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レポート

【K-1】ドイツの新怪物アハテルバーグが全試合1RKOでトーナメント優勝、大久保琉唯が金子晃大に延長戦で10-9×3も体重超過で無効試合、里見柚己が朝久裕貴との熱闘を制して新ライト級王者に、イストラテがババカールを豪快秒殺KO、デング・シルバがムシンスキに逆転KO勝ち、石井一成が初防衛、松谷綺からダウン奪いロドリゲスが王座奪取、女王SAHO完勝のV2、松山勇汰が中島千博超え

2026/02/08 11:02
K-1 WORLD GP 2026~ -90kg世界最強決定トーナメント~2026年2月8日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館 ▼第20試合 K-1 WORLD GP 2026 -90kg世界最強決定トーナメント決勝戦 3分3R延長1R〇ルーカス・アハテルバーグ(ドイツ/Team CSK/Sparta Aachen)KO 1R 2分19秒 ※右カーフキック×ニキータ・コズロフ(ロシア/ARCHANGEL MICHAEL FIGHT CLUB/RCC FAIR FIGHTヘビー級王者)※アハテルバーグがトーナメント優勝。「-90kg世界最強決定トーナメント」の決勝戦は、当初のリザーブマッチ出場からK-Jeeの負傷欠場を受けての本戦出場となったアハテルバーグと、準々決勝・準決勝ともにタフな試合を勝ち上がってきたコズロフで争われた。  1R、アハテルバーグは前蹴りを連打、コズロフもカウンターのジャブでのけ反らす。両者慎重な出足だったが、アハテルバーグが右カーフを蹴るとコズロフが悶絶して倒れ、アハテルバーグのKO勝ち。3試合連続の1R KOでトーナメントを制した。新怪物の誕生だ。  マイクを持ったアハテルバーグは「これは僕の子供の頃の夢だったんだ。キックボクシングを始めた時からずっと夢見てきたことだ。そして今日、それが現実になった。この勝利とトロフィーを、先週残念ながら亡くなった親友ゴラン・ギルギッチに捧げたい。ここ数年は本当に厳しい日々だった。大きな怪我もした。そして多くの人々が僕を信じなくなり、信じ続けるのをやめた。君たちに伝えたいのは、常に自分を信じろってことだ。そうすれば何でもできる」と語った。 [nextpage] ▼第19試合 K-1スーパー・バンタム級 3分3R延長1R―金子晃大(K-1ジム自由ヶ丘/FROG GYM/K-1スーパー・バンタム級王者)無効試合 ※延長Rの判定は9-10×3―大久保琉唯(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER)※本戦の判定は29-28、28-28×2。 金子は2022年2月にK-1スーパー・バンタム級王座決定トーナメントで黒田勇斗、璃明武、決勝で玖村将史を破りK-1王座戴冠。6月『THE MATCH 2022』ではRISEの鈴木真彦に惜敗も2023年9月に玖村将史との3度目の対戦で判定勝ちを収め、王座防衛に成功。2024年3月は、RISEのリングに乗り込み鈴木真彦を破り、リベンジを成し遂げた。  同年7月と9月の「K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント」でも優勝。2025年2月にマノリス・カリシスに判定勝ちで12連勝を飾ったが、5月に池田幸司にダウンを奪われ判定負け。9月に王座を懸けてのダイレクトリマッチで池田にリベンジを果たした。戦績は27勝(13KO)3敗 。今回が5度目の防衛戦となり、防衛に成功すれば最多防衛記録で単独首位となる。  大久保は、2022年6月の『THE MATCH 2022』で那須川天心の弟・龍心に勝利。9月は初代Krushフライ級王座決定トーナメントを制し、プロ4戦目にして王座に就いた。2024年7月と9月の「K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント」では準決勝で玖村将史を破る番狂わせを演じたが、決勝で金子晃大にKOで敗れた。12月にはKrush王者の璃明武を破っている。  2025年2月、JTTからの刺客・竹見浩史郎をKO。5月の紫苑戦、11月のウー・ユートン戦でもKO勝ちで現在3連続KO勝ち中(1不戦勝を挟む)。戦績は13勝(3KO)2敗。 前日計量で大久保は1.3kgオーバー。K-1スーパー・バンタム級タイトルマッチからノンタイトル戦に変更。この試合は大久保が減点2、10オンスのグローブハンデ(金子は8オンス)、金子が勝った場合のみ公式記録となり、それ以外は無効試合となる。  1R、互いに見合う中、大久保が右ハイを蹴ると金子が右ローを蹴り返す。大久保は左三日月、右ロー。金子の右ローを返すと右ローと左ミドルを返す。大久保は金子のローを空振りさせ、2~3発蹴り返すことを繰り返す。  両者構えて見合い、大久保が左インローから右ミドル、金子はやはりローをかわされるがジャブを打つ。大久保も右ストレート。  2R、大久保が前へ出てジャブ、右ストレート。金子も右カーフをついに当てる。金子はボディへのジャブ、大久保は左ミドル。じりじりと前に出る金子はジャブ、大久保はいきなり右のヒザを顔面へ突き上げる。  金子の左フックに大久保の左フックがカウンターでクリーンヒット、追い打ちする大久保だが金子が前へ出てジャブを突く。金子はジャブ、大久保は飛びヒザ。金子はじりじりと前に出てジャブを突くが大久保に届かない。  3R、大久保がジャブから右ストレート、金子は左ミドルを蹴るがすぐに大久保が右ストレートを返す。大久保のヒザには金子が右フックを合わせるが、大久保はブロック。バッティングで試合は中断。  再開後、金子は右ストレートを伸ばす。多くもジャブから一気に踏み込んでヒザを突き上げる。前に出る金子がジャブ、大久保はボディにもヒザを突き刺す。