブ着用)〇サネーガーム・サックチャムニ(タイ)判定3-0 ※30-27×2、30-29×堀田優月(闘神塾)  サネーガームはプロムエタイ協会2階級制覇、LWCチャイヨートーナメント優勝、東部地区ムエタイ女子ピン級王者、アジアンゲームムエタイ金メダリスト、IFMA世界大会2021~2024年金メダリスト、2020年ライジングスター賞などを獲得している選手。現在ラジャダムナンスタジアムの女子ミニマム級3位にランキングされており、2025年12月中旬に行われた『SEA GAMES Thailand 2025』では銀メダルを獲得。  12月30日、KNOCK OUTに来日するとぱんちゃん璃奈と対戦し、判定勝ちでぱんちゃんに2つ目の黒星を付けた。 堀田は17歳にして6勝1分で無敗、ミネルヴァ ライトフライ級王座も保持する女子のスーパーホープ。K-1王者SAHOの後輩。2025年11月のKNOCK OUT REBELS SERIESで恵音に完勝した。以前からぱんちゃんへの挑戦を表明しており、サネーガームがぱんちゃんに勝つと「サネーガーム選手同い年やんびっくりしてんけど笑。戦いたいな」と対戦を希望していた。  1R、サネーガームがタイミングのいい前蹴りで堀田を転倒させる。サウスポーの堀田は右へ回り込みながら入り込むが、接近すると首相撲に捕まる。サネーガームは左ミドル、右ヒザ。堀田が入ろうとしたところに右ヒジを合わせる。  サネーガームの右ミドルには堀田が左ボディストレートを返す。左ミドル、左前蹴りで堀田を近づけさせないサネーガーム。堀田は左右へ動いて入り込む機会をうかがうが、サネーガームは素早く対応。  2R、左ストレートで強引に入って行こうとする堀田。サネーガームは右ミドルからの右ストレート、すぐにヒジ。入り込もうとするところにサネーガームは右ミドルを合わせる。右ミドル、右ストレートを上手く当てるサネーガーム。  堀田は右へ動いていくが距離が遠く、詰めると首相撲に持ち込まれる。サネーガームの右ミドルに左ストレートを合わせにいく堀田。ラウンド終了直前、堀田のバックハンドブローで背中を押されるように倒れたサネーガームに無常にもダウンが宣告された。抗議するサネーガーム。  インターバル中にレフェリー陣が協議し、ダウンは取り消された。  3R、堀田はワンツーを放ちながら前へ出ていき、サネーガームは首相撲と右ミドル。首相撲に捕まった堀田は右ストレートを打つ。サネーガームは首相撲からのヒザ蹴り。堀田のパンチに右ミドルを合わせるサネーガーム、堀田は蹴り足をキャッチしてパンチを見舞おうとするが、今度は組まれる。  攻めあぐねる堀田にサネーガームは右ストレート、右ミドル、組んでのヒザ。堀田はハイキックを空振りしてのバックハンドブローを狙ったが、サネーガームは前蹴りで回転途中の堀田を突き放す。前に出る堀田を前蹴りで突き放すサネーガーム。そして首相撲からのヒザ蹴り。  判定3-0でサネーガームが堀田に初黒星を付けた。 [nextpage] ▼第8試合 KNOCK OUT-REDフェザー級 3分3R〇“狂拳”迅(WIZARDキックボクシングジム)KO 1R 2分46秒 ×竹内賢一(Ten Clover Gym 世田谷) KNOCK OUTで2連続KO勝ちしている“狂拳”迅は、第4代Bigbangフェザー級王者の竹内賢一と対戦。  1R開始と同時に迅が飛びヒザ蹴りの奇襲。竹内はガードを下げて下がり、迅を誘う。じりじりと前に出る迅に対し、竹内は前後左右にステップを踏んで時折ノーガードになる。迅の左インローがローブローに。再開後、ジャブの突き合いでは迅のスピードが優る。さらに右カーフ。  竹内がバックハンドブローを放ったところで迅がワンツーでダウンを奪う。