撮影/安村発
RUF presents RISE WORLD SERIES 2023 Final Round
2023年12月16日(土)東京・両国国技館
※ABEMAでLIVE配信
▼メインイベント(第16試合)RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament 決勝戦 3分3R延長2R
×クマンドーイ・ペッティンディーアカデミー(タイ/ペッティンディーアカデミー/ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級王者)
判定0-3 ※28-29×2、28-30
○田丸 辰(TRY HARD GYM/初代RISEフライ級&スーパーフライ級王者)
※田丸がトーナメント優勝。
クマンドーイは2020年大晦日に『RIZIN.26』で那須川天心に判定で敗れるも思い切りのよいパンチと重いミドルキックで場内を沸かせた。過去にはロッタン・ジットムアンノンに勝利している。これまでオムノーイスタジアム認定フライ級王座、WBCムエタイ世界スーパーバンタム級王座、True4Uスーパーフライ級王座、ラジャダムナンスタジアム認定同級王座を獲得。4月の来日では福田海斗にダウンを奪われて敗れている。7月の1回戦ではモハメッド・カルーアに判定勝ち、8月の準決勝では優勝候補最右翼の志朗からダウンを奪って決勝へ進出。戦績は122勝30敗2分(KO数は不明)。
田丸はジュニアキックボクシング出身で、卓越したボクシング技術とディフェンス能力でプロデビュー後は10戦全勝(2KO)と無敗の快進撃で2018年11月に初代RISEスーパーフライ級王者となった。2019年9月にRISEバンタム級王者・鈴木真彦とRISE王者対決を行い延長戦の末に初黒星を喫し、2020年9月の2度目の防衛戦で大崎一貴に敗れて王座陥落。2021年7月の「RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」でも1回戦で政所仁に敗れるなどスランプに陥ったが、2022年に階級を下げて臨んだ「初代RISEフライ級(-51.5kg)王座決定トーナメント」で優勝し、二階級制覇を達成した。7月の1回戦でペッシラーを初回KOで破ると、準決勝では大﨑にリベンジを果たして決勝へ進出。戦績は16勝(3KO)3敗1無効試合。
1R、田丸が左ハイをかすめるとクマンドーイは右インローを蹴り返す。鋭い右ミドルを蹴るクマンドーイ。強い左ローから左ミドルを蹴るクマンドーイに田丸は距離を詰めての連打。田丸は左インロー、右カーフを蹴る。右ミドルを多用するクマンドーイに田丸は左三日月、接近してのヒザ。
2R、田丸が左インローを蹴るとすぐにクマンドーイが強烈な右ミドル。田丸の利き腕である左腕を襲う。しかし、クマンドーイの左ミドルに田丸が左ストレートを合わせてダウンを奪う。立ち上がったクマンドーイはパンチで前へ出ての猛攻と右ミドル。さらに右カーフを蹴る。田丸はノーモーションの左ストレート。右カーフから右ストレートを放つクマンドーイに田丸は左ストレートで対抗。
3R、パンチで前に出てくるクマンドーイに田丸はジャブ、右フック、そしてガードの隙間を縫うようなノーモーションの左ストレート。パンチの打ち合いになると、田丸はクマンドーイのパンチをかわして左ストレートを打つ。強打を叩きつけるクマンドーイに田丸がジャブ、右フック、左三日月。田丸は左ボディストレートも打つ。クマンドーイも負けじと左フック、右ミドル。田丸は右ミドルで左腕を蹴られながらもノーモーションの左を打つ。
判定は3-0でダウンを奪った田丸が勝利、強敵クマンドーイを破り優勝を飾った。優勝賞金は1000万円。田丸は「今日は最後まで応援してくださってありがとうございます。本当にめちゃくちゃ苦しい試合で1Rの最後の方でめちゃくちゃ効いたし、ダウンも皆さんの想いだったり、いろいろな想いがあって支えられてこの結果になったと思っているので感謝しかないです。
何より一番は、小さい頃から格闘技のことだけに専念させてくれたお父さん、今は天国で見守ってくれているお母さんに感謝しかないです。ありがとう。メインイベンターとして判定であまりいい内容だったとは言えないですが、RISEの王者として代表者として来年も駆け上がっていくので注目してください」とマイクで語った。