▼第11試合 Super Fight!-65.5kg契約 3分3R延長1R
○原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM/RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント優勝)
KO 3R 1分35秒
×タップロン・ハーデスワークアウト(ハーデスワークアウトジム/元WMC世界フェザー級王者)
原口は2月28日の『RISE ELDORADO 2021』以来の登場。空手出身で、高校からはボクシングを始めて17歳でプロデビューし、2016年西日本新人王決定トーナメントで準決勝進出。2017年にキックボクシングでプロデビューすると、わずか2戦目でACCELフェザー級王者となり、翌年(2018年)のRoad to RIZINキックトーナメントで優勝。チャンヒョン・リー、森井洋介からも勝利を収め、2020年1月大会で秀樹を降してRISEライト級王座に就いた。2020年10月11日には「DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント」で優勝。今年2月には白鳥大珠を降している。戦績は19勝(11KO)1敗1分。
タップロンは日本で活躍するムエタイ選手。炸裂音が会場中に響く強烈な右ミドルキックとKO狙いの豪快なパンチを武器とする。シュートボクシングを主戦場として鈴木博昭に連勝、RISEでは“ブラックパンサー”ベイノアを初回KOして初黒星を付け、2019年の「岡山ZAIMAX MUAYTHAI 65kg賞金トーナメント」では水落洋祐、マサ佐藤、小川翔と国内トップクラスの選手を撃破して優勝。7月の「大和ジム50周年記念大会』では、メインイベントで大和哲也とヒジありルールで対戦し、1R2分32秒、ヒジ打ちのカットによるTKO勝ちを収めている。戦績は70勝31敗1分。
1R、サウスポーの原口は左三日月蹴り、タップロンは右ミドル。原口が飛びヒザ蹴り、カカト落としと大技でけん制する。静かな立ち上がりに。
2R、原口が右ローからの右ハイをヒットさせるが、タップロンはビクともせずに雨へ出る。そしてタップロンが右ローを蹴り、両手キャッチからヒザを突き上げ、なんと原口がダウン。アゴにモロにもらった原口だが、再び前へ出てハイキック、左ロー、胴廻し回転蹴りと攻めていく。ラウンド終了間際、原口の強烈な後ろ蹴りがヒットする。
3R、原口が左ロー、左ハイ、後ろ廻し蹴り、顔面前蹴りとラッシュを仕掛け、打ち合いに持ち込むがタップロンの右フックで原口がグラつく。タップロンがサウスポーに構えれば原口はオーソドックス、タップロンがオーソドックスになれば原口はサウスポーになる。
タップロンに左三日月蹴りでロープを背負わせた原口は左フック、そしてもう一度左フックでダウンを奪い返す。打った反動で自分が倒れてしまうほどの一撃。そして左右フックの連打でタップロンを一方的に攻め込み、最後に右フックが決まったところでレフェリーがストップ。原口の逆転KO勝ちとなった。
原口はマイクを持つと「タップロン選手一番強かったです。パンチがあると聞いていたんですが、まさかのヒザっていうね。警戒していなくて。効いてなかたけれど、天心君とはほど遠い試合内容で、今後は気を抜かず王者らしく戦いたいと思います。試合を受けてくれたのでほんまに感謝しています。初ダウンもらってこうやって逆転勝ちって初体験したので、プラスに捕らえてさらに強くなろうと思っています」と語った。