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【RIZIN】2連敗・新居すぐるがRIZIN2連勝中のノジモフと対戦「口は災いの元…」×ノジモフ「ニイを狩る」=6月14日(土)北海道

2025/05/16 22:05
 2025年6月14日(土)北海道真駒内セキスイハイムアイスアリーナにて開催の『RIZIN LANDMARK 11 in SAPPORO』 の追加カードが5月16日、発表された。 ▼RIZINフェザー級(66kg)5分3Rイルホム・ノジモフ(ウズベキスタン/ Tiger Muay Thai)新居すぐる(HI ROLLERS ENTERTAINMENT)  アームロック職人の新居は、RIZIN2連敗中。摩嶋一整に一本負け、昨年大晦日には盟友・武田光司と対戦し、ローブローにより、その時点までのテクニカル判定により0-3の判定負けを喫した。  ノジモフは“タシケントの闘犬”と呼ばれるウズベキスタンファイター。11勝中5つのKO・TKO勝ちをマークするストライカーだが、ニンジャチョーク、ダースチョークなどのフロントチョーク系も得意とする。  このカード決定前に新居は、「グラップリング・バウンサー」として、前日に自身がセキュリティーを務めるクラブに、榊原信行CEOを招聘。「怖い相手とやる」と宣言していた。  この日のカード発表会見で榊原CEOは、「本当は違う相手を用意していて、いろいろ新居選手のいいところが見せられるような相手にしようかなと思いましたけど……やめました」と語ると、「“怖い相手とやる”って言いふらしてたじゃないですか。希望通り、最高にゴリゴリの、RIZINファンの中でも非常に強いという評判のノジモフ選手を地元・北海道でぜひ迎え撃ってください」と“地獄のプロモーター”ぶりを発揮して、強敵をぶつけるとした。  その相手を聞いた新居は「あの……“口は災いの元”ってこういうことだなって思いました」と、若干後悔気味の表情。  榊原CEOは、「どうしたの? ここでノジモフという大きな山を越えると。地元でバックアップとか大歓声もあるだろうし、ごっつい相手だけどチャレンジすることが必要」とゲキを飛ばすと、新居は「北海道が悲鳴で大歓声になっちゃうんで……。いや弱気じゃなくて。でも昨日の段階で、なんかもうこれ、絶対強い相手の人のフリだろうなって僕自身も思ってたんで」と苦笑。  榊原CEOは、「実績のない選手でマッチアップするのも大変失礼かなと思ってですね。ノジモフ選手を選ばせていただきました。受けてくれますよね」と再確認。  気を取り直した新居も「もちろんです。チャンスをありがとうございます」と快諾しつつも、「でもあの榊原さん、一つだけ謝りたいことあるんですけど、僕がもし 北海道のビザが下りなかったら、ちょっとノジモフと戦えないんで。そこは本当に申し訳ないです」と保険をかけておくことも忘れず。最後は「必ず倒します」と意気込んで見せた。  一方、インスタライブを見ていたノジモフには通訳は用意されず。  その後、RIZINのSNSにノジモフからのメッセージが投稿され、「1年間、消えていたと思ったか? それは違う。ハングリー精神を養っていたんだ。6月14日、日本に戻る。みんなが求めているショーを僕が見せるよ。スグルニイ、君がそれを最前線で感じることになる。僕はただ勝つために戦うわけじゃない。自分が世界一だと証明するために戦うんだ。当日は狩りをする。捕食者としてケージに入る。札幌で会おう」と、新居を狩ると語った。  ここ10戦で9勝1敗。黒星は開始早々、不用意に出した左ミドルに右オーバーハンドをテンプルにもらっての8秒負けで、連勝が7で途切れたが、その後、RIZINで連勝し、復活を遂げている。  ノジモフはインタビューで、日本格闘技に憧れていたことを語る。 「日本に来ることは子供の頃からの夢だった。子供の頃、親と一緒に日本のテレビドラマや映画をよくテレビで観ていたから。そこで格闘技の中継も流れていて。子供ながらに、格闘技を“映画の世界”だと思って観ていたんだ。でも本当に起きていることなんだって知って。もし自分があそこに立っていたらどうだろう? こんなに小さいのに、あんなに大きなおじさんたちが戦ってるんだもんなと。僕がそれを見ていた頃はまだ小さくて、テレビの前に座りながら、自分がそこにいる姿を想像していた。  そして、ミルコ・クロコップに憧れた。ミルコの試合を見て、“ああなんてすごいんだろう”と感銘を受けて“こんな格闘家になりたい”と思ったのが、ファイターになる最初のきっかけだった」  ミルコばりのジャブ、左ハイも駆使するノジモフは、立ちでも組みでもアグレッシブが信条だ。その分、新居にも組むチャンスが生れるともいえる。  しかし、ノジモフは、前戦で山本空良のグラップリングを断ち切って、硬い打撃を当てている。果たしてフェザー級サバイバルマッチを勝ち抜くのは新居か、ノジモフか。 ◆新居すぐる Suguru Nii1991年1月13日、北海道出身。身長173cm、リーチ172cm、体重66.0kg、HI ROLLERS ENTERTAINMENT所属 「高校柔道北海道大会優勝の実績を持ち、マッハ道場で本格的に総合格闘技を始める。地下格闘技を経て13年9月のGLADIATORでプロデビュー。15年6月のVTJ GRAPPLERS CROWN 2ndで優勝後は柔道で培った寝技とフィジカルを武器に活躍。18年4月、ハワイのX-1 World Eventsで8人制ワンナイトトーナメント優勝。21年10月、初参戦のRIZINで中村大介に一本負け。22年2月、山本空良に1R TKO負けで2連敗に。PANCRASEにて得意のアームロックで2連勝すると23年6月、RIZIN北海道大会で同郷の飯田健夫を相手に1RサッカーボールキックでRIZIN初勝利を挙げた。