▼第11試合 -66kg契約 3分3R延長1R
〇鈴木勇人(K-1ジム五反田チームキングス/第7代Krushスーパー・ライト級王者)
KO 3R 0分44秒 ※左ミドルキック
×豊樹(NARIAGARI/GLADIATOR武士道キック・ウェルター級王者)
鈴木は2016年12月にKrushでプロデビューすると、サウスポースタイルから繰り出す左ミドル&左ストレートを武器に頭角を現し、2019年1月にKrushスーパー・ライト級王座を獲得。佐々木大蔵にタイトルを奪われたが、7月大会でFUMIYAを初回KOに破って再起。その後は泥沼の3連敗を味わったが、崖っぷちで臨んだ2022年4月の林健太戦で元K-1ライト級王者の林をKOする金星を得ると、8月には近藤魁成に先制のダウンを奪われるも延長戦で大逆転KOに成功した。11月にはヴィトー・トファネリも破って3連勝を飾ったが、2023年3月のK-1でパコーンに敗れる。7月にはデンサヤームを左で一撃KO。9月はモハメド・イスラムを延長戦の末に判定2-1で振り切った。戦績は15勝(9KO)8敗1分。
豊樹は皇治の推薦選手で、皇治がプロデュースする『NARIAGARI』の第1回大会、7月の大会で2連勝。2023年9月の第2回大会では元NKBウェルター級王者でRIZINやRISEにも出場している蛇鬼将矢を判定(3分1R)で下して3連勝を飾った。GLADIATOR武士道キック・ウェルター級王座、ABWウェルター級王座と2つのプロタイトルも持っている。戦績は13勝(8KO)8敗1分。
1R、サウスポーの鈴木は左ミドルで先制。左ミドルを腕、脇腹へ蹴っていく。圧をかける鈴木にコーナーに詰まる豊樹は左右の前蹴りを放つ。強烈なミドルが何発も豊樹の右腕に決まり、快音を発する。豊樹の右ローにも鈴木は左ミドルを合わせる。豊樹はローキック、前蹴りを出しながら回り込むが、鈴木の圧と左ミドルに手詰まり状態。最後に右ハイを放ったが鈴木にかわされる。
2R、解説席に座ったNARIAGARIの皇治は「挑戦者なんだからもっとガンガン行かないとダメ」と言うが、豊樹は鈴木の左ミドルを蹴られて下がる。鈴木はジャブのけん制しかパンチを出さず、左ミドル一本で勝負。鈴木が左ミドルから左ストレートを繰り出すとクリーンヒット。豊樹も右ミドルを返して前蹴り。豊樹が右ボディアッパーを打ってラウンド終了。ここまで鈴木の左ミドルに豊樹が入れない展開が続く。
3R、「ここは根性見せなあかん。前へ出てガンガン打ち合わないと」と皇治が言う中、豊樹は鈴木に左ミドルを蹴られまくり、右腕がだらりと下がってダウン。鈴木の圧巻のKO勝ちとなった。皇治は「これはあやまらないとあかん。こんな試合してごめんなさい。出直してきます」とダメだし。
皇治NARIAGARIからの刺客を見事撃破した鈴木はマイクを持つと「こういうことです。このリングは甘くはないので。もちろん豊樹選手も真剣に練習をしてきたと思いますが真剣のレベルが違うと思いますし、僕らは本当に最強を目指しているのでこの結果は当たり前だと思います。戦ったのでもう何もないので、豊樹選手は必死こいて努力してまたこのリングに上がって欲しいと思います。来年の3月20日にビッグマッチがあると思うんですけれど気合いを入れていきます」と、相手を称えると共に3月大会出場をアピールした。