2026オープントーナメント全日本体重別空手道選手権大会(兼/第41回全日本ウェイト制空手道選手権大会)2026年7月20日(月・祝)東京・墨田区総合体育館(ひがしんアリーナ)
【写真】大会実行委員の極真会館・松井章奎館長と真正会・鈴木修司代表代行「国際空手道連盟 総本部 極真会館」と「国際空手道連盟 全日本真正空手道連盟 真正会」との共同開催による全日本体重別大会は、今回で4度目となり、初の東京開催。将来的な体重無差別の世界大会や世界体重別大会を視野に入れ、国際的な共通基準である「I.K.O.極真ルール」を採用し、昨年同様に男子5階級・女子5階級の計10階級で優勝が争われた。
▼男子-60kg級決勝戦〇ブルメンスキー・セルゲイ(I.K.O.ロシア)=写真右本戦 一本勝ち×新井絢人(神奈川川崎中央支部)
10代から20代前半の若い選手が数多くエントリーするこの階級は、昨年準優勝の阿久津怜音が準決勝で全関東大会-60kg級優勝者の新井絢人に判定5-0で敗れ、アジアオープンカップ準優勝の藤田斗哉は2024全ロシア体重別-60kg級4位のブルメンスキー・セルゲイを相手に善戦したが、延長戦で4-0の判定負け。
新井とブルメンスキーの決勝戦、18歳の新鋭・新井は遠い間合いから得意の上段蹴りを決めたかったが、序盤からブルメンスキーの強烈な突きの連打を中段に浴び、ブルメンスキーが一本勝ちで王座を獲得した。
男子-60kg級入賞者。左から準優勝/新井絢人、優勝/ブルメンスキー・セルゲイ、3位/藤田斗哉、4位/阿久津怜音
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▼男子-70kg級決勝戦〇佐川人成(大阪南支部)=写真右延長 技有り優勢勝ち5-0×平沢拓巳(東京城西支部)
昨年の前回大会で決勝を戦った坂田龍星と佐川人成がそれぞれトーナメントの両端に配置されてこの階級の本命と見られたが、坂田は準々決勝で2023年4位の廣本直也に延長戦4-1の判定負け。一方の佐川は安定した試合展開を見せ、準決勝でバチェリコフ・ニコライに下段突きの技有り2つで合わせ一本勝ちするなど順当に決勝まで勝ち進んだ。反対側のブロックは昨年3位の平沢拓巳と坂田を破った廣本の準決勝となり、平沢が本戦5-0の判定勝ちで決勝へ。
実力の拮抗した者同士の決勝戦、本戦は平沢が判定2-0と優位に進めたが、延長戦で佐川が起死回生の左上段前蹴りで技有り。佐川が優勢勝ちで初優勝を決めた。
男子-70kg級入賞者。左から準優勝/平沢拓巳、優勝/佐川人成、3位/廣本直也、4位/バチェリコフ・ニコライ
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▼男子-80kg級決勝戦〇ソロヴェフ・エゴール(I.K.O.ロシア)=写真右本戦 優勢勝ち5-0 ※チコバニに減点1×チコバニ・ティムール(I.K.O.ロシア)
ヨーロッパ体重別-80kg級4連覇のコセンティーノ・ジノと昨年優勝者の髙田悠一郎が優勝候補と見られたこの階級。両者共に準決勝まで勝ち上がったが、コセンティーノは準々決勝で昨年4位の穐山和斗から後ろ廻し蹴りで技有りを奪ったチコバニ・ティムール(6月に行われたアジアオープンカップ-80kg級優勝)と対戦し、チコバニが圧力を掛けて前に出続け本戦4-0の判定でコセンティーノを下す。髙田はロシアンカップ-80kg級優勝者のソロヴェフ・エゴールに延長戦5-0の判定で敗れて無念の準決勝敗退となった。
I.K.O.ロシア勢同士の決勝戦は、激しい攻防が繰り広げられる中でチコバニが密着などの反則を重ねて減点1。ソロヴェフが優勢勝ちとなった。
男子-80kg級入賞者。左から準優勝/チコバニ・ティムール、優勝/ソロヴェフ・エゴール、3位/コセンティーノ・ジノ、4位/髙田悠一郎
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▼男子-90kg級決勝戦〇ナヴァロ・アレハンドロ(I.K.O.スペイン)=写真左延長 判定勝ち5-0×髙木 信(東京城西世田谷東支部)
