▼第10試合 Super Fight!ライト級(-63kg)3分3R延長1R
○直 樹(BRING IT ONパラエストラAKK/RISEライト級王者)
延長R 判定3-0 ※10-9×3
×白鳥大珠(TEAM TEPPEN/RISE WORLD SERIES 2019 -61kg級王者)
※本戦の判定は30-30、29-29、30-30。
直樹は今年1月に秀樹を破り第7代ライト級王座に就いて以来の出場。伝統派空手出身で、2015年RISING ROOKIES CUPスーパーフェザー級で優勝後、独特の間合い操作と当て感の良さでRISEライト級の上位選手として長く活躍。タイトル挑戦まであと一歩まで迫ったり、RISEのメインイベントも務めたりと主力選手の一人だ。2019年11月にはムエタイ大会『スックワンキントーン』でスーパーライト級王座決定戦に勝利し、プロ初戴冠を果たした。2020年10月の「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント」では準決勝で優勝候補の白鳥大珠を1R1分30秒、ヒザ蹴りによるTKOで破る番狂わせを演じ、決勝では原口にKOで敗れるもインパクトを残した。戦績は17勝(9KO)5敗。
白鳥は那須川天心の盟友で、キックボクシングからボクシングに転向し、8勝(5KO)3敗の戦績を残してキックボクシングにカムバック。2019年2月に第5代RISEライト級王者に輝くと、3月に開幕した「RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament」でヘクター・サンチアゴ、セクサン・オー・クワンムアン、梅野源治を下し優勝。世界王者のベルトを巻いた。10月と大晦日にはRIZINで大雅と連戦して2連勝するなど怒涛の12連勝を飾ったが、2020年10月の「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント」準決勝で直樹に初回TKO負けを喫し、連勝がストップ。今年2月には原口健飛にも判定負けで連敗。しかし、6月27日のRIZIN KICKワンナイトトーナメントで高橋亮、皇治を破って優勝。復活を遂げた。戦績は22勝(10KO)7敗1分。
両者は対戦後、SNSにて舌戦を繰り広げたが、今大会で決着戦を迎える。
1R、サウスポーの白鳥はジャブと左ミドル、直樹はいつも通りに相手をじっくりと見る。直樹が飛び込んでの右フック。お互いに距離を測り合うような展開。白鳥はジャブから左三日月蹴り、直樹も右ミドルを返す。静かな初回となった。
2R、白鳥は相手の前足外側をキープし、右ローを蹴る。直樹は右ボディストレート、右ミドル。直樹が右フックを打ってくると、白鳥はブロックして右ボディを返す。組むとヒザを一発。直樹はまたも右ボディストレートを打つ。このラウンドも両者は手数が多くない。
3Rも白鳥は右ローと左ミドル、直樹は右ミドルを返す。白鳥の前蹴りに直樹は転倒。前に出た白鳥が右ストレートを打つ。ここから白鳥が回転の速い左右の連打でパンチをまとめる。直樹はミリを返すが、白鳥の左フックがクリーンヒットして仰け反る。さらにワンツー。直樹のボディには白鳥が左ストレートを返す。残り30秒で直樹がパンチをまとめに行き、打ち合いとなる。直樹の右フック、そして右アッパーがヒット。
本戦の判定は0-0で延長戦へ突入。ここで直樹が前へ出る。白鳥はロープを背負い、直樹は右の三日月蹴りを連発。白鳥が下がる。直樹の右ボディストレート、右三日月蹴りに下がる白鳥。なかなか手が出ない白鳥だが、残り1分で左ミドルを蹴る。直樹はすぐに右ストレートを打ち、左右ボディで白鳥を下がらせる。
延長戦で完全にボディを効かせた直樹が判定3-0で勝利。白鳥を返り討ちにした。
直樹はマイクを持つと「延長でだらだら尺とってマイクももらっていいのかな。試合前からいろいろあったけれど白鳥君は強いので。こちらこそ再戦していただきありがとうございました。これで敵がいない状態になったので、他団体のヤツらとやりたいです。どうなるか分からないけれど年内にそういう話があるのならRISE代表として他団体をぶっ倒してやります」とアピール。
するとここで、前DEEP☆KICK -60kg王者・中村寛がリングに乱入し、直樹に襲い掛かる。「次、俺とやれ。11月、俺とやれ、ベルト懸けてやれ」と直樹に詰め寄る。さらにマイクを持つと「11月相手いないだと? 延長で判定でダウンもなくて、他団体にRISEを背負って行こうとしているのがムカつくので、直樹! ベルトを11月懸けて俺とやれ! いい返事待ってます」と直樹に宣戦布告した。
直樹は「63kgで1回も試合してないでしょ」と、ライト級で実績のない中村とタイトルマッチは出来ないと答えた。