▼第3試合 スーパーフェザー級(-60kg)3分3R延長1R
○常陸飛雄馬(TARGET SHIBUYA/同級3位)
KO 2R 1分19秒 ※左フック
×勝次(TEAM TEPPEN/WKBA世界スーパーライト級王者)
常陸はテコンドーをバックボーンに持ち、2016・2017年全日本学生キックボクシング連盟フェザー級王者の実績を持つ。2019年7月に清水将海にKO勝ちしたのを皮切りに8連勝を飾り、2023年1月にはRISEスーパーフェザー級王者チャンヒョン・リーに挑戦したが、延長Rで敗れタイトル奪取ならず。8月には大雅と対戦したが、延長戦で敗れた。YA-MANと同門の強打の持ち主。戦績は9勝(7KO)4敗1分。
勝次は2003年にプロデビューし、2015年にキャリア12年目にして新日本キックボクシング協会の日本ライト級王座に就いた。2017年にKNOCK OUT初代ライト級トーナメントへ参戦すると、1回戦の不可思戦、準決勝の前口太尊戦といずれも倒し倒されの大激闘を演じて一気に名を挙げ、決勝では森井洋介に敗れるも大きなインパクトを残した。2019年10月には悲願であったWKBA世界王座をTKO勝ちで獲得。2023年7月の『NO KICK NO LIFE』にて大月晴明に5RでKO勝ちして健在ぶりを示し、10月には新日本キックラストマッチで岩橋伸太郎に判定勝ちした。戦績は47勝(20KO)19敗10分。
1Rから前へ出るのは常陸。左右フックを振り回すようにして打ちに行き、勝次に何度もコーナーを背負わせる。勝次も右ストレートで反撃するが、常陸に勢いがある。
2Rも同じ展開で、常陸が勝次をコーナーやロープ際に追い詰める。セコンドのYA-MANの指示通りに左ボディからの右フック、そしてジャブで仰け反らせた勝次に右ストレートからの左ストレート。勝次が横倒しにダウン。常陸の豪快KO勝ちとなった。
連敗を脱出した常陸は涙を流しながら「自分の話ですけれどずっと付き合っていた彼女と25日に入籍するので勝って本当に嬉しいです。一家の大黒柱として仕事のキックボクシングをもっと頑張ろうと思います。来年60kgのベルトを絶対に獲りに行くので応援してください。もう60kgに相手がいないので、K-1とかRIZINとか他団体の強いヤツとやっていきたいです。自分の試合は絶対に倒すのでこれからも期待してください」とマイクでアピールした。