▼第16試合 K-1 WORLD GP 2024無差別級アジア予選 3分3R延長1R
シナ・カリミアン(イラン/SINA ARMY/初代・第3代K-1 WORLD GPクルーザー級王者)
※結果保留
クラウディオ・イストラテ(ルーマニア/K-1 30周年記念無差別級トーナメント準優勝)
カリミアンはアマチュアムエタイで活躍後、2018年9月の「K-1 WORLD GP初代クルーザー級王座決定トーナメント」に初来日。トーナメントを制して初代王者となった。同王座は2020年12月の3度目の防衛戦でK-Jeeに敗れて手放したが、2021年3月のダイレクトリマッチでK-JeeをKOし、王座を奪還。その後は、反則勝ちも含めて5連勝。2023年9月の「K-1 30周年記念無差別級トーナメント」では1回戦でKO勝利も準決勝でクラウディオ・イストラテに敗れる。2024年3月、初防衛戦でリュウ・ツァーにKO負けを喫し、王座を手放した。200cm、90kg。戦績は16勝(8KO)4敗。
イストラテはルーマニア出身でイタリア在住のISKAヨーロッパ・ヘビー級王者。ガードが固く、攻撃は大胆に突進するのが持ち味。2023年9月のK-1に初来日し、「K-1 30周年記念無差別級トーナメント」の1回戦でマハムード・サッタリを初回KO、準決勝でシナ・カリミアンに判定勝ちで決勝へ進出したがリュウ・ツァーに初回KO負けで優勝を逃した。2024年6月にはサラエボで行われた「K-1無差別級東欧予選トーナメント」に出場したが、1回戦で試合放棄による負け。9月には『巌流島VIRTUAL SURVIVAL2』に出場し、三上ヘンリー大智に判定負けしている。187cm、110kg。
前述の通り、両者は2023年9月の「K-1 30周年記念無差別級トーナメント」準決勝で対戦し、1Rにイストラテが先制のダウンを奪い、2Rになるとカリミアンのパンチが後頭部に当たった、カリミアンの蹴りがローブローになったとイストラテがアピール。長い中断もあり、ラウンド終了のゴングが鳴ってレフェリーが両者を分けようとしたところでカリミアンの左フックがレフェリーにヒットしてしまい、レフェリーがダウンするという場面も。
協議の結果、カリミアンは反則が多いため減点1のイエローカード。その後もローブローで中断するなど荒れた展開となってイストラテが判定勝ちしたが、カリミアンは「何度見てもスタミナが無いし、言い訳ばかりだし、金的を蹴られたふりや、マウスピースを口から出して時間稼ぎする選手だと思っています」とイストラテを酷評。因縁が残る一戦となっていた。
1R、カリミアンは右ローを狙い撃ち、イストラテは前に出ると右フックを振る。ロープを背負ったカリミアンにイストラテは左右フックを見舞う。イストラテのフックをかわそうと下がったところへ左フックをもらい、ダウンするカリミアン。
立ち上がったカリミアンがイストラテにクリンチするとイストラテが右フック。これが後頭部に当たってしまいカリミアンはダウン。場内からは「あ~」と大きなため息。
長い時間様子が見られていたが、カリミアンが続行不可能で試合終了。カリミアンは担架で運ばれた。審判団からは、クリンチ後のイストラテの行為によりカリミアンは医学上試合を続けることが出来ないとの判断。この行為をどう判断するかは協議がまとまらず、結果は保留。後日、協議のうえ結果が発表されることになった。