▼第14試合 K-1ライト級 3分3R延長1R
〇朝久裕貴(朝久道場/WLF武林風 MAX -63kg王座決定トーナメント準優勝)
KO 1R 2分58秒 ※左ボディブロー
×ブライアン・ラング(フランス/CRISTAL BOXING CLUB/ISKA世界スーパーライト級王者)

裕貴は父・朝久篤館長のもとで5歳から空手を学び、10歳の時にキックボクシングの練習を始めた。2015年からKrushに参戦し、無尽蔵のスタミナから繰り出すパンチ&蹴りのラッシュで小澤海斗、大岩龍矢、村越優汰から勝利を収めている。2022年9月の「K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント」では連続秒殺KOで怪物ぶりを発揮したが、決勝ではレオナ・ペタスに判定負けを喫して王座を逃した。2024年3月には、そのレオナを破ったレミー・パラから勝利を収めている。

2016年からは中国の格闘技イベント『武林風』に定期参戦し、中国でも活躍。2018年3月には武林風WLF -60kg級王座決定トーナメントで優勝。日本人初の武林風王者となり、同王座は2度の防衛に成功。2025年1月に二階級制覇を狙って「WLF MAX-63kg級王座決定トーナメント」に出場したが、決勝でジョルジ・マラニア(ジョージア)にKO負けを喫した。戦績は30勝(10KO)10敗。スーパー・フェザー級からライト級に階級を上げた。ライト級からスーパー・ライト級に階級を上げた。

初来日のラングはISKA世界スーパーライト級(-63.5kg)王者、WKN世界スーパーフェザー級(-62.1kg)王者、WKN欧州スーパーフェザー級(-62.1kg)王者、FFKMDAフランス-62.2kg王者の四冠王で戦績は23勝(8KO)4敗。

1R、朝久はサウスポーに構えて左ミドル。前蹴りを出しながら前へ出る朝久にラングは右ストレート。すぐに左ローを蹴り返す朝久。残り1分、朝久が前へ出て左フックと前蹴り。

残り20秒を切ったところで朝久が左前蹴りから左フック、ラングが前へ出るところへ左ボディでダウンを奪う。もんどりうって倒れるラング。それでも立ち上がると朝久はコーナーへ詰めて左ボディと右フックの連打。最後は左ボディでラングを仕留めた。

朝久はマイクを持つと「KO出来てうれしいです。ただ、今回の試合1Rで必ずボディで倒すと決めていました。その理由があって、僕はスパーリング中に泰央のあばらを折ってしまいました。それでも弟が一緒に立ちたいということで、一緒に出ると弟が決めてくれました。でも昨日ギリギリ計量クリアしても怪我が治ってなくて弟は本来の力の3割も出せていないと思います」と、前の試合で判定勝ちした泰央があばらを骨折していたことを明かした。泰央は号泣。

続けて「今後の展望なんですけど、K-1ライト級空位ですけど僕は世界で一番強いです。僕は海外で戦ってその経験から世界で一番と知っています。ライト級でトーナメントやる時に必ず僕を入れてください。全試合1RでKOします。歴代最強の王者になります」とアピール。

泰央もマイクを持ち「KOで勝って喋る予定だったですが判定になって喋れなくて。次の試合の兄貴がボディで決めてくれて嬉しいです。K-1には俺たちがいるし、今日出場した全選手は魂を持った選手だと思います。俺はK-1は沈みゆく舟と言いましたが、まだ終わっちゃいないし、始まってもいない。俺たちで世界最強のK-1を目指して行きます」と宣言した。