詰める迅は左フック、右フック、右アッパーと連打すると竹内が崩れ落ち、最後はダメ押しの左フック。レフェリーがここでストップをかけた。  これで3連続初回KO勝ちとなった迅は「K-1から来ました狂拳です。これがKNOCK OUTでしょう。山口さん、もうそろそろタイトルマッチでいいでしょう。先月タイ人が勝ったと思うんですけど、それでいいでしょう。俺はずっとこんなおもろい試合をするのでよろしくお願いします」と、今回もタイトルマッチをアピールした。 [nextpage] ▼第7試合 KNOCK OUT-UNLIMITED女子 -54.0kg契約 3分3R〇鈴木万李弥(KNOCK OUT クロスポイント吉祥寺)判定3-0 ※29-28×3×タイソンRINA(TEAM TEPPEN)  鈴木は空手のバックボーンを持ち、2016年にキックボクシングでプロデビュー。MMAでは2勝3敗の二刀流ファイターとして活躍し、エキシビションマッチながら中井りんとも対戦経験を持つ。K-1 GROUPでは3勝2敗、KNOCK OUTでは2勝1敗。2025年9月にKNOCK OUTでKO勝ちを飾り、その勢いのままKPKB(九州プロキックボクシング)に乗り込んで女子バンタム級王座を奪取。戦績を14勝(4KO)8敗とした。  タイソンRINAは元ウェイトリフティングの選手で、全日本ジュニア3連覇、世界ジュニア選手権出場の経歴を持つ。2023年2月にRISEでプロデビューし、RISEでは1敗2分と振るわなかったが、その後は戦績を3勝3敗2分としている。  1R開始と同時にRINAが前へ出て右フック、鈴木も右フックで迎え撃ち、横蹴りで突き放す。ワンツーで入って来るRINAに鈴木はジャブ、打ち下ろしの右を狙う。右フックの相打ちから前に出る鈴木。パンチ一辺倒から右ローを蹴る鈴木は、左フックを引っかけるようにしてRINAを転倒させ、サッカーキックに行ったがRINAもすぐに立ち上がる。  ワンツーで前に出る鈴木にRINAが組み付き、鈴木がテイクダウンしてパウンドを打ったところでラウンド終了。  2R、RINAがワンツー、左右フックからバックハンドブローを放つ。鈴木はしっかりブロックすると前へ出ていくが、RINAはステップで回り込み鈴木が近付いてくると右ストレートをヒットさせた。鈴木も負けじとヒジを繰り出すが空振り。ステップで動き、追って来る鈴木にパンチを打つRINA。  鈴木は翻弄される形となったが、首相撲で組み付いてヒザ蹴りを見舞う。思い切り右フックを振った鈴木だが空振り、逆にRINAが左右フックの連打で鈴木にロープを背負わせた。  3R、前に出る鈴木のワンツーにRINAもワンツー、RINAの返しの右フックが当たるが、鈴木は負けじと打ち返す。左ミドルを連打する鈴木に左右フックを見舞うRINA。鈴木の蹴り足をキャッチしたRINAに鈴木はバックハンドブローを放ったが、RINAにバックを奪われる。  離したRINAは左右フック、鈴木も至近距離で打ち合う。打ち合いに行く鈴木だが、右フックを当てるのはRINA。鈴木は左ミドルからワンツー、右ストレートからの左ミドル。RINAも足を止めて打ち合う。すると鈴木はここで投げを見舞い、パウンドを連打。サイドから抑え込んでのパウンドも連打し、最後に大きな見せ場を作った。  判定は3-0で鈴木が勝利。UNLIMITEDルールで女子初の勝利者となった。鈴木は満面の笑みを浮かべた。 [nextpage] ▼第6試合 KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級 3分3R〇優翔(team NOVA)判定3-0 ※30-28×3×セントリー・クンクメール(カンボジア)  1R、優翔がワンツーと右ローでペースを握り、セントリーが攻めようとするところへヒザ蹴り。