2026年4月22日(水)都内にて『2025年度K-1グループ通期業績報告会』が行われた。業績報告会(決算説明会)は起業の財務状況や業績、経営戦略、将来の見通しなどを共有するための会であり、多くの企業が透明性や信頼性を高めるために開催しているが、格闘技団体で行っているのはK-1グループだけであろう。
会にはK-1を運営するM-1スポーツメディア関係者、K-1各ジム代表者だけでなく、ファイターやガールズも出席。M-1スポーツメディアの大木知葉・代表取締役は「K-1はどんなことに力を入れようとしているのか、K-1がどんな未来を描いているのかをご説明します」と、業績報告だけでなくK-1が目指す方向性についてグループ全体で共有したいと冒頭の挨拶で語った。
2025年度下期の売り上げと2026年度上期の予算見通しや人事などが各部署の責任者より発表され、会の終盤にはK-1が掲げる「MVV」(MISSION,VISION,VALUES)について説明がされた。
この「MVV」は1.グローバル展開の加速(日本発のK-1を“グローバルスポーツ”として世界へ広げる共通基盤を作る)、2.ブランド価値の再構築(K-1の独自性を明確にし、ファンの支持をより強く深める)、3.次世代への継承(共通の指針のもと、選手・スタッフ・ファンが一体となってK-1の未来を創る)を目的とする。
【写真】1、2、3、ダーッ!で会を締めくくった須藤元気K-1プロデューサー「MISSION」は国境や言語を超えたシンプルなルールで、 熱狂と興奮を巻き起こす世界最高峰の舞台を創ること。「VISION」は全世界が、すべての人類が、参加、観戦する人類共通の格闘技を目指すこと。
そして「VALUES」には4つの項目があり、シンプル(誰もが直感的に理解できるルールとシステムを追求する。複雑さよりも、本質を選ぶ)、リアル(真に価値のある勝負だけを提供する。結果も過程も、ごまかさない)、オープン(国境や分化を越え、すべての人に開かれた競技であり続ける)、エキサイトメント(熱狂と興奮を生み出すことに、徹底的にこだわる)の4つが挙げられた。
このMVVを指針とし、グローバル・エコシステムの構築(世界各地のプロモーションと提携し、K-ルールを世界標準へ。ピラミッド型の興行構造をグローバルで確立する)、次世代スターの戦略的育成(アマチュアからプロへの一貫した育成パスを整備。MVVを体現する「アイコン」となる選手を世界中から発掘する)、そしてデジタル・プラットフォームの革新(最新テクノロジーを活用した視聴体験の提供。ファンがより深く、より直感的にK-を楽しめる環境を構築する)で、K-1を単なるイベントを超えた世界で最も価値のある格闘技ブランドへ進化させていくとのロードマップが説明された。
また、現在K-1 WORLD MAXで行われている世界予選システムについても説明。これはMAXだけでなく、今後WORLD GPでも同様のシステムが採用される。
「K-1 WORLD MAX 2026」は、世界予選4人トーナメント(イタリア、オーストラリア、ギリシャ、スペイン)の優勝者4名が7月20日の『K-1 DONTAKU 2026 IN FUKUOKA』にて2名に絞られ、9月12日の『K-1 WORLD MAX 2026 IN TOKYO FINAL16』へ進出。
世界予選8人トーナメント(ルーマニア、オランダ、ロシア、ブラジル)の優勝者4名はそのままFINAL16へ。この6名に前年度のベスト8選手、そして主催者推薦2選手を加えて16名で世界トーナメントの開幕戦が行われ、勝者8名が12月9日の『K-1 WORLD MAX 2026 IN YOKOHAMA』にてワンデートーナメントで世界最強の座を争う。
この現在の予選システムはF1型であるが、将来的には世界を8つのエリア(ヨーロッパ、アジア、北中米、ユーラシア、MENA、南米、オセアニア、アフリカ)に分けて予選トーナメントを行い、その優勝者に前年ベスト8を加えた16名で世界トーナメントを行うFIFA型へと発展させていく予定であるという。
最後には今回出席した選手とガールズが、それぞれ下期へ向けての意気込みを次のように語った。
