▼第16試合 スーパーファイト K-1スーパー・フェザー級 3分3R延長1R
×レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO/K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者)
判定0-2 ※29-29、29-30×2
〇レミー・パラ(フランス/CARCHARIAS/WAKO世界-62kg級王者)
レオナは“石の拳”と称される強打を武器に、大雅、山本真弘、朝久泰央、小宮山工介らを撃破。2019年9月には西京佑馬を下して第9代Krushスーパー・フェザー級王座に就き、12月には山本直樹をKOして初防衛に成功。さらに2020年3月、村越優汰をも3Rにマットに沈めてKO勝ち。7月には武尊の盟友である大岩龍矢を判定に下して2度目の防衛に成功したが、2021年3月に武尊と大激闘の末にKO負けして連勝は「9」でストップ。2022年6月の『THE MATCH 2022』では中村寛と62kg契約で対戦して判定負け。9月の「K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント」で優勝し、王座に就いた。戦績は32勝(14KO)7敗1分。
初来日のパラはフランスの攻撃型ファイター。WAKO世界-62kg級とIKBO世界-60kg級の二冠王で、ローキックで足を潰しておいてのサウスポーから繰り出される伸びる左ストレートは破壊力抜群。12勝のうち9KOとKO率が高く、まだ22歳という若さから伸びしろも十分。ローとパンチで上下に攻撃を振ってくるタイプだがディフェンス力も高い。戦績は12勝(9KO)1敗。
1R、サウスポーのパラは序盤からどんどん前へ出て左ストレート、左ミドル。その勢いに下がるレオナだが狙いすました右ストレート。再び前へ出てくるパラにレオナはステップを踏みながら下がりコーナーに誘うような動きを見せる。レオナがワンツーから飛びヒザ、前へ来るパラに右の3連打。レオナのワンツーからのヒザが何度も入るが、距離を詰めるパラが左ストレートをヒットさせる。
2R、左手を下げたデトロイトスタイルのような構えからジャブを打つレオナに、パラはガチャガチャしたような動きから左右のパンチを繰り出す。前に出て距離を詰めるパラは左ロー、左ミドル、左ストレート。レオナはローを蹴らせながら右を狙う。ロープやコーナーを背負う場面が多いレオナだがこれは戦略的なものか。左ストレートで前へ出るパラにレオナはジャブを突きながら回り込む。しかし、パラのワンツーをもらう。ジャブを突くレオナにパンチを出しながら突進するパラ。
3Rもどんどん前へ出てきてパンチを出すパラ。レオナは右ストレートから左フックをヒットさせるが、パラは下がらず前へ出てくる。必死に右を打つレオナだが距離が近すぎる。ならばとヒザを蹴るレオナ。右ストレートを当てたいレオナだったが、パラが前に詰めてくるため威力が不十分。
戦いにくいパラに最後まで苦戦したレオナ。判定は0-2でパラが勝利。初参戦にして復帰戦とはいえ王者レオナを破った。パラは「ありがとう。また来ます」と語った。