金子が大きな右フックを打つところへ右フックを合わせる大久保。金子のガードを開いたところへ大久保の左フックがまたもヒット。両者がもつれて倒れたところで本戦終了。  本戦の判定はドローで延長戦へ。大久保が左インロー、左前蹴り。金子はガードを固めて前へ出ていくが、大久保に出足を払われて転倒。その直後、大久保の左ヒザがグサリと突き刺さり、大久保は左右のヒザからワンツー。  追い詰められる金子はクリンチ。離れると大久保が左フック、右アッパー、ジャブ。金子は右カーフを蹴るが大久保は距離を詰めての左フック。大久保がジャブの連打から右ストレート、金子も返そうとするが両者クリンチとなってしまう。大久保がワンツーから右ヒザ、さらにワンツーからヒザ。金子は前へ出るもなかなかパンチが当てられなかった。  判定は10-9×3で大久保が勝負には勝ったが、規定により無効試合となった。   [nextpage] ▼第18試合 第7代K-1 WORLD GPライト級王座決定戦 3分3R延長1R×朝久裕貴(朝久道場)延長R 判定0-3 ※9-10×3〇里見柚己(team NOVA)※里見が第7代王座に就く。本戦の判定は30-29、29-29×2。  朝久は、18年3月に武林風WLF -60kg級王座決定トーナメントで優勝を果たし王座を獲得。22年9月はK-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメント決勝でレオナ・ペタスに判定負け。その後は武林風で活躍し、24年3月にレミー・パラを判定で下した。ライト級へ階級を上げ、昨年7月にブライアン・ラング からKO勝ちを収めた。  里見は23年6月のKrushで大沢文也の持つKrushライト級王座に挑み判定勝利を収め、第8代Krushライト級王座に就いた。24年8月に永澤サムエル聖光をKOすると、11月にアーロン・クラーク、25年2月にトーマス・アギーレ、5月にスリマン・ベテルビエフを撃破。9月に西京佑馬を判定で下して今回のタイトルマッチに辿り着いた。  1R、両者サウスポー。朝久は前蹴りを多用、里見が左ストレートを放つと、朝久がいきなりラッシュを仕掛けて左右ボディとワンツーの連打、顔面とボディへの前蹴り。さらに左ローを蹴っておいての顔面前蹴り。朝久のラッシュが止まると里見が左フック。  朝久が前蹴り連打で前へ出たが、里見の右フックからの左右フック連打で朝久が身体を丸める。再び前蹴りから前へ出る朝久に里見は左を狙うが朝久がかわす。ならばと左ヒザを突き刺す里見。朝久は右前蹴りでボディ、左前蹴りで顔面を蹴る。さらに右三日月から飛びヒザ蹴り。朝久の右ストレートがヒットすると、里見も左ストレートを返す。いきなりの熱戦となった。  2R、前に出る朝久に里見は左右フックを放つが、朝久も退かない。朝久は左ロー連打、里見はジャブで朝久を大きくのけ反らす。さらに右フック。朝久は左右に構えを変えるが、里見のジャブをもらう。蹴りは当てる朝久だがパンチがなかなか当たらず、逆に里見がジャブを当てる。朝久は左ロー、右インロー。  里見のジャブ。朝久が入ろうとすると左フックや右フックを合わせに来る。里見のパンチで朝久がバランスを崩す場面があり、印象は悪い。それでも右の三日月、左前蹴りで里見を下がらせる。両者このラウンドも動き続け、攻撃を出し合った。  3R、朝久が前蹴りを出せば、里見は左フックとジャブ。朝久は前蹴りをフェイントにワンツーをヒットさせる。負けじと里見は左ボディ、右ストレート。朝久はバランスを崩しながらも左右フックを打ち返す。左ローから左フックの変則的な動きは朝久。右三日月で前に出る朝久が左フックも当てる。  場内が大声援に包まれる中、朝久が左右フック。そこへ里見がカウンターの左ハイ。グラついた朝久だがそのまま前へ出てワンツーを打ち、ハイを蹴る。朝久は左フック、左右の前蹴り。前蹴りから前へ出る朝久に里見も足を止めて打ち合い、大熱戦のうちに本戦終了のゴング。  判定はドローで延長戦へ。朝久は歩くように左右の前蹴りを出して前へ行く。里見は左ボディ。朝久の左ローで里見が転倒する。朝久の左ローに里見が左ストレートのカウンター、さらにもう一発当てて朝久をフラつかせるが、朝久はすぐに前へ出て左右フックを繰り出す。里見はジャブを当て、朝久は左ローと右前蹴り。  朝久の左ローにジャブを合わせる里見。打ち合いになると里見のパンチの方が的確に朝久を捉えるが、朝久は一歩も退かずに打ち合う。その間にも前蹴りを出す。手数を出す朝久だが、里見のワンツー、左右フックで朝久が揺れる。  難しい判定となったが3-0で里見が勝利。判定を聞くと、里見は倒れ込んでリング上に大の字となって勝利を喜んだ。 [nextpage] ▼第17試合 K-1ヘビー級 3分3R延長1R〇クラウディオ・イストラテ(イタリア/KOMBAT GYM)KO 1R 0分33秒 ※左フック×ババカール(セネガル/Senegal Warriors MMA) この試合のスペシャルレフェリーは角田信朗が務める。 1R、豪快なフックを振り回して前へ出るババカール。猛然と突進して攻め込むが、イストラテの左フック2発をもらってダウン。そのまま大の字となり、イストラテの豪快KO勝ちとなった。  するとリングサイドに因縁の相手シナ・カリミアンが現れ、両者は舌戦を展開。カリミアンは挑発を続けたが、イストラテは背を向けて勝ち名乗りを受けた。 [nextpage] ▼第16試合 K-1 WORLD GP 2026 -90kg世界最強決定トーナメント準決勝(2) 3分3R延長1R×イブラヒム・エル・ボウニ(オランダ/Gym Haarlem)判定0-3 ※26-30×2、27-30〇ニキータ・コズロフ(ロシア/ARCHANGEL MICHAEL FIGHT CLUB/RCC FAIR FIGHTヘビー級王者)※コズロフが決勝へ進出。  1R、ボウニは前後にステップを踏んでフェイントをかけ、いきなりワンツーで飛び込む。左フックも強振するボウニ。