このヒザをタイミングよく決めてからのワンツーも。優翔は右ミドル、ワンツー、また右ミドル。セントリーは業を煮やしたかパンチを出しながら入って来るが、優翔は組んで止める。  2R、優翔は右インロー、セントリーは左ストレートを伸ばしてくる。優翔の右ミドルハイに対し、何度もアタックして入って来るセントリーだが優翔の首相撲に捕まる。残り2分、優翔が前に出て右ストレート、右ミドル、ジャブ。蹴りが得意だというセントリーは前蹴りと左ミドル。セントリーが巻き返したか。  3R、セントリーの左ミドルに右ストレートを合わせに行く優翔。右ローを蹴るセントリーに優翔は奥足への右ローを狙っていく。優翔は縦ヒジを打ってから組むとセントリーを押し倒す。優翔がワンツーで前に出るとセントリーもすぐに前へ出て、優翔の蹴り足をキャッチすると投げ倒す。  判定3-0でペースを握っていた優翔が、KNOCK OUTでの6連勝を飾った。 [nextpage] ▼第5試合 KNOCK OUT-BLACKバンタム級 3分3R×工藤“red”玲央(TEAM TEPPEN)KO 1R 1分35秒〇龍希(SUCCEED GYM)  1R開始と同時に龍希が左右の連打とヒザ、右ローでラッシュをかける。工藤は得意の右オーバーハンドで迎え撃つ。龍希は左ボディも打ち、強打を打っておいて右ロー、右フックを打って回り込もうとした工藤へ右ストレートを打ち抜いてダウンを奪う。  立ち上がった工藤には走り込んでの飛びヒザ蹴りをクリーンヒット、見事なKO勝ちで3試合連続初回KO勝ちを飾った。  驚異の19歳は「最高っすね。気持ちよかったすね」と勝利者インタビュ―に答えると、「一個ずつ誰が相手でも今日みたいな結果になると思うので、しっかり一歩ずつ駆けあがっていきます」と意外と慎重なコメント。応援してくれ人へのメッセージには「感謝です」と話した。 [nextpage] ▼第4試合 KNOCK OUT-RED女子バンタム級 3分3R〇NANA(エスジム/WMA世界女子スーパーフライ級王者)判定3-0 ※30-25×2、30-24×エミリー・チャン(香港/Sor Dechapan)  NANAは2019年6月にプロデビューした、小柄な体型ながら果敢な打ち合いを挑むタイプ。J-NETWORKで試合経験を積み、Krushに参戦。2022年6月にミネルヴァ認定スーパーフライ級王座に就いたが11月の初防衛戦でARINAに奪われた。2024年6月のKNOCK OUTでは『巌流島』でぱんちゃん璃奈に初黒星を付けたルシア・アプデルガリムを破り、10月の新日本キックでワンデートーナメントを制してミネルヴァ認定スーパーフライ級王者に返り咲いた。2025年10月、WMA世界女子スーパーフライ級王座も獲得。戦績は16勝7敗2分。  チャンは20歳(NANAは35歳)で12勝(5KO)4敗の戦績。2024年9月の『ONE Friday Fights 80』でKOKOZに勝利し、2025年2月の『ONE Friday Fights 97』ではジュニア・フェアテックスに判定負け。ONEムエタイでオープンフィンガーグローブ試合は経験済みだ。  1R、まずはローの蹴り合い。NANAが放ったワンツーの右フックでチャンがヒザを着き、ダウンとなる。立ち上がったチャンは圧を強めて右カーフ、左フック。NANAの左右フックでチャンがフラつき、さらなる連打でチャンを圧倒する。  チャンは距離をとって右ロー、前蹴り、ジャブ。NANAは左フックを打つ。NANAが右ローを蹴ると左フックを強振するNANA。右ローから左フックを打ったNANAは鋭いワンツー、左ミドルもヒットさせた。  