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レポート

【K-1】電光石火の左ハイキック一閃!KANAがKO勝ちで初防衛、トーナメント決勝はパヤーフォンが菅原美優に勝利、日本vs.世界は山田真子が勝つも☆SAHO☆と高梨knuckle美穂が敗れる

2022/06/25 13:06

▼第16試合 K-1 WORLD GP初代女子アトム級王座決定トーナメント決勝戦 3分3R延長1R
〇パヤーフォン・アユタヤファイトジム(タイ/Ayothaya Fight Gym)
延長R 判定2-1 ※9-10、10-9×2
×菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
※パヤーフォンがトーナメント優勝、初代王座に就く。本戦の判定は30-29、30-30、29-29。


「K-1 WORLD GP初代女子アトム級王座決定トーナメント」の決勝戦は、1回戦で松谷綺を破った菅原とMIOを破ったパヤーフォンで争われることとなった。


 1R、菅原は前蹴りでパヤーフォンの左ミドルが蹴れない距離を保つ。それでもパヤーフォンが左ミドルを蹴ると左フックのカウンター。パヤーフォンが前蹴りを蹴ろうと足を上げると、パヤーフォンの顔面へ左前蹴りをヒットさせる。パヤーフォンが前へ出ようとすると前蹴りで止める菅原。終盤にはパンチで前へ出て右フックを当てる。


 2R、前に出るパヤーフォンだが菅原は組み付いて止める。菅原は左ヒザを上げて前蹴りを意識させ、左フックを当てる。左右の連打、前蹴りで前へ出る菅原にパヤーフォンは前蹴りと左ミドル。前に出るパヤーフォンだが菅原にパンチを浴びせることが出来ない。その前に菅原が右を当てる。前蹴りで距離を取り、パヤーフォンが入ってくると右を合わせる菅原。


 3Rも前蹴りでパヤーフォンを突き放す菅原。パヤーフォンが左ミドルを蹴ると菅原がパンチで前へ出る。パヤーフォンはバックハンドブローを繰り出すと、ヒジの部分が当たってしまい菅原は左目の上を切って流血する。再開後、菅原は片足を上げて前蹴りをフェイントしてからパンチで行く。パヤーフォンも右フック。打ち合う菅原だがクリンチになる。パヤーフォンは接近戦で左右フックとヒザ。ここで菅原が2度目のバッティング、パヤーフォンにインターバルが与えられた。再開後、菅原は必死にパンチで前に出るがパヤーフォンが右フック、ヒザをヒット。


 本戦はジャッジ1名がパヤーフォンを支持したが2名がドロー。延長戦へ突入する。両者とも前に出て密着して揉み合う。密着した状態でもパヤーフォンは右フックを打つ。菅原が右ストレートで突進するとパヤーフォンは左ミドルを連打。両者クリンチからブレイクが多い。近距離でもパンチを当てるのはパヤーフォンだが、菅原が顔面前蹴りをクリーンヒット。パヤーフォンは密着するとヒザ蹴り。パヤーフォンはつかんでのヒザを見舞ってしまい警告を受ける。両者が前に出るため組み合いとなり、最後まで激しいもみ合いとなった。


 判定は2-1でパヤーフォンが勝利。2014年11月に同じ会場で行われた新生K-1の旗揚げ戦で、ゲーオ・フェアテックス(今回パヤーフォンのセコンドに就いた)がスーパー・ライト級王座決定トーナメントを制したように、K-1初の女子大会で行われたトーナメントをムエタイのパヤーフォンが制した。


 パヤーフォンはマイクを持つと「今回はこのようなタイトルに挑戦させていただきありがとうございました。王者になる機会を与えてくださりありがとうございました。K-1に関連する皆さん本当にありがとうございました。日本で、またタイから応援してくださった皆さん、ありがとうございます」と各方面に涙ながらにお礼を述べた。

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