さらに左右のインローを蹴ると、コズロフは左右の連打で迎え撃つ。ボウニが左右フックで反撃すると左フックからの右アッパーでコズロフがダウンを奪った。  ジャブを突くコズロフが右ストレート、グラつくボウニ。コズロフが右アッパーから左フック、真っ直ぐに下がるボウニへさらに追い打ちをかけるコズロフ。倒し急ぐことはなく、じりじりとボウニを追い詰める。  2R、じりじりと前に出るコズロフはジャブ、右ストレート。ボウニは左フックを強振していくが、コズロフはしっかりブロック。ならばと右フックを連打するボウニだが、コズロフの右ストレートで後退。  ジャブで追い詰めていくコズロフにボウニも右ストレートを返すが、コズロフは下がらず前へ出ていきワンツー。淡々と、実に淡々とボウニを追い詰めてパンチをまとめるが無理して倒しには行かないコズロフ。コーナーを背負わせての右ストレート、左フック、右ボディ、さらに連打でボウニを圧倒する。  3R、コズロフがジャブをコツコツと当て、ボウニは入れない展開。ボウニが左フックから前へ出てきてもコズロフがかわす。ワンツーのコズロフ、スイッチも見せる。長いリーチから左右のパンチ、ボウニが下を向くとヒザを突き上げてくるコズロフ。  ボウニは左ミドルを蹴り、右ストレートで飛び込むが、有効打は奪えない。逆にコズロフは顔面へ前蹴りを叩き込む。コズロフは流しの体勢、ボウニは左右連打で前へ出るが有効打は無く、コズロフが判定勝ちで決勝へ進出した。 [nextpage] ▼第15試合 K-1 WORLD GP 2026 -90kg世界最強決定トーナメント準決勝(1) 3分3R延長1R〇ルーカス・アハテルバーグ(ドイツ/Team CSK/Sparta Aachen)KO 1R 1分50秒 ※右前蹴り×ボクダン・ストイカ(ルーマニア/Stoica Brothers Fight Academy/元ENFUSIONライトヘビー級王者)※アハテルバーグが決勝へ進出。  1Rが始まってすぐ、アハテルバーグが右フックでダウンを奪う。襲い掛かるアハテルバーグにストイカもワンツーを返すが、アハテルバーグが飛びヒザ蹴り。前に出ていくストイカは右ボディストレート、アハテルバーグは右カーフ、右前蹴り。ストイカの左フックには左フックを合わせようとする。アハテルバーグが前蹴りを放つと、中足が突き刺さり、ストイカはダウン。  アハテルバーグが1回戦に続いて圧倒的な強さで決勝進出を決めた。 [nextpage] ▼第14試合 K-1ミドル級 3分3R延長1R×カスペル・ムシンスキ(ポーランド/Armia Polkowice)KO 1R 2分48秒 ※左フック〇デング・シルバ(ブラジル/Squadron Thai Brasil)  70kgで戦ってきた両者が75kgのミドル級で対戦。  1R、ムシンスキが内股へのローでシルバを見事転倒させる。シルバが前蹴り、ムシンスキが右フックを打って来るとシルバも左フックを合わせに行く。打ち合いに行くムシンスキがヒザをボディに突き刺し、ダウンを奪う。  ムシンスキは左フック、左ミドル、左ボディ。コーナーを背負うシウバへムシンスキが左右ボディを連打する。しかし、ムシンスキが攻め込んでいるところでシルバが右フックを打ち下ろし、ムシンスキがグラつく。  飛びヒザ蹴りから左右フックの連打を叩き込み、左フックを連続被弾させるとムシンスキは前のめりに倒れ、シルバが逆転KO勝ち。シルバは勝利のかめはめ波で雄叫びをあげた。 [nextpage] ▼第13試合 K-1ミドル級 3分3R延長1R〇アルフォセヌー・カマラ(セネガル/Emergence Le Havre)KO 1R 1分15秒 ※右ストレート×バッソ・ピレス(ギニアビサウ/K.O. TEAM)  前回は70kgだったカマラが75kgで出場。  1R、カマラはスピードのある左右ローを蹴り、ジャブを突く。右ストレートも伸びるカマラ。勢いで前へ出て右ストレートで早速ダウンを奪う。  再開後もすぐにラッシュをかけ、左右連打でピレスをコーナーへ追い込むと右ストレートでピレスが吹っ飛ぶように倒れ、カマラのKO圧勝となった。 [nextpage] ▼第12試合 K-1 WORLD GP 2026 -90kg世界最強決定トーナメント準々決勝(4) 3分3R延長1R〇ニキータ・コズロフ(ロシア/ARCHANGEL MICHAEL FIGHT CLUB/RCC FAIR FIGHTヘビー級王者)延長R 判定3-0 ※10-9×3×アスラン・コシエフ(カザフスタン/Fight Club TITAN/2025年IFMAアジア選手権-91kg級優勝)※コズロフが準決勝へ進出。本戦の判定は29-30、29-29×2。 “ロシアの精密機械”コズロフが待望のK-1へ参戦をはたす。RCCヘビー級王者で、これまで90kg級の世界トップ戦線でティアン・ターザンやアリエル・マチャドらと戦ってきた強豪中の強豪だ。ターザンはKO量産型ファイターだが、レベルの高い技術戦に持ち込み判定まで苦しめている。22年にはマチャドから判定勝ちを収め、ターザンへのリベンジに燃えている。 コシエフは90kg級の20歳の超新星として期待されている。IFMA(国際アマチュアムエタイ連盟)の大会で結果を残し、国際オリンピック委員会が承認するWAKO(世界キックボクシング団体協会)のカザフスタン選手権での優勝を飾る。粗削りなところはあるものの右フックやハイキックの切れは抜群で、勢いに乗ると手に負えない存在になる可能性が十分にある。  1R、前に出るのはコシエフで右カーフを蹴る。コズロフはジャブと右ストレート、左ボディ。コズロフは右オーバーハンド、右ボディストレート、前蹴り。コシエフはスーパーマンパンチを見せる。コズロフのコンビネーションをかわしたコシエフが右ストレートをクリーンヒットさせ、一気に詰めたがコズロフは体勢を立て直す。  2R、コシエフは右カーフを狙い撃ち、飛びヒザのようにジャンプし、着地するとパンチを連打する。