▼第7試合 スーパーファイト K-1女子アトム級3分3R延長1R
〇菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/K-1 WORLD GP女子アトム級王者)
判定3-0 ※30-28×3
×ルシール・デッドマン(オーストラリア/Taylormade Muay Thai/WBCムエタイ豪州ミニフライ級王者)
菅原は2019年1月にプロデビュー。2020年11月の「女子アトム級王座決定トーナメント」決勝戦で第3代Krush女子アトム級王座に就き3度の防衛に成功。2022年6月の「K-1 WORLD GP初代女子アトム級王座決定トーナメント」決勝でパヤーフォンに敗れたが、2023年3月のタイトルマッチでの再戦でリベンジし、K-1王座に就いた。7月にディミトラ・アガサゲリドゥ、9月にマリア・ネラに勝利して今年4戦目となる。戦績は13勝(1KO)3敗。
初来日のデッドマンはムエタイベースで、オーソドックス構えからの右ローキック、左ミドルキックを得意とする。対戦相手のパンチ連打も堅いディフェンスを駆使して守り、強烈なミドルキックで腕にダメージを与え、ボディへ突き刺すヒザ蹴りは脅威だという。パワー、スピード、テクニックと3拍子揃ったWBCムエタイ豪州ミニフライ級王者。戦績は9勝(1KO)無敗。
1R、菅原はステップを使い左右に動き、ワンツーで前へ出る。デッドマンのパンチに菅原は右ローと左ミドル。デッドマンもジャブから右ミドル、右カーフを蹴る。デッドマンの右ローに菅原が右アッパーを合わせた。菅原は左のフェイントからジャブ、前蹴り。デッドマンが前に出てくると前蹴りで距離を作り、連打につなげる。菅原が距離を制した。
2R、菅原の左右前蹴りにデッドマンは左ミドルで応戦。デッドマンが前に出ると菅良は前蹴りで距離を作り、ワンツーを打つ。デッドマンの蹴りにも右ストレートを合わせる。菅原が右ストレートから顔面前蹴り、さらに左ボディ、右カーフ。多彩な技を繰り出し、出入りを繰り返す菅原。デッドマンはヒザで応戦も、菅原がテクニシャンぶりを見せつけた。
3R、ジャブと右カーフの菅原にデッドマンは右ロー。パンチを出した後に前蹴りを入れて距離を作る菅原は、左右ボディ連打でデッドマンを下がらせる。右ストレート、前蹴り、ワンツーと攻撃を当てる菅原にデッドマンは下がる。デッドマンの右ローには右ストレートのカウンターだ。手数でもヒット数でも上回る菅原は、デッドマンが前に出てくるとステップでかわし、顔面前蹴り、右アッパー。デッドマンの左ローに連打を見舞う。前蹴りでデッドマンを下がらせてパンチをまとめる菅原にデッドマンも返すが手数は菅原の方が圧倒的に多い。
判定3-0で菅原が完封勝利。勝ち名乗りを受けた時は不服そうな菅原だが、デッドマンが菅原の手を上げて称えると笑顔を見せた。