撮影/安村発
Cygames presents RISE WORLD SERIES 2021 YOKOHAMA
2021年9月23日(木・祝)神奈川・ぴあアリーナMM
▼メインイベント SuperFight!バンタム級(-55kg)3分3R延長1R
○那須川天心(TARGET/Cygames/RISE世界フェザー級王者)
判定3-0 ※30-28×3
×鈴木真彦(山口道場/RISEバンタム級王者)
那須川天心のファイナルカウントダウンマッチ3試合の最初の試合は、鈴木真彦との対戦となった。
鈴木は軽量級離れしたパンチ力と卓越したテクニックで、2018年11月にトーナメントを制してRISEバンタム級のベルトを獲得。2015年8月の『BLADE FC JAPAN CUP -55kgトーナメント』で那須川天心に敗れて以降、連勝記録を重ね5年間無敗、20連勝という驚異の記録を打ち立てた。
しかし、2020年11月の「那須川天心挑戦者決定トーナメント」準決勝で江幡塁に勝利も、決勝で志朗にダウンを奪われて約5年ぶりの黒星を喫した。2月大会で溜田蒼馬を初回KOに下して再起、7月大会では元WBA世界スーパーフライ級王者テーパリット・ジョウジムを判定で降している。ついに巡ってきたリベンジのチャンスに燃えている。
1R、まず那須川はジャブ。左ストレートもヒットさせる。鈴木のワンツーはバックステップでかわし、ローに右フックを合わせる。鈴木の右ボディには左フック。那須川の左ハイをもらいながらもローを返す鈴木。鈴木は蹴りにパンチを合わされ続ける。那須川の左ストレートをもらうと、鈴木も右ストレートを打ち返して打ち合いに持ち込もうとする。
2R、打ち合いに行った那須川に鈴木が右ストレート、左フックをヒットさせる。那須川も右フック。離れると左三日月蹴り。鈴木の打ち終わり、蹴り終わりに必ずパンチを当てに行く那須川。鈴木の右ストレートは空を切る。
3R、那須川は飛びヒザ蹴りから着地すると同時に左ミドル。右ストレートで勝負をかける鈴木だが、那須川はかわす。那須川は左三日月から左ストレート、鈴木が前に来ると左飛びヒザ。那須川はジャブ、鈴木の右ストレートに左ストレート、最後は両者パンチを当てに行く打ち合いに。
判定は3-0で那須川が勝利。鈴木は拍手で那須川の勝利を称えたが、リングを降りると思わず涙。那須川は勝利者トロフィーを頭上に掲げ、勝利をアピールした。
マイクを持った那須川は「対戦してくれた鈴木選手、試合前はいろいろ自分の中にあってドギマギした気持ちがあったけれど試合が終われば関係ないので、戦ってくれる相手が少ない中戦ってくれてありがとうございました。僕、もうそろそろボクシングに転向するというキックボクシングの那須川天心を応援してくれるファンには残念かもしれませんが、今日はパンチの至近距離で練習していたので倒してやろうという気持ちが空回りしてしまったんですが、技術的にはいいものを見せられた思います。
やはり蹴りを使わないと難しいと分かったので、あと2試合、蹴りを磨いて強い那須川天心を見せられるように頑張ります。芸能活動、恥ずかしながら歌を出したんですけれど、ここで一曲歌いたいと思います…というのは冗談で、これからもいい試合をするので期待してくたさい。あと2試合、いい試合を見せられるように。風音がやりたいと言っていたんですけれど……っていう感じですよね、皆さん。ストーリー的にやってもいいのかなとも思うので、これからも注目してください」と語った。