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レポート

【K-1】K-JeeがバンナをハイキックでKO、ジマーマンがレジェンドの意地見せKO勝ち、カリミアンvs.イストラテはまたも因縁残る結末に、谷川聖哉が圧倒的体格差を克服ならず、小田尋久がコプリヴレンスキーを相手に大奮闘!ピケオーがシルバに延長戦で勝利、和島大海が復活のKO勝ち、フェルドンクがアカピャンとのタフファイト制す、SAHOがバルトに大差の判定勝ち

2024/10/05 11:10

▼第17試合 K-1 WORLD GP 2024無差別級アジア予選 3分3R延長1R
〇エロール・ジマーマン(オランダ)
KO 3R 1分10秒 ※右フック
×山口翔大(GENESIS)


 ジマーマンは2008年4月のK-1 WORLD GPアムステルダム大会での予選トーナメントで優勝し、9月の『K-1 WORLD GP 2008 FINAL16』に初出場。グラウベ・フェイトーザから2度のダウンを奪って勝利し、一躍注目を集める。12月のFINALではエヴェルトン・テイシェイラからもダウンを奪って勝利、準決勝ではバダ・ハリとダウン応酬の激闘を演じるも逆転KO負けを喫した。その後はK-1ヘビー級の主力選手の一人となり、“エロジマン”のニックネームでファンに親しまれた。


 現在38歳になっても現役を続け、2024年6月13日にルーマニア・ガラツィにて開催された『K-1 FIGHTING NETWORK ROMANIA 2024』でK-1にカムバック。メインイベントでギリシャのマイク・カラマスケタスと対戦し、右ローキックで戦意喪失に追い込んで初回TKO勝ちを収めている。戦績は90勝(51KO)28敗。日本のK-1出場は2010年12月以来。


 山口は空手をバックボーンに持ち、白蓮会館の全日本大会で5度優勝。300超の流派・団体が加盟するJFKO全日本大会では、2018年と2019年の重量級を連覇。2019年には新極真会の世界大会の日本代表に選ばれ、世界の強豪と戦った。2022年に白蓮会館を退会し、キックボクシングに挑戦。2022年9月にKrushへ参戦して木村太地から判定勝ち。12月にK-1のリングで佐野勇海をKO、2023年4月にKrushでANIMAL☆KOJIから判定勝利、12月には星龍之介をKOで下した。2024年7月のホーストカップで入田和樹から判定勝ちし、戦績を7勝(3KO)無敗とした。


 1R、右ローの蹴り合いからジマーマンが左右フックで前へ出る。山口が顔面がガードを固めて前へ出る。山口が右カーフ、コーナーへ詰まったジマーマンへ山口は与座キック。さらに山口はジマーマンの腕をつかんで右ローを連打。ジマーマンは右ヒザ、右フックで対抗するが、山口の右カーフをもらうとガクッとなる。それでもジマーマンはボディへのパンチとヒザで反撃。


 2Rも顔面ガードを固めて前へ出ていく山口。ジマーマンは左足を蹴られないようにサウスポーに構える。山口は左ミドルからワンツー、ジマーマンをコーナーへ詰めて左右の連打。ジマーマンはヒザを突き上げる。さらに左アッパー、右ボディ。ジマーマンの右アッパーに山口が右フックを返すと、ジマーマンが大きくバランスを崩す。大歓声に包まれる場内。同体で倒れた後、山口は胴廻し回転蹴り。その直後のジマーマンの飛びヒザ蹴りに山口は後ろ回し蹴り。


 3R、山口が突進し、ロープから上体が飛び出てしまう。リングに戻って試合再開した直後、ジマーマンが高く飛んでの飛びヒザ蹴りで山口が倒れ、ダウンを奪われる。山口の右ローにジマーマンは右ハイ。ジマーマンはローのダメージが明らかだが、山口に右アッパーからの右フックを見舞ってKO勝ち。ジマーマンがレジェンドの意地を見せた。

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