世界体重別-80kg級優勝者・大秦稜司の2階級制覇や2024年にこの階級で優勝した山上大輝の復活など、見所の多かったこの階級は意外な展開で進んでいった。まず山上は準々決勝でシャブロフ・ニキータに本戦4-0の判定で敗れてトーナメントから姿を消し、昨年3位の木山獅勇は2回戦で優勢に試合を進めながら一瞬の油断を突かれて相手(サフロノフ・エゴール)の上段前蹴りで技有りを取られ初戦敗退。
大秦は6月のアジアオープンカップ-90kg級で3位に入賞して調子を上げてきた髙木信と再延長に及ぶ接戦を落として準決勝敗退、髙木が決勝へ進んだ。反対側のブロックは、49歳のナヴァロ・アレハンドロが2回戦で佐藤拓海、準々決勝で昨年準優勝の秋山大知を破り、準決勝ではシャブロフと再延長を戦っても決着がつかず、試割り判定で競り勝つというベテランならではの勝負強さを発揮して勝ち上がってきた。
そして決勝戦でも髙木との延長戦におよぶ激しい試合を制して5-0の判定勝ち。勝者ナヴァロに満員の観客から大きな歓声と拍手が送られた。
男子-90kg級入賞者。左から準優勝/髙木信、優勝/ナヴァロ・アレハンドロ、3位/大秦凌司、4位/シャブロフ・ニキータ
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▼男子+90kg級決勝戦〇エキモフ・マクシム(I.K.O.ロシア)=写真右本戦 判定勝ち5-0×西村大河(東京城北支部)
来年の第14回世界大会を占う意味で大いに参考になりそうな強豪が揃った男子+90kg級。優勝候補の筆頭格と見られていたルジン・アンドレイは準々決勝で世界体重別-90kg級優勝者グセイノフ・ラシャドを本戦判定4-0で下したが、準決勝ではエキモフ・マクシムに不意の上段蹴りを決められて技有りを取られて敗退し、エキモフが決勝に進出。
昨年優勝者で2連覇を狙う西村大河は、昨年-90kg級で優勝して階級を上げた大秦零司を寄せ付けず本戦5-0の判定で破って決勝に進んだ。エキモフと西村は過去3度対戦して2勝1敗。西村には昨年末の全日本大会に続いてのエキモフ撃破が期待されたが、今大会のエキモフはメンタル面でも充実し、持ち前のパワーを活かしながらミスのない盤石な組手を展開して西村に本戦5-0の判定勝ち。これまで日本で開催される多くの大会に参加してきたエキモフだが、今大会で初のタイトル獲得となった。
男子+90kg級入賞者。左から準優勝/西村大河、優勝/エキモフ・マクシム、3位/ルジン・アンドレイ、4位/大秦零司
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▼女子-50kg級決勝戦〇岸田風穂(群馬東支部)=写真左本戦 判定勝ち5-0×加藤愛唯(東京城西西多摩支部)
昨年優勝した所羽奈が-55kg級に階級を上げたため本命不在となったが、国際親善大会や極真祭で入賞した10代の選手が活躍し、ひと際フレッシュな印象を残したこの階級。まず昨年の極真祭全日本高校生大会準優勝の加藤愛唯が昨年3位の前川貴和女に本戦4-0の判定勝ち、続いて2022年~2025国際親善大会&国際親善エリート大会5連覇の岸田風穂は昨年準優勝した小山内奈々美を本戦5-0の判定で破り、決勝は初出場のユース選手同士の一戦になった。
両者スピード感あふれる動きで突きや蹴りが激しく交錯し、互いに上段蹴りを狙い合う展開。終盤、岸田が休まず攻撃を繰り出し、加藤がやや劣勢になったところで本戦終了。5-0の判定勝ちで岸田が初優勝を飾った。
女子-50kg級入賞者。左から準優勝/加藤愛唯、優勝/岸田風穂、3位/小山内奈々美、4位/前川貴和女
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▼女子-55kg級決勝戦〇鈴木千凌(東京城南池上支部)=写真右本戦 優勢勝ち5-0 ※所に減点1×所 羽奈(東京城北支部)
昨年-50kg級で優勝した所羽奈が階級を上げて2階級制覇を狙い、世界体重別-55kg級準優勝の鈴木千凌がそれを迎え撃つという構図の中で繰り広げられた決勝戦。
約10cmの身長差がある両者だが、所にとってはこのリーチの差をどう埋めるかが試合の鍵になった。特に鈴木が得意にしている上段前蹴りを回避しようという所が極端に間合いを詰める戦法に出ると、それが密着の注意を取られる展開が続き、所に減点1。鈴木は前に出る所にカウンターで中段膝蹴りを合わせるなど試合巧者な一面を見せて初優勝を手にした。