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朝久泰央「今日は話したいことがあって来ました」
美輪咲月(K-1 GIRLS 2026キャプテン)=右
「私個人としてはガールズ3年目になるんですけども、K-1全体が本当に大好きになって、3年も続けさせていただくことができて本当に嬉しいです。K-1をもっといろんな方に知っていただけるように、今年も頑張ってまいりたいと思います。よろしくお願いします」
冨樫秋穂(Krush GIRLS 2026キャプテン)=左
「今期で4年目になって、Krushでは最年長になったので、より盛り上げていけるように、選手の方々ともいっぱい絡んでSNSで盛り上げていけるように頑張ります。よろしくお願いします」
齋藤紘也(Krushウェルター級王者)=左
「去年は3試合やらせていただいて、今年はもっとやっていこうと思うので、ご注目よろしくお願いします」
横山朋哉(Krushスーパー・フェザー級王者)=中央
「5月31日にK-1のスーパー・フェザー級のベルトを獲ります。60kgのベルトが海外に渡ってしまったので、それを取り返して60kgは僕が盛り上げるので、5月31日は僕を楽しみしていただければと思います」
池田幸司(第8代Krushバンタム級王者)=右
「今3連敗中なので、TikTokだけじゃなく試合でも今年は魅せられるように挽回していきたいと思いますので、次は5月31日のK-1 REVENGEでオファーいただいたのでしっかり魅せたいと思います。今後ともよろしくお願いします」
里見柚己(K-1ライト級王者)=左
「2月にチャンピオンになりました。自分は K-1チャンピオンで、勝つのはもちろんなんですけれど、自分は守るような試合をしたくないので、必ず倒される覚悟を持ちながら倒しに行くようなK-1チャンピオンとして魅力のある選手になろうと思っています。自分も自分でジムの代表としてやっていて、子供たちとかにも力を入れているので、これから未来ある子供たちにカッコいい背中を見せつつ、どんどんK-1選手を目指すような子供たちをいっぱい作っていきたいと思います」
木村萌那=左から2人目
「今日はこういうお話が聞けてすごい良かったと思うし、私も海外向けみたいな感じになってるので、試合だけじゃなくて普段の練習風景とかで試合以外の動画とかも出して、どんどん海外に発信して、K-1の木村萌那っていう感じでK-1も盛り上げていきたいと思っているのでよろしくお願いします」
大久保琉唯(初代Krushフライ級王者)=中央
「今年も僕自身たくさん試合をしていきたいなと思っていて、その中でも絶対的に必要なのは強さだと思うので、強さをしっかり確立した上で体をしっかり作っていって、将来的に世界の選手と戦っていけるような選手になりたいと思います」
上遠野寧吾(Krushフライ級王者)=右から2人目
「自分まだ無敗で19歳なんですけど、これからK-1の中心に立っていけるように面白い試合をしたい。頑張っていくのでよろしくお願いします」
朝久泰央(K-1スーパー・ライト級王者)=右
「今日は話したいことがあって来ました。自分は階級は何級でも、62.5kgでも落とせますし上の階級でも構わないんで、Krushとかでも8月辺りに試合ができたらと思ってます。あと、宮田さんにちょっと話があって。K-1 とかKrushの選手が正直自分はダサいなと思っていて。例えばKrushの選手は勝ったらK-1に出たいって言うし、ラウンドガールのみんなは可愛いですけれど、誰々が可愛いとかそんなことばかりで。自分はRIZINに出て思ったんですけど、なんかメロついてるヤツ誰もいなかったんで。そういった情けない選手をK-1グループに上げるのはちょっと品格が落ちるなと思っています。自分はそういった選手はほとんど切ってほしいなと思ってます。
あと、選手たちも自分と琉唯くんと萌那ちゃんはめっちゃ燃えてましたけど、そういった時に向こう側につくヤツってどうなのかと思う。神様みたいに扱われてる人間が、K-1 というファミリーを腐した時に、そこで怒れないK-1ファイターってどうなのかと思っています。今年はRIZINとかも含めて、今回のRISEの選手もそうでしたけれど、全員ぶっ倒すので頑張っていきたいと思います」