2R、前に出るNANAがジャブから右フック、左ボディ。チャンは右カーフを連打する。4連打で前へ出るNANAは右ストレート、左インロー。右ストレート、ジャブ、右フックでチャンの頭が揺れる。チャンは組み付くが、NANAが押し倒す。チャンの右ローに足が流れるNANAだが、そこで右ストレートをリターンして吹っ飛ばし、ダウンを奪う。  3R、NANAはワンツー、右フックとパンチを当てていき、前蹴りで距離を保つ。チャンは左フック、NANAの右に右を合わせに行くが、NANAは怯まず前へ出てローを蹴る。前蹴り、左フックからの右ストレート、右ボディストレート、そして右フックとチャンを流血に追い込むNANA。右ローからのワンツー前へ出るNANAにチャンも右ストレート、ジャブを繰り出すが、NANAの左右フックをもらう。NANAのパンチ連打に下がるチャン。NANAが最後まで攻め続け、チャンを圧倒した。  NANAが初のOFGマッチで海外の強豪に大差の判定勝ちを収めた。 [nextpage] ▼第3試合 KNOCK OUT-REDライト級 3分3R△秋田巴琉(キング・ムエ)ドロー 2R負傷判定0-0 ※20-20×3△渡辺翔也(D-BLAZE)※偶発的なバッティングで秋田にドクターストップ。  長身の秋田は本場タイでもムエタイの試合を積み重ねてきた17歳。  1R、サウスポーの秋田に渡辺は右ミドルと右インロー、秋田は左ミドルハイを蹴る。渡辺は右の蹴りをフェイントにして右ストレート、秋田はジャブを突く。右インローから右ストレートを打つ渡辺はいきなり飛び込むが、秋田は組んで止める。  明らかに飛び込んでの一発を狙っている渡辺に対し、秋田はあくまでも冷静に対処。秋田の首相撲からのヒザはローブローとなってしまった。  2Rは秋田がじりじりと前へ出ていき、左ミドルハイを蹴る。渡辺が飛び込んでくると左ストレートを合わせに行く。両者が組んだところでバッティングとなり、秋田が左目付近をカットして流血。ドクターチェックが行われ、ここでストップ。  ここまでの判定となり、三者20-20でドローとなった。 [nextpage] ▼第2試合 KNOCK OUT-RED女子バンタム級 3分3R〇辻井和奏(BRING IT ON パラエストラAKK)判定2-1 ※30-28、28-29、29-28×RUI JANJIRA(JANJIRA GYM)  KNOCK OUT初参戦となる辻井は辻井三姉妹の長女。空手を経て2021年にキックボクシングでプロデビューし、タイでタイ国イサーン&ラーナー王座、KARALEボクシングスタジアム王座とローカルタイトルを2つ獲得。2023年10月22日には、和奏がスック・ワンキントーン女子フライ級王座決定戦、妹の和花がKROSS×OVER GIRLS-KICKアトム級タイトルマッチにそれぞれ挑み、共に勝利して姉妹で同日にチャンピオンになったことが話題となった。  2024年2月には『RWS』に初出場、ペットジュンチャイに完璧な試合運びで判定3-0の勝利を収めた。6月のスックワンキントーンでもトゥン・セッペンを2RでKOし、7勝(2KO)1分と無敗記録を更新。しかし、11月に初参戦した『ONE Friday Fights』でタンタンに判定負け、プロ初黒星を喫した。2025年1月、鈴木咲耶を破りスック・ワンキントーン王座を初防衛後、王座を返上して新たなステージへ進むことを宣言。東洋大学に通うJDキックボクサーで、168cmの長身を誇る。戦績は9勝1敗1分。 今回の対戦相手RUIは4勝(1KO)7敗1分だが、ミネルヴァ アトム級王者Naoと接戦の熱闘を展開したことがあり、侮れない。  1R、前に出たRUIは首相撲になるとヒジを見舞う。離れると辻井はサウスポーから前蹴り、左右のミドル。