9月、PANCRASEフェザー級王座決定戦で亀井晨佑に2R序盤で洗濯バサミを極め王座獲得。大晦日のRIZINでは弥益ドミネーター聡志を右フックで仕留めた。しかし5連続フィニッシュ勝利の勢いで臨んだ24年7月、国内最強の寝技師・摩嶋一整に2Rリアネイキッドチョークで一本負け。8月、PANCRASE王座を返上。大晦日、後輩・武田光司とのRIZINフェザー級サバイバルマッチで、3Rに自身のヒザによる2度目のローブローで武田が続行不可能となりテクニカル判定3-0で不完全燃焼のまま敗北、苦しいRIZIN2連敗となった。今回リーチ差17.5cmのノジモフの腕を必殺技で極め、地元での一本勝利で捲土重来を果たしたい」 ◆イルホム・ノジモフ Ilkhom Nozimov1995年3月27日、ウズベキスタン出身。身長182cm、リーチ189.5cm、体重66.0kg、Tiger Muay Thai所属 「長いリーチから繰り出されるパンチとバリエーション豊富な蹴りが強みのストライカー。幼少期、ミルコ・クロコップが足技でKOする姿に憧れを抱く。活発な子どもだったことから親の勧めでボクシングを、兄の影響でITFテコンドーを習い始める。そのほか、空道や、レスリング、柔道、コンバットサンボなど様々な格闘技を経験。15年4月のプロデビュー戦はロシアのWCSA Combat Ringで、1R一本負けを喫したがその後は1RKOで2連勝。18年3月から数々の団体に参戦。22年10月、初参戦のUAE Warriorsでギロチンチョークによる一本勝利を挙げ、破竹の7連勝。続く23年3月にはラステム・クダイバーゲノフとのキャッチウェイト戦で1R僅か8秒、ファーストコンタクトで蹴り足を捕えられ右オーバーハンドでKOされると混乱し、レフェリーに掴み掛かる事態に。23年11月、RIZIN初参戦となったアゼルバイジャン大会でホアレス・ディアに判定勝利。2戦目の24年7月、山本空良と対戦。2R、右ストレートでダウンを奪うとパウンド猛追でTKOし、日本デビュー戦を華々しい白星で飾った。群雄割拠のRIZINフェザー級において、屈指のストライカーとして寝技師の新居をド派手にKOし、その存在感を一気に高めたい」 【その他・追加カード】 ▼RIZINヘビー級(120kg)5分3Rシナ・カリミアン(イラン)荒東“怪獣キラー”英貴(パンクラス大阪稲垣組) ▼RIZINフェザー級(66kg)5分3R山本空良(パワーオブドリーム)鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM) ▼RIZINフェザー級(66kg)5分3R遠藤来生(パワーオブドリームジム)ザーシバァディン(中国) 【既報カード】 ▼RIZINフェザー級(66.0kg)5分3Rヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)木村柊也(BRAVE) ▼RIZINライト級(71.0kg)5分3R堀江圭功(ALLIANCE)西川大和(西川道場) ▼RIZIN WORLD GP 2025 ヘビー級(120.0kg)トーナメント1回戦 5分3Rアレクサンダー・ソルダトキン(ドイツ、ロシア/SPITFIREGYM in Berlin)14勝5敗プリンス・アウンナラー(フランス/Free Fight Academy)20勝12敗 ▼RIZINフェザー級(66.0kg)5分3Rビクター・コレスニック(ロシア/Tiger Muay Thai/Kuznya)25勝4敗1分SASUKE(MASTER JAPAN TOKYO)13勝3敗1分 ▼RIZINバンタム級(61.0kg)5分3Rマゲラム・ガサンザデ(アゼルバイジャン/Team Alpha Male)11勝1敗安藤達也(フリー)14勝4敗1分 ▼RIZINバンタム級(61.0kg)5分3R中島太一(ロータス世田谷)18勝13敗1分CORO(JAPAN TOP TEAM)20勝21敗5分 ▼RIZINバンタム級(61.0kg)5分3R後藤丈治(TRIBE TOKYO MMA)17勝8敗1分鹿志村仁之介(BatlleBox)8勝4敗 ▼RIZINストロー級(52.50kg)5分3Rソルト(マルスジム)万智(67ジム) ▼RIZIN キックボクシングルール 64.0kg契約 3分3R上野空大(kickboxing gym SHINYUUKI+/K-1 GROUP)ファーパヤップ・GRABS(タイ/GRABS KICK BOXING STUDIO) ▼RIZIN キックボクシングルール 60.0kg契約 3分3R上野奏費(kickboxing gym SHINYUUKI+/K-1 GROUP)山川賢誠(Kickboxing Academy Sapporo/RISEフェザー級8位) ▼RIZIN キックボクシングルール 55.0kg契約 3分3Rとしぞう(フリー/BreakingDown)鵜澤悠也(RIKI GYM/K-1 GROUP) ▼OPファイト3 RIZIN MMA特別ルール 77.0kg契約 5分2R成田佑希(TEAM KAZE)能登 崇(GO ONE GYM) ▼OPファイト2 RIZIN MMA特別ルール 56.0kg契約 5分2R鈴木嵐士(JAPAN TOP TEAM)早坂優瑠(CORE QUEST KUSHIRO) ▼OPファイト1 RIZIN キックボクシングルール 57.0kg契約 3分3R安齋 宙(Kickboxing Academy Sapporo)もっとがんばれ!ふるかわくん(GRABS)
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