▼第5試合 Super Fight!アトム級(-46kg)3分3R延長1R
○宮﨑小雪(TRY HARD GYM/第2代RISE QUEENアトム級王者)
判定3-0 ※30-2×2、30-26
×モンクットペット・カオラックムエタイ(タイ/カオラックムエタイ/IFMA Youth WorldMuaythai 2023 45kg王者)
宮﨑は小学3年生から空手を学び、アマチュア戦績10戦10勝(3KO)無敗の戦績を引っ提げ、16歳で2019年11月にプロデビュー。新人離れしたテクニックを見せて関係者から高い評価を受け、2021年1月「アトム級NEXT QUEENトーナメント 2021」で優勝。3月にはRISE QUEENアトム級王者・紅絹に挑戦し、判定2-0で破り第2代王座に就くと、伊藤紗弥、小林愛理奈、ペットルークオン、MISAKI、ビョン・ボギョンを連続撃破。2023年8月にはジュムリアットをKOして2連続KO、10連勝をマークした。戦績は12勝(2KO)1敗1分。
モンクットペットは身長160㎝(宮﨑は153㎝)で戦績は80勝5敗1分。IFMA Youth WorldMuaytahi 2023の45kg王者で、パトンスタジアム認定ミニフライ級王者。2022年12月に田中”暴君”藍にTKO負けを喫しているが、2022年10月にKAREN、今年5月の『ムエローク』では藤原乃愛、9月の『RWS』では伊藤紗弥に勝利している強豪だ。
1R、サウスポーの宮﨑は右へ回り込みながら左右のロー、モンクットペットは右ミドルを蹴っていき組んでのヒザを狙う。宮﨑は右フックを見せておいての左ボディ。右ミドルを蹴るモンクットペットだが宮﨑は距離を詰めて連打からボディを打つ。さらにヒザ。
2R、右へ回り込みながら前へ出る宮崎は左ロー、連打の中に左右のボディを織り交ぜる。宮﨑の左ボディが何度も決まり、モンクットペットはつかんでの連続攻撃でイエローカード。再開すると宮﨑が連打からのボディ、そして左ローと圧倒的な攻撃を繰り出す。それに対してモンクットペットはつかみを繰り返すのみ。宮﨑のボディに身体を丸めるモンクットペット。宮﨑の左インローでモンクットペットの左足内側は真っ赤だ。宮﨑の左インローに大きくバランスを崩すモンクットペットは、ホールディングでついにレッドカード(減点1)。
リングサイドでK-1女子アトム級王者・菅原美優が観戦する中、最終3Rが始まる。モンクットペットはワンツーを打ってそのまま組み付く動きが多く、クリンチが増える。宮﨑の左ハイキックでモンクットペットが前のめりにダウンするが、これはスリップ判定。宮﨑は左インロー、右フック、前蹴り、ボディと攻め込むがモンクットペットはつかんで耐える。宮﨑の左ローと左インローに防戦一方のモンクットペットだが守りは固く試合終了。
大差の判定で宮﨑が今年も全勝で終えたが、KOを逃して表情は微妙。マイクを持つと「嬉しいですけれど倒せなくて。本当は倒さないといけない試合だったし、自分の未熟さ、弱さに情けなく思います。もっと飛躍できるように来年注目お願いします。そして日本人でもう一人倒さないといけない相手がいるので、K-1の菅原選手とやりたいです。一緒に女子格闘技を盛り上げましょう」と対戦をアピールすると、菅原は笑顔で拍手を送った。