RUIは前に出てパンチを当てようとするが、辻井が次々と前蹴りとミドルを放ってRUIを近づけさせない。ジャブも打つ。組みの状態になるとRUIはヒジ、辻井はヒザ。  辻井はしっかり首相撲からヒザを突き刺していく。RUIが距離を詰めての連打には辻井がジャブ、首相撲から真っ直ぐに突き上げるヒザを連発。離れると辻井がジャブと前蹴り、左の三日月でRUIを近づけさせない。  2R、組んで右ヒジを狙うRUIに辻井はしっかり首相撲に捕まえてのヒザ蹴り連打。離れるとジャブと前蹴り、RUIが入ってくると首相撲からヒザ、さらに右ヒジも見舞う。RUIはボディを打つが辻井は首相撲からヒザを突き刺す。離れると顔面前蹴り。  しかし、RUIのパンチが辻井の顔面を捉え始め、辻井は離れて回り込む。辻井はワンツー、左三日月。RUIは入り込んでの左右フック。辻井はRUIの圧力に披露したか、首相撲でのコントロールが1Rほど強くない。RUIが掴まれたまま右ヒジ、ボディへのパンチ。  3R、前に出てくるRUIにジャブを突く辻井は、顔へヒザを突き上げる。さらに首相撲に捕まえてのヤッサイ(押すようにして蹴るヒザ蹴り)気味のヒザ蹴り。RUIは攻撃を止めず左右フック、辻井は首相撲のヒザ蹴りで応戦。RUIは右ローと右インカーフを蹴るが、辻井の首相撲に捕まる。  辻井の縦ヒジにRUIが右フックからの左フックをヒットさせ、組んできた辻井にアッパーを突き上げる。辻井は首相撲からのヒザ蹴りも力が感じられない。それでもRUIの動きを封じるために首相撲からのヒザを蹴り続ける。RUIも組まれたまま右ヒジ、アッパー、左右フックと攻撃を止めない。  両者出し切った熱闘は、判定2-1で辻井が接戦を制した。 [nextpage] ▼第1試合 KNOCK OUT-UNLIMITEDフェザー級 3分3R〇戦闘員1号(EXARES)TKO 2R 2分14秒 ※レフェリーストップ×西村虎次郎(誰ツヨDOJOy)  1R、戦闘員は右に左にと構えをスイッチ、西村は左の突きを連打して前へ出る。組んだ戦闘員に西村はヒザ蹴り、戦闘員は小外刈りでテイクダウンを狙ったが、西村はすぐに立つ。組みに行く戦闘員はヒザ蹴り。  西村が離れると右フックを連打、さらに左の前蹴り。戦闘員も打ち合いに行き、両者ほぼノーガードでパンチを当て合う。互いにフックを被弾し、ストレートで頭がのけ反る。戦闘員の右ストレートをもらった西村は一度組みに行き、離れると左右フックを打つが戦闘員は顔で受けても何食わぬ顔でパンチを返す。  2R、西村はセンチャイキックを放ち、菊野克紀直伝の三日月蹴り。戦闘員はどんどん前へ出て右ストレートと右ボディストレート。戦闘員の右ストレートが直撃し、西村が左右フックを返すが戦闘員はもらっても何食わぬ顔。  バランスを崩して倒れた西村に戦闘員は踏み付け、立ち上がり際にはハイキック。そこからラッシュを仕掛け、西村を人間サンドバッグ状態に。一方的な展開が続き、レフェリーがストップ。戦闘員が驚異の打たれ強さとスタミナを見せつけた。  すかさずマスクを着用した戦闘員はマイクを向けられると「イーッ!」。するともう一人のマスクを被った男が「1号は喋りが苦手なので、戦闘員2号です」と通訳を買って出て、戦闘員1号の「イーッ!」を聞くと「今回余裕でした。どうですか、KNOCK OUTの皆さん、僕一番面白いでしょう」と通訳。  さらに戦闘員1号が「イーッ! イーッ!」と言うと、「次の試合ですが、ヒジありも出来るのでゴンナパーとやらせろ」と戦闘員2号。しかし、戦闘員1号は“言ってない、違う”とばかりに戦闘員2号をド突いていた。
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