コズロフは左右ボディの連打、飛びヒザ蹴りを放つコズロフは、着地するとパンチをまとめる。コシエフは左右ボディと右カーフ。右ストレートで前に出るコズロフに、コシエフは右ストレートと左ハイ。  3R、ワンツーで前に出るコズロフをジャブと右カーフで迎え撃つコシエフ。その右カーフでグラつく場面があるコズロフだが、前に出て右ストレートと左ボディを打つ。コズロフの右カーフはコシエフがスネでブロック。  コシエフは右ローのフェイントから右フックをヒット。コシエフも左ボディと右フックを返す。両者かなり消耗している様子だが、手は出す。右の相打ちで優ったコズロフは前に出ていき、コシエフはバックハンドブローも空振り。  本戦の判定はドロー、勝敗は延長戦へもつれ込む。コズロフがパンチの連打から左ハイ、コシエフの蹴りに右を合わせる。さらにボディへのワンツー。コズロフがジャブから右フック、ボディへのジャブ。コシエフも右カーフで応戦するが、コズロフの右をもらって後退。コシエフはヒザ、ワンツーをヒットさせ、コズロフも3連打からの右ボディ。コシエフの右ボディストレート、右ストレートがヒットする。それでもコズロフがジャブを突く。  判定3-0でコズロフがコシエフを振り切った。 [nextpage] ▼第11試合 K-1 WORLD GP 2026 -90kg世界最強決定トーナメント準々決勝(3) 3分3R延長1R〇イブラヒム・エル・ボウニ(オランダ/Gym Haarlem)判定3-0 ※29-25×3×マルコ・ブラック・ダイヤモンド(ブラジル/LOUTUS MMA/K-1 WORLD GP 2026 -90kg南米予選トーナメント優勝)※ボウニが準決勝へ進出。 17年2月にK-1初参戦で上原誠を一撃KO。同年11月に行われたK-1 WORLD GP初代ヘビー級王座決定トーナメントでは一回戦でKOICHIをKO、準決勝でロエル・マナートを倒すも決勝でアントニオ・プラチバットに判定負けを喫し準優勝となった。その後はONE、GLORYを主戦場にし、今回は9年ぶりのK-1参戦となる。 25年10月に開催された南米地区予選は、一回戦でヤン・プロブレマを判定で下し勢いに乗ると準決勝はジョアン・ペドロ・シマオを左フック、決勝はモデスティノ・ロドリゲスを右フックでKOして“黒いダイヤモンド”の力を発揮した。ブラジル旋風が吹き荒れるK-1において、90kg級も嵐を呼び込む超新星として注目を集めている。  1R、マルコは前足への右ローを狙い撃ち、ボウニはワンツー、ワンツーからの左フック。フックの打ち合いでボウニが左フックをヒットさせたが、次の打ち合いではマルコの右ストレートがヒット。  ボウニのジャブに右クロスを合わせるマルコだが、前に詰めたところでボウニの左フックをもらう。一気に詰めてパンチをまとめるボウニが左右フックと左ボディ、ワンツーと  2Rが始まってすぐ、ボウニが右の打ち下ろしフックでダウンを奪う。ボウニはボディへの飛びヒザ、右ストレート、ジャブ。ボウニの左にはマルコが右クロスを合わせようとする。ボウニはワンツー。  右へ大きく回り込むボウニは、マルコが打って来るとクリンチ。ボウニの右ミドルをキャッチしての右フックでダウンを奪うが、右ミドルをキャッチして右フックだったため、ダウンは取り消しに。ボウニには3分間のインターバルが与えられ、マルコには減点2。再開後、マルコはじわじわと前へ出ていったが挽回できるような攻撃はなし。  3R、マルコの左ローがローブローになり中断。再開後、ボウニはワンツー、ジャブをボディに打っての左フック。マルコは前へ出ていき距離を詰めるが、ボウニはよく動いて回り込む。そこへマルコが左右フック、右ストレート。マルコの左右フックにくりんちして  マルコが飛び込んでのワンツーで、バランスを崩すボウニ。クリンチが多く、ボウニは警告を受ける。前に出てのマルコの左右フックに手が出ず、そのまま試合終了となった。  判定は大差の判定でボウニが勝利した。 [nextpage] ▼第10試合 K-1 WORLD GP 2026 -90kg世界最強決定トーナメント準々決勝(2) 3分3R延長1R×マッティア・ファラオーニ(イタリア/RAINI CLAN/ISKA世界スーパーヘビー級王者)KO 2R 2分41秒 ※左フック〇ボクダン・ストイカ(ルーマニア/Stoica Brothers Fight Academy/元ENFUSIONライトヘビー級王者)※ストイカが準決勝へ進出。 ファラオーニはISKA世界スーパークルーザー級(-95kg)王者で、13年10月にはアレックス・ペレイラとWAKOタイトルマッチを争った過去もある。23年11月に「OKTAGON」ではボクダン・ストイカを飛び後ろ廻し蹴りでTKO勝ち、24年3月はイタリアでK-Jeeを撃破。24年12月はK-1初参戦でフェン・ルイに判定負けも、25年11月にはAKIRA Jrをトルネードキックで倒して再来日をはたす。 ストイカはONEやGLORYで戦ってきた元Enfusionライトヘビー級(-95kg)王者。16年10月には「Glory of Heroes 5」で元UFC世界ミドル級王者のイスラエル・アデサンヤと対戦経験もある。ボクシングの試合経験もあり“雷”と呼ばれる右フックの強打を持ち、59勝のうち41KOと高いKO率を誇っている。35歳のベテランもパワーは侮れない。  1R、ファラオーニはパンチから最後は右カーフで終わるコンビネーション。ストイカはファラオーニの左に右クロスを合わせに来る。右クロスから前に出てくるストイカにファラオーニは左右のミドル。サウスポーにもスイッチする。  ファラオーニは前に出てくるストイカに左フック。ストイカは左ボディ、ボディへの飛びヒザ。圧をかけて前へ出ていき、ファラオーニは回り込みながら右カーフを蹴る。  2R、ストイカが前に出ていくとファラオーニが左右フックをブロックの上から叩きつける。ストイカは右のボディストレート。ファラオーニはたびたび両腕を広げて“効いてないよ”のポーズを見せる。