また、型競技でも活躍する櫻田まどかは準決勝で所に敗れたものの、3位決定戦では昨年全関東大会-55kg級優勝者の千葉香を本戦3-1の判定で破り、2年連続の3位入賞を決めた。
女子-55kg級入賞者。左から準優勝/所羽奈、優勝/鈴木千凌、3位/櫻田まどか
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▼女子-60kg級決勝戦〇森岡優海(東京城西南多摩支部)=写真右本戦 判定勝ち5-0×今井彩弥(東京城西西多摩支部)
昨年-55kg級の決勝を争った森岡優海と福永ゆらが揃って-60kg級に階級を上げて選手層が厚くなったこの階級。昨年末に行われた無差別の全日本大会でも3位に入賞した森岡は、準々決勝で中野里咲、続く準決勝は昨年準優勝した鈴木花菜をいずれも本戦5-0の判定で下して決勝へ駒を進める。昨年優勝者で2連覇を狙う今井彩弥は準々決勝で昨年3位の森稀美華、準決勝で福永を同じく本戦5-0の判定で退けて決勝へ。
接戦が予想された森岡と今井の決勝戦だが、中盤を過ぎて森岡が次第に圧力を増し、突きと膝蹴りを軸に今井を崩していく場面が多くなり、本戦5-0で判定勝ち。森岡が無差別全日本3位の自信と貫録を示して2階級制覇を達成した。
女子-60kg級入賞者。左から準優勝/今井彩弥、優勝/森岡優海、3位/福永ゆら、4位/鈴木花菜
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▼女子-65kg級決勝戦〇宮本 神(本部直轄浅草道場)=写真右本戦 判定勝ち5-0×カザリアン・アレクサンドラ(I.K.O.ロシア)
+65kg級2連覇&無差別全日本準優勝の宮本神が約7kg減量して-65kg級に出場。他にもこの階級で昨年優勝した藤本美桜、世界体重別-55kg級で優勝したカザリアン・アレクサンドラや世界体重別-65kg級準優勝の知念琉花など世界レベルの強豪がエントリーして大きな注目を集めた。
まず2連覇を狙う藤本は準々決勝で2024全ロシア体重別-65kg級準優勝のベロワ・ダリアに本戦5-0で判定勝ち。藤本にとって大きな山となった準決勝の宮本との試合は、得意の上段への蹴りを決め切れず、スピードを増した宮本の動きにペースを掴めずに本戦5-0の判定負けとなった。準々決勝で本村愛花に上段蹴りを決めて合わせ一本勝ちしたカザリアンと知念の準決勝、本戦は判定2-0と知念に旗が2本挙がったが惜しくも引き分け。しかし、延長戦でカザリアンが胴廻し回転蹴りを見事に決めて一本勝ち。知念は3位決定戦を棄権し、藤本が不戦勝で3位に入賞した。
宮本とカザリアンの決勝戦は、宮本がパワーとスピードでカザリアンに付け入る隙を与えず、本戦5-0の判定で2階級制覇と大会3連覇を決めた。
女子-65kg級入賞者。左から準優勝/カザリアン・アレクサンドラ、優勝/宮本神、3位/藤本美桜
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▼女子+65kg級決勝戦〇カサノワ・アナスタシア(I.K.O.ロシア)=写真左本戦 判定勝ち5-0×ロマネンコ・ダリア(I.K.O.ロシア)
一昨年3位、昨年準優勝の岡田冴月は宮本が不在の中で今年は何としても優勝したいところだったが、準決勝で2024年全ロシア体重別+65kg級3位のロマネンコ・ダリアにパワーで押されて持ち味を発揮できずに本戦4-0の判定で敗れた。一方、この階級の優勝候補に挙げられていた2017年無差別全日本女子大会優勝者のカサノワ・アナスタシアは準決勝で河合風香を延長戦5-0の判定で退けて決勝に進出。敗れた河合は-65kg級から階級を上げて今大会に臨み、準々決勝で昨年3位の岡野結衣を下すなど成長を見せ、カサノワには敗れたものの3位決定戦で岡田に競り勝って3位に入賞した。
ロマネンコとカサノワの決勝戦、90kgを超えるロマネンコに対し、カサノワは左右へのステップから重い攻撃を出し続けるという総合的な機動力で上回り、本戦5-0の判定勝ち。31歳になったベテラン、カサノワの復活を強く印象付け付ける優勝だった。
女子+65kg級入賞者。左から準優勝/ロマネンコ・ダリア、優勝/カサノワ・アナスタシア、3位/河合風香(写真&レポート提供:極真会館/ワールド空手)