▼第13試合 RISE×GLORY スーパーライト級(-65kg) 3分3R延長1R
○白鳥大珠(TEAM TEPPEN/RISE WORLD SERIES 2019 -61kg級王者、第5代RISEライト級王者)
KO 3R 1分27秒 ※左ヒザ蹴り
×ザカリア・ゾウガリー(モロッコ/‘T Oude Westen Gym/S-cup -65kg世界トーナメント2016優勝)
白鳥はキックボクシングからボクシングに転向し、8勝(5KO)3敗の戦績を残してキックボクシングにカムバック。2019年2月に第5代RISEライト級王者に輝くと、3月に開幕した「RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament」で優勝。世界王者のベルトを巻いた。2021年6月のRIZIN KICKワンナイトトーナメントでは皇治らを破って優勝。2022年6月の『THE MATCH 2022』ではゴンナパーに初回KO負け。10月にはYA-MANと大激闘を演じて判定勝ちで再起を果たした。12月にはISKAヨーロッパ・ライト級王者イリアス・バニスに完封勝ち。6月にフランスでアレクシス・ソートロンにKO負けを喫するもラウンド終了後であったため無効試合に変更された。戦績は25勝(10KO)9敗1分1無効試合。
ザカリアは2014年4月にシュートボクシングに初来日し、鈴木博昭と対戦して判定負けも好試合を展開。2014年11月には選手欠場のため大会前日にオファーを受け、大会当日朝に来日してそのまま試合に出場、1回戦でボーウィー・ソー.ウドムソン、準決勝でウシネ・ベノーイと強豪を撃破して決勝へ進出するという離れ業を見せた。決勝での鈴木との再戦でも2回の延長戦へもつれる接戦を演じている。
そこからはシュートボクシングの外国人エースとして活躍し、2016年のS-cup -65kg世界トーナメントでは優勝、2017年4月には海人からも勝利を収めている。また、RISEには2度参戦して裕樹にKO勝ち、吉本光志にはTKOで敗れた。近年はGLORYを主戦場にし、2017年12月にはペットパノムルンとGLORY世界フェザー級王座挑戦者決定戦でKO負け、2017年4月以来、実に6年ぶりの来日を果たす。戦績は33勝(15KO)5敗1分。
1R、白鳥の左ストレートがヒットするが、飛びヒザに行くと今度はザカリアの右がヒット。白鳥はじりじりと詰めていって左三日月、ザカリアが連打で前へ出ていくと白鳥は後ろ廻し蹴りを見せる。
2R、ザカリアはいきなりの後ろ廻し蹴り。前へ出ていくとローから右フック。さらにバックハンドブロー。左右フックの連打には白鳥が右フックを返す。いきなり前へ出て連打を見舞うザカリアに白鳥は右フック。白鳥の蹴りを受けても前へ出ていくザカリア。白鳥は頭を下げさせてのヒザ。ザカリアのワンツーを下がりながらかわしての白鳥のワンツーが決まる。
3Rもザカリアが連打で前へ出るが、そのパンチは届かず白鳥が右を当てる。ザカリアは思い切り入り込んで左右フックを連打、白鳥の左フックをもらっても前へ出て攻める。しかし、白鳥はザカリアのパンチをよく見てかわし、頭を下げてフックを連打するザカリアへ白鳥が左ヒザを突き上げる。このヒザが見事に決まり、ザカリアを一発KOした。
大喜びの白鳥は「久しぶり、RISE。みんなお待たせしました。これが白鳥大珠です。海外で不甲斐ない試合をして海外に出たら通用しないのかなと落ち込んだんですが、そこでザカリア選手という超強豪と対戦出来て勝つことが出来て自信になりました。こうして勝って今年締めくくったから、来年どうしようとか言いたいんですが、この勝ちが嬉しすぎて次のことはとりあえずどうでもいいです。ゆっくりしたら次の展望を話したいと思います。今後も白鳥大珠に注目してください」と勝利を喜んだ。