ファラオーニが得意の後ろ廻し蹴りを出すと、ストイカも得意の飛びヒザ蹴りを出した。  ファラオーニは左右の連打をガードの上から打ち、右カーフを蹴る。さらに後ろ廻し蹴りをストイカのカーフに蹴る。ストイカも負けじと後ろ蹴り。ボディを打つストイカ。左右フックを身体を開いて打ったファラオーニに、ストイカが狙いすましたカウンターの左フック。  バッタリとファラオーニが倒れ、大の字に。ストイカがリベンジを果たし、準決勝進出を決めた。ファラオーニは立ち上がることが出来ず、担架で運ばれた。 [nextpage] ▼第9試合 K-1 WORLD GP 2026 -90kg世界最強決定トーナメント準々決勝(1) 3分3R延長1R×マハムード・サッタリ(イラン/TEAM大和魂/K-1 WORLD GP 2022 K-1無差別級トーナメント優勝)KO 1R 0分51秒 ※左フック〇ルーカス・アハテルバーグ(ドイツ/Team CSK/Sparta Aachen)※アハテルバーグが準決勝へ進出。 24年9月にK-1 WORLD GPクルーザー級タイトル戦で王者リュウ・ツァーに挑むも判定負け。25年10月の『JAPAN MARTIAL ARTS EXPO PROLOGUE』では巌流島ルールに挑戦してマーカス・レロ・アウレリオからKO勝ち。25年5月にティアン・ターザンと対戦してダウンを奪い、あと一歩も逆転負け。9月は山口翔大をKOして強さを証明した。 アハテルバーグは、身長200cmのFair FCライトヘビー級(-91kg)王者で16戦して15勝(6KO) 1敗の好戦績を残している強豪。EnfusionやSENSHIで活躍し、MMAの試合も経験している(25年5月=勝利)。K-1参戦が発表されてから評価が高く、“なぜリザーバーなのか?”という疑問の声もある中、K-Jeeの負傷欠場で待望の繰り上げ出場となった。  1R、前蹴りで先制するアハテルバーグが前へ出るとサッタリは右ロー。左フックから入り込み右ストレート、さらに右ハイ。飛び込むサッタリにアハテルバーグは右フックの打ち下ろし。サッタリが身体を浮き上がらせるように左フックを打ったところに、アハテルバーグがカウンターの左フックをヒットさせ、サッタリは大の字に。  アハテルバーグが一発KOで勝利。サッタリはしばらく立ち上がることが出来なかった。 [nextpage] ▼第8試合 K-1 WORLD GP 2026 -90kg世界最強決定トーナメント・リザーブファイト 3分3R延長1R×グンター・カルンダ(コンゴ共和国/ReBORN経堂/第4代KROSS×OVER KICKヘビー級王者)反則勝ち 3R 2分08秒 ※レッドカード2枚〇AKIRA Jr.(フィリピン/Team Aj)  1R、カルンダは試合開始直後から左右フックでどんどん前に出てくる。AKIRAがジャブを打つと右フックを被せてくる場面も。AKIRAも右ストレートのカウンター。カルンダの飛び込んでの左フックでAKIRAがグラつき、右フック、左フックで追撃したカルンダだったが、ダウンしたAKIRAの顔面を殴ってしまいストップがかかる。レッドカード。  ダウンは有効となり再開後、打ち合いに行ったAKIRAが左フックでダウンを奪い返す。ワンツー連打で前に出ていくAKIRAにカルンダも打ち返す。  2R、カルンダは左フック、AKIRAも左右フックを打ち返す。AKIRAの右カーフにカルンダは左フック。AKIRAのワンツーでカルンダが大きく後方へフラつく。カルンダも左フックをヒットさせるが、AKIRAはカルンダの右ローに右ストレートを合わせる。  カルンダが再び前へ出てワンツーの連打、AKIRAは右カーフを蹴る。カルンダが右ボディと左フック。前へ出るカルンダにAKIRAは右カーフを蹴る。  3Rが始まってすぐ、右ストレートで飛び込んだカルンダが左フックを返そうとしたところでヒジが当たってしまい、試合中断。AKIRAは右目の上をカットしてドクターチェックを受ける。再開後も左右フックで飛び込むカルンダに、かなりバテている様子のAKIRAだったが、ワンツーを打ち返す。  クリンチ状態になったところでカルンダが右フックをAKIRAの後頭部に打ってしまい、レッドカード。これでカルンダの反則負けとなった。 [nextpage] ▼第7試合 K-1 WORLD GPバンタム級タイトルマッチ 3分3R延長1R〇石井一成(ウォーワンチャイプロモーション/王者)判定3-0 ※30-29×3×ジャン・ジンホイ(中国/リュウ・シャンミンファイトクラブ/CFP/挑戦者)※石井が初防衛に成功。  石井はWBCムエタイ世界スーパーフライ級王座、WPMF世界スーパーフライ級王座など権威あるタイのタイトルを次々と獲得し、2022年8月からK-1にも参戦。初代K-1 WORLD GPバンタム級王者・黒田斗真と2度に亘る激闘を繰り広げるなどしたが、2023年12月にK-1との契約を一旦解除。それ以降はラジャダムナン王座獲得を目標にRWSを主戦場としていたが2025年7月にK-1に復帰。11月の王座決定戦で黒川瑛斗とダウン応酬の末に勝利、王座に就いた。戦績は48勝(27KO)19敗4分。  ジャン・ジンホイは2025年中国ムエタイ選手権優勝の肩書きを持つ20歳。戦績は17勝(8KO)3敗。身長は172cmと石井の165cmを7cm上回る。中国・武林風を主戦場としている。 王座奪取からわずか3カ月での初防衛戦を自ら希望した石井。強豪が多い中国からの刺客を相手にタイトルを守ることが出来るか。  1R、ジンホイが右カーフ、石井は距離を詰めて左右フックを打ち、左ハイを蹴る。ジャブを突きながら前に出て右ローを蹴る石井。ジンホイは右カーフを蹴って来るが、石井はすぐにコンビネーションを回転させて左ボディを打つ。右ストレートもヒットさせた。  2R、石井は右ロー。このラウンドはジンホイの方が前へ出てくる。ワンツーで切り込むジンホイは右ローも蹴る。石井は左ミドル2発、ジンホイが右ストレートから左ボディ。