▼第15試合 日本vs世界・3対3 女子-53kg契約 3分3R延長1R
×☆SAHO☆(闘神塾)
判定0-3 ※28-30×2、28-29
〇ジェシンタ・オースティン(オーストラリア/WKBF・WAKO・WKA豪州女子スーパー・バンタム級王者)
☆SAHO☆は軽快なステップを駆使し、回転の速いパンチにローキック&前蹴りを上手く織り交ぜるパワフルなファイタータイプ。2017年9月に杉貴美子からミネルヴァ・スーパーバンタム級王座を奪取し、2019年5月に佐々木みいりとの王座決定戦を制してWMC日本同級王座との二冠王に。そして2020年11月、4人の王者によって争われたS1レディース バンタム級ジャパントーナメントで優勝を果たした。K-1には昨年12月に初参戦、真優をパワーで圧倒した。戦績は12勝(1KO)1敗。
その☆SAHO☆と対戦するのはジェシンタ・オースティン(オーストラリア)。WKBF・WAKO・WKAと3団体の豪州女子スーパー・バンタム級王座(いずれもK-1ルール)を獲得し、ムエタイルールでも戦って21勝(3KO)4敗。かつてKANAのスパーリングパートナーとして来日した経験もある。2021年にはプロMMAファイターとしてデビューし、これまで3勝無敗。プロボクシングでも1勝を収めている。軽快なステップを踏み、飛び込んでの攻撃が得意。身長165cm(☆SAHO☆は159cm)で27歳。オーソドックス。
1R、ローの蹴り合い、フックの打ち合いで負けていない☆SAHO☆。お互いにパワフルだ。☆SAHO☆がワンツーから右ロー、オースティンが左右のフックを繰り出すと☆SAHO☆は連打からの右ローとコンビネーションを回転させる。右ストレートに☆SAHO☆が左フックを返す。しかし、オースティンの右ストレートで☆SAHO☆が座り込むようにダウンを喫する。腕でブロックしていたためダメージはなく、すぐに立ち上がるとオースティンと打ち合う☆SAHO☆。
2R、☆SAHO☆が連打を仕掛けるとオースティンもこれに応じる。両者ともスピードのある連打を交錯させた。オースティンはワンツーで入り込み、右ストレートをヒットさせる。☆SAHO☆は一歩も退かず右とボディを打ち返す。☆SAHO☆の左ボディ。再び足を止めて打ち合う両者だが、右を被弾したのは☆SAHO☆。左フックで前に出た☆SAHO☆がヒットを奪うが、オースティンも下がらずに打ち返してくる。
3Rが始まると同時に☆SAHO☆が左右フックで襲い掛かる。さらに接近するとヒザ蹴り。オースティンは下がらず右を打ち込む。オースティンはムエタイ風の足払いで☆SAHO☆を転倒させる。左フックから右ロー、ワンツーのオースティンに☆SAHO☆もワンツーで対抗。果敢に打ち合いを挑む☆SAHO☆だが、オースティンはもらっても前へ出てヒザ蹴り。☆SAHO☆の右ストレートを空振りさせてのバックハンドブロー。☆SAHO☆は前へ出てワンツー・左フックを繰り出していったが、オースティンに決定的なダメージを与えることは出来なかった。
解説の魔裟斗も「いい試合だった。女子でもこれだけパワフルな試合をしてくれると僕らもお客さんも楽しめる」と絶賛した一戦はダウンを奪ったオースティンの勝利。今日一番の激闘を制した。
勝利に涙を流して喜ぶオースティンは「今回K-1の大会にご招待いただきありがとうございました。日本で、K-1のリングで戦うことが夢でした。☆SAHO☆は凄く強かったです。タフでした。チームのみんなありがとう」と語った。