▼第12試合 K-1 WORLD MAX 2025 -70㎏世界最強決定トーナメント開幕戦 3分3R延長1R
×アビラル・ヒマラヤン・チーター(ネパール/志村道場)
判定0-3 ※29-30、28-29×2
〇アイメリック・ラジジ(フランス/MARSEILLE BOXE PIEDS POINGS)
※ラジジが準々決勝へ進出。

アビラルは、K-1に参戦経験があるデーブ・クマール・ギミーレを父に持ち、2016年にネパールから来日。志村道場でキックボクシングを始め、2020年1月にHEATミドル級王座を獲得。同年12月にK-1初参戦で木村“フィリップ”ミノルからダウンを奪うも、出血によるTKO負け。その後もK-1へ定期参戦して今年2月に白須康仁、5月にKrushで小田尋久を連続TKO勝ちしている。5月にはKrushスーパー・ウェルター級王者となった。

ラジジは、WAKOとNDC王者で身長191cmの“マルセイユの巨塔”。この階級で191cmは、今回出場のブラジルのジョナス・サルシチャと並ぶ最長身で、デング・シルバよりも1cm高い。ただ大きいだけではなく、戦績24戦22勝(3KO) 1敗1分と好成績を残している。しかも1敗は、昨年5月に戦ったK-1レジェンドでGLORYとONE王者にもなったジョルジオ・ペトロシアンと戦った試合のみというからかなりの強豪だ。

1R、ジャブで前に出てくるラジジに、アビラルは左インロー、右ローを蹴っていく。ラジジは前蹴りと左ミドル、右ストレート。アビラルも負けじと右ストレートを返す。ラジジは左ボディから右ロー、アビラルは右クロスを打ち込むと一気にワンツーを連打して前へ出ていく。左フックの相打ちもアビラルが前へ出ていく。ラジジはワンツーから左アッパー、アビラルはワンツーでさらに前へ出て行く。

2R、アビラルは右ローからワンツー、ラジジは左右フックからアッパーを繰り出す。アビラルの右ローに腰を引くラジジ。そこへアビラルが連打で攻め込む。アビラルの右カーフが強烈ヒット。ラジジは前に出てくるアビラルにワンツー、アビラルは右ロー。ラジジのジャブが当たり始め、右ストレートも当たる。意外にもアウトボクシングをするラジジ。

3Rもアビラルは右カーフを蹴っていく。ワンツーで飛び込むアビラルにラジジはジャブからワンツー。アビラルの出鼻をジャブで捉えるラジジ。続く右もヒットさせる。長身にも関わらず、ダッキングでアビラルのフックをかわすラジジは下から突き上げるようなジャブを打つ。

判定は3-0でラジジが勝利。解説の魔裟斗は「地味だけど強いかもしれない。一般受けは多分しないけれど実力はあると思う」と評価した。