左ミドルを蹴った石井はすぐに左ボディで追撃。  石井が入ってくるとジンホイは右クロス、右ヒザを突き上げるが、石井が左フックでジンホイを大きく崩す。右カーフの蹴り合いから石井が左右フックを打つ。  3R、右ローの蹴り合い、石井の左ミドルにジンホイは右ストレートを合わせに来る。ワンツーで前に来るジンホイへ石井は左右フックで応戦するが、ジンホイはさらに前へ出て右ストレート。石井は下がりながらも左右フックとヒザ、前蹴り。  ジンホイのパンチをステップとボディワークでかわす石井は右ボディストレート、左ボディ、右アッパー。さらに左ローを蹴る石井が攻勢に。左ボディ、右アッパー、右ボディストレートとジンホイにロープを背負わせる石井。ジンホイの手数が極端に減り、下がる。そこへ石井が後ろ蹴り。左フックから右ボディ、さらに左ボディを狙い撃ちにし、ヒザ蹴り。  3Rの後半は石井の一方的な展開となり、判定勝ち。初防衛に成功した。 [nextpage] ▼第6試合 K-1 WORLD GP女子アトム級タイトルマッチ 3分3R延長1R×松谷 綺(ALONZA ABLAZE/王者)判定0-3 ※28-30×3〇ベロニカ・ロドリゲス(メキシコ/挑戦者)※ベロニカが新王座に就く。松谷は2度目の防衛に失敗。 松谷は2021年8月にKrush初参戦を果たし、2022年6月の「K-1初代女子アトム級王座決定トーナメント」1回戦で菅原美優に判定2-0で敗れ、プロ8戦目にして初黒星もその後は再び連勝し、2023年7月に初代K-1女子アトム級王者のパヤーフォンを延長戦の末に降した。11月には奥脇奈々に勝利し、第4代Krush女子アトム級王者に。2025年2月のK-1 WORLD GP女子アトム級王座決定トーナメントを制し、第3代王座に就いた。9月には末松とのリマッチで初防衛に成功。戦績は14勝(1KO)1敗2分。 ロドリゲスの身長は152cmと松谷と同じ。戦績も15勝(1KO)1敗と、松谷の14勝(1KO)1敗2分とほぼ同じ。BUDO SENTO CHAMPIONSHIPアトム級(-48kg)王者、WBCムエタイ・メキシコ ミニフライ級(-47.62)王者の二冠王だ。主戦場である『BUDO SENTO CHAMPIONSHIP』は、オープンフィンガーグローブ着用、ケージで行われているムエタイの大会。 24歳で母でもあるロドリゲス。ウェイトトレーニングの動画や画像をInstagramに多数あげているだけあって、フィジカルの強さにはかなり自信がある様子。ファイトスタイルは左右フックを回転させて蹴りにつなぎ、相手の攻撃を被弾しても前に出るスタイル。血まみれになりながら戦っている試合もあり、気持ちもかなり強そうだ。  1R、開始と同時にパンチで前へ出ていくロドリゲスに松谷は右カーフと左ミドル。右カーフをもらったロドリゲスは突進をやめて左右フックも松谷は右カーフを狙い撃ち。これに足を引くロドリゲス。すると松谷は前蹴りをボディへ。  ロドリゲスがサウスポーにスイッチして右フックから左ストレート、オーソドックスに戻ると松谷が右カーフを蹴る。松谷の右ミドルには右ストレートを合わせに来るロドリゲスだが、松谷はすぐに右ミドルを蹴り返す。前蹴り、右ミドル、右カーフと蹴りを当てていく松谷。前蹴りでロドリゲスを下がらせる。  2R、前に出る松谷は前蹴りでロドリゲスを下がらせ、コーナーに詰めると左右ボディにヒザ蹴り。ロドリゲスが前に来ると右カーフ、左三日月蹴り。ロドリゲスは左フックを強振してくるが、松谷はかわして前蹴り。負けじとロドリゲスも左ボディを連打する。松谷は前蹴りからヒザ、すぐに左三日月。  3R、右カーフと左三日月、さらにヒザでロドリゲスをコーナーへ追い込む松谷。ロドリゲスの手数が減り、松谷が蹴りからパンチへのコンビネーションで前へ出る。ロドリゲスが前へ来るところにはヒザ、左三日月、左ミドルのカウンター。  攻める松谷だが、ロドリゲスの首を右手で抱えるような動きをしたところでロドリゲスの右フックがヒットして松谷が倒れ、これがダウンとなる。立ち上がった松谷はすぐにラッシュをかけるが時間切れ。  判定はダウンが決め手となり、3-0でロドリゲスが松谷を破り王座を奪取した。 [nextpage] ▼第5試合 K-1 WORLD GP女子フライ級タイトルマッチ 3分3R延長1R〇SAHO(闘神塾/王者)判定3-0 ※30-28×2、30-27×ソフィア・ツォラキドゥ(ギリシャ/Krush女子フライ級王者/挑戦者)※SAHOが2度目の防衛に成功。  SAHOは、超攻撃的なファイトスタイルでデビュー当初から注目を集め、キック・ムエタイルールでは4本のベルトを巻く。2021年12月からK-1に参戦。2022年6月、K-1女子大会でジェシンタ・オースティンと対戦し激しい打ち合いを展開するもダウンを奪われて敗北したが、その後は3連勝。2024年3月、アントニア・プリフティに挑戦して判定勝ちでK-1女子フライ級王座を奪取した。2025年7月、ララ・フェルナンデスに判定勝ちで初防衛に成功。戦績は20勝(1KO)2敗。  ツォラキドゥはアマチュアキックで92戦85勝の好成績を収めた後、今年4月12日にギリシャのKOK(リトアニアのキックボクシング団体)大会でプロデビュー。かつてKrushでKANAと1勝1敗だったオランダの強豪メロニー・ヘウヘス(第3代Krush女子フライ級王者)に挑み、堂々の判定勝利。5月の2戦目ではWAKO-PRO地中海王座を奪取、8月にKrushに初来日すると9戦無敗の王者・池内紀子を延長Rで破りKrush女子フライ級を奪取するという驚異の戦績を持つ。  1R、前に出るSAHOが左右の連打を繰り出すとツォラキドゥも負けじと連打を返してくる。接近戦で互いにパンチをまとめ、一度離れてまた打ち合うという展開。SAHOは左フックから右ロー、ツォラキドゥもジャブから右ローを蹴る。  パンチのコンビネーションを回転させてローを蹴るSAHOに、ツォラキドゥは前蹴り。