▼第13試合 K-1 WORLD MAX 2025 -70㎏世界最強決定トーナメント開幕戦 3分3R延長1R
〇ゾーラ・アカピャン(アルメニア/Gridin Gym)
判定3-0 ※30-26、30-27、30-28
×ジョナサン・アイウル(サモア/Allstyles Gym)
※アカピャンが準々決勝へ進出。

アカピャンは、チンギス・アラゾフを育てた名伯楽のアンドレイ・グリディンコーチの指導を受けてテクニックをブラッシュアップしてきた。左右に構えをスイッチするスタイルは、多彩な攻撃を生み出している。アラゾフの後継者として期待がかかっていたアカピャンは、昨年のMAX -70kg世界最強決定トーナメントでは開幕戦のタラス・ナチュックから勝利をあげたものの、決勝トーナメント準々決勝ではカスペル・ムシンスキに完封負け。汚名返上のために組まれたダリル・フェルドンク戦では延長判定負け。今年7月の璃久戦では、見違えるほどの強さを発揮してKO勝ち。

一方のアイウルはオーストラリア出身のサモア系ファイターで、ラグビーをやっていたためか、フィジカル能力が高い。22年にはK-1参戦経験のあるクルーズ・ブリッグスに勝利している。ちなみにブリッグスは、19年6月に木村“フィリップ”ミノルと対戦した選手だ。これまでのサモアンファイターと違い蹴りを中心に試合を組み立て、右フックで仕留めるのが得意のKOパターン。今年5月には佐藤嘉洋の日本チームに加わり『武林風』で戦い、勝利している。

1R、アイウルが強い右フック、アカピャンは左ミドルを蹴る。アカピャンの右カーフにはアイウルが右ミドル。アイウルは力強くシャープなパンチのコンビネーションに加えて、蹴りも丁寧に蹴る。ローの蹴り合いからアイウルが左右フック、アカピャンが右ストレートを出すとアイウルは右ミドルを合わせる。アカピャンの右カーフに大きくバランスを崩すアイウル。

2R、ブロックを固めて右カーフを蹴るアカピャン。アイウルは前に出て右ボディから左右フック。アイウルの右ボディストレートにはアカピャンが左フック。

3R、いきなりアカピャンをコーナーへ追い込むアイウル。しかしアカピャンも左フック、右ローで応戦する。アカピャンの右カーフに転倒するアイウルは、またカーフを蹴られると足を上げる。アカピャンは後ろ蹴り、左右フックからの右カーフ。アイウルはカーフを蹴られながらも前に出てフックを放つが空振り。残り10秒、狙いすましたアカピャンの右カーフでついにアイウルはダウン。