SAHOの手数もヒットも多い。ツォラキドゥはステップを踏んでリズムを作り直す。  2R、SAHOがジャブとワンツー、ツォラキドゥも同じく打ち返すが、SAHOがさらに打ち返して右でヒットを奪う。右カーフも蹴るSAHO。ローの蹴り合いとなっても最後に右ローを蹴るのはSAHOだ。  互いに右カーフを蹴るが、打ち合いになるとSAHOが右ストレートをヒットさせる。ツォラキドゥはカカト落としを繰り出すが、SAHOがかわして左右の連打。ツォラキドゥはステップを踏んで前に出ていくが、そこへSAHOが右ローからワンツー。SAHOの右ローのヒットが目立つ。  ツォラキドゥも右ローを蹴るが、SAHOが前蹴り、ワンツー。パンチの打ち合いになるとSAHOのヒットが目立つ。SAHOの後ろ足からの前蹴りでツォラキドゥが下がり、ラウンド終了間際にSAHOがラッシュを仕掛けてツォラキドゥにロープを背負わせた。  3R、SAHOは左右ボディから左右フック、これにツォラキドゥが下がると再びSAHOが左右ボディから左右フック。ロープへ釘付けにするSAHOが左ボディと左右のヒザ、さらにワンツーと一方的に攻める。一度ブレイクになるとツォラキドゥは右ハイ、顔面前蹴り。SAHOは左ボディから右ヒザ、前蹴り。  ツォラキドゥが左フックを打つとSAHOは右ローを2発、ワンツー。ツォラキドゥは右ハイを狙うが、SAHOの左フックで大きく揺らぐ。ラッシュをかけるSAHOが右ストレート、左フック、そしてヒザの連打でツォラキドゥを圧倒して試合を終えた。  判定は3-0でSAHOが完勝。2度目の防衛を果たした。 [nextpage] ▼第4試合 K-1スーパー・フェザー級(-60kg)3分3R延長1R×中島千博(POWER OF DREAM)判定0-3 ※29-30×2〇松山勇汰(ALONZA ABLAZE)  中島は極真空手で2017年第34回全日本ウェイト制軽重量級優勝、2017年オールアメリカン大会無差別級3位などの実績を引っ提げてキックボクシングに転向。2019年5月にプロデビューし、2022年1月「第10代Krushスーパー・フェザー級王座決定トーナメント」を制して王座に就いた。同王座は2023年9月の2度目の防衛戦で髙橋直輝に敗れ失っている。2025年5月の「第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメント」では準決勝でレミー・パラに敗れた。戦績は11勝(5KO)5敗。  松山はK-1甲子園2020 -60kg王者で、2020年12月のプロデビューからK-1で2連続KO勝利したが、2021年12月の寺田匠とのホープ対決ではダウン応酬の末にKO負け。初黒星を喫した後は2024年3月にRISEとの対抗戦で原口アンドレイに判定勝ちするなど7連勝を飾り、12月に横山朋哉のKrush王座に挑戦したが3RでKO負け。2025年5月の「第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメント」ではレミー・パラに1回戦でKO負けを喫した。10月の再起戦では斎藤祐斗をKO。戦績は10勝(8KO)3敗のサウスポー。  1R、サウスポーの松山は左ボディストレート、ステップで動きながら右ローを蹴る。中島もステップを使い、左右に構えを変えながら前蹴り。  2R、前に出ていく松山をワンツーで迎え撃つ中島。ここで松山が得意の左ヒザを突き刺し、右のボディも打つ。中島はジャブと前蹴り、右ミドル。松山は接近するとすぐに左ヒザを突き刺し、ジャブにつなぐ。  中島は右ミドル、右ボディストレートと左ボディ。松山は左足を上げてのフェイントを多用するが、中島は前蹴りを何度も当てる。松山は左ボディ、左フック。中島が手数を増やして上下に散らしながらヒットを奪う。  3R、松山が上中下に蹴りを散らし、中島もミドルを蹴る。中島がワンツー、松山は左ヒザ。松山が左ヒザからの左ストレートをヒットさせ、中島がフラついたところで一気にラッシュ。下がる中島は左右フックと右アッパーを返すが、松山の方がパワフルなパンチで前へ出る。ヒザも織り交ぜる松山。  中島が反撃に出ると松山がまたも右フックをクリーンヒットさせ、上段へのヒザ、右アッパーからの右フックとラッシュ。中島も負けじと打ち返し、終了ゴング直前に右フックを打ったところ松山の右フックでバランスを崩して転倒。これがダウンとなり、試合終了のゴング。  しかし、ここでビデオ判定に。リプレイの結果、ダウンではないとの確認がとれ、ダウンは取り消しとなっての判定に。判定3-0で松山が中島超えを果たした。 [nextpage] ▼第3試合 K-1ライト級(-62.5kg)3分3R延長1R×西京佑馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)KO 1R 1分46秒 ※左ボディブロー〇永澤サムエル聖光(B Make)  西京はK-1甲子園2016 -60kgで優勝し、2017年4月にプロデビュー。2019年3月にわずか7戦目・18歳で第8代Krushスーパー・フェザー級王者に君臨。しかし、同年9月の初防衛戦でレオナ・ペタスに敗れて王座を失い、ライト級に階級を上げた。2022年8月の試合を最後にリングから遠ざかったが、24年8月に復帰。2025年2月のKrushライト級ワンデートーナメントでは見事優勝を果たしたが、9月のK-1で里見柚己に延長戦で惜敗。戦績は14勝(5KO)6敗。  永澤は新日本キックボクシング協会で日本ライト級1位まで昇りつめ、トップランカーとして活躍。ジャパンキック旗揚げ後は2020年1月大会で第2代ライト級王座に就き、9月にはWBCムエタイ日本統一バンタム級王座も獲得。2022年7月にWMOインターナショナル王座も獲得して三冠王となった。2024年8月からK-1グループに参戦。2025年2月のKrushライト級トーナメントでは1回戦で古宮晴に判定負け、7月も佐野天馬に判定負けと連敗したが9月にホープの上野空大に延長戦で黒星を付けた。戦績は30勝(12KO)14敗4分。  1R、永澤が前に出て左ローと左ボディ、西京はヒザ蹴りから左右フック。前に出て左ローをしつこく蹴る永澤を西京は左右フックと右アッパーで迎え撃つが、永澤が超近距離戦で左ローから左右フック、そして左ボディ。これでダウンを奪う。  再開後、すぐに前に出て左ボディを打ち抜くと西京がうずくまって倒れ、永澤が番狂わせのKO勝利を奪った。 [nextpage] ▼第2試合 K-1スーパー・バンタム級 3分3R延長1R×池田幸司(ReBORN経堂)判定0-2 ※29-30×2、29-29〇橋本楓汰(POWER OF DREAM) 9月に金子晃大と11月に大鹿統毅に喫した連敗を脱出したい池田と、岩尾に代わっての出場となった橋本の対戦。  1Rから積極的に前へ出ていく池田がジャブ、ワンツーから蹴り。岩尾はガードを上げて右カーフ。圧をかける池田。  2R、橋本はジャブ、右ストレートを池田のガードの隙間に打ち込む。池田は左のロー&ミドルで応戦。橋本は左アッパーを突き上げ、左ボディも打つ。橋本がコンビネーションで手数多く攻める中、池田がアゴへヒザを突き上げた。  3R、池田が左右ミドル、右ボディストレート。橋本のジャブに右を合わせにいく池田だが、橋本が左フックをヒットさせる。打ち合いの中でヒザをアゴに突き上げる池田。  ジャブで前に出ようとする池田に橋本がボディへつなぐコンビネーションを回転させ、池田はヒザにつなぐ。橋本の右フックにバランスを崩す池田。橋本の左フックに池田は右フック。橋本の右アッパーがヒットするも池田は下がらず右カーフを蹴る。  橋本は近距離での左右フック、池田は右カーフ。橋本の左右フック連打で左フックがヒット。最後は意地の張り合いのような打ち合いとなった。  判定は2-0で橋本が池田を破ってみせた。 [nextpage] ▼第1試合 K-1フェザー級(-57.5kg)3分3R延長1R〇倉田永輝(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)判定2-1 ※30-29×2、29-30×齊藤龍之介(ドージョー☆シャカリキ)  1R、最初の倉田の左ローがローブローとなっていきなり中断。再開後、倉田は左右のミドル、齊藤は右ミドルからのワンツーで前に出る。さらに右カーフ。齊藤はスイッチして左右のストレート、オーソドックスに戻って右カーフ。倉田は左フックを強振する。齊藤はワンツーをヒットさせるが、倉田は前に出て打ち合いに行き、ワンツー。齊藤は右のカウンター。  2Rも倉田がパンチで前に出る。斎藤は左カーフからジャブ。ワンツーと左右フックを強振する倉田に、斎藤は回り込みながらジャブと右カーフ。カウンターを狙う齊藤に倉田は恐れず前に出て、両者の左フックが相打ちに。打ち合いが繰り広げられ、齊藤が左フックをヒット。しかし、倉田は怯まず打ちに行く。パンチから蹴りにつなげる齊藤。  3R、ステップを使って動きながらパンチ&蹴りのコンビネーションを放つ齊藤。倉田はワンツー、左フックも齊藤の左ミドル、右カーフ、右ストレートからの左ローに押される。倉田の右フックがヒットし、斎藤が下がるが、斎藤は左ハイ。斎藤の右カーフに倉田が右ストレートを合わせた。  左ミドルを蹴る斎藤だが倉田に押される。そこへ斎藤はワンツーのカウンターも、倉田は下がらず攻める。ワンツーから倉田が左フック、斎藤も左フックで相打ち。倉田の勢いに押される斎藤だが、それでもカウンターを合わせに行く。  判定は3-0で前に出て攻撃を続けた倉田が激闘を制した。 [nextpage] ▼プレリミナリーファイト第2試合 K-1スーパー・バンタム級 3分3R〇雨宮 空(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)KO 2R 3分00秒 ※右カーフキック×サガエ・マテウス(ブラジル/Brazilian Thai)  1R、始まってすぐにローブローで中断。再開後、互いのパンチが交錯する中、雨宮の左フックでマテウスがダウン。その直後に、雨宮のローが再びローブローに(警告)。左右フックのマテウスが前に出ると、雨宮はジャブで迎え撃つ。  雨宮はワンツーから右ミドル、マテウスは左右フックを強振する。ジャブと右カーフの雨宮にマテウスはやはり左右フックを強振して倒しに行く。  2R、いきなり打ち合いとなる両者。ローも蹴り合う。互いの右ストレートが交錯する。雨宮の右カーフでマテウスが崩れ落ち、この試合2度目のダウン。立ち上がるとマテウスはワンツーで前に出るが、雨宮は左ハイ。さらに左ミドル。マテウスはワンツー、右ストレートを強打する。  雨宮も負けじとワンツーを打ちに行き、そこまで蹴らなかった右カーフでダウンを追加。マテウスはワンツー、左右フック。雨宮は左フックから右カーフ。ラウンド終了直前、雨宮の右カーフでマテウスはダウン。ゴングと同時にKO勝ちとなった。雨宮はこれで3連続KO勝ち。 [nextpage] ▼プレリミナリーファイト第1試合 K-1スーパー・フェザー級 3分3R×藤平琉矢(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)判定0-2 ※28-30×2、29-29〇武蔵(デビルジム)  5戦5勝の藤平と4戦4敗の武蔵が対戦。左右にスイッチして左右フックを放つ武蔵に、藤平はラッシングパワーで前へ出る。武蔵は近距離での後ろ蹴り、ハイキックを当てる。  3R、勝負をかける藤平は左右フックで前に出るが、武蔵はかわして前蹴り、近距離の左ハイキックで応戦。どんどん前に出る藤平に武蔵は右アッパーを突き上げる。攻撃の手を休めない藤平に疲れが見える武蔵は胴廻し回転蹴り。  判定2-0で武蔵がついに初白星をつかんだ。
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