▼第4試合 -54kg契約 3分3R延長1R
×松下武蔵(GOD SIDE GYM/バンタム級10位)
判定0-2 ※29-30、29-29、29-28
○池田幸司(ReBORN経堂/第8代Krushバンタム級王者)
松下は「武蔵」のリングネームで活躍、2023年3月に『KNOCK OUT』に初参戦するとKNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級王者の古木誠也に初回KO勝ち、6月は小倉尚也にも初回KO勝ちして、8月に古木とのKNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級タイトルマッチが決まっていたが、所属ジムを退会したため欠場。GOD SIDE GYM所属として10月のRISEに2年4カ月ぶりの参戦を果たすとバンタム級10位の彪司に判定勝ちしてベストバウト賞を獲得した。戦績は8勝(3KO)1敗1分。
池田は幼稚園から始めた空手をバックボーンに持ち、アマチュアでは無敗を誇り、2019年にはK-1カレッジ優勝。同年10月にKrushでプロデビュー。2021年5月の「K-1バンタム級日本最強決定トーナメント」では1回戦で黒田斗真にKO負けを喫したが、その後は連勝して2022年3月に壬生狼一輝を判定で破りKrushバンタム級王座に就いた。7月には野田蒼をKO、今年2月には松谷桐をKOして2度の防衛に成功している。2022年12月の「K-1 WORLD GP初代バンタム級王座決定トーナメント」では準決勝で石井一成に敗れて3位に。2023年6月、ペットモンコンに延長戦の末判定勝ちし、前戦は9月に元KNOCK OUT王者の心直をKOで撃退した。戦績は12勝(7KO)4敗。
1R、松下も池田も前足を上げ下げしてから入り込む。松下がジャブ、右ローの蹴り合いから松下が右ストレート。池田が右ハイを蹴ると松下はバックキックを放つ。前に出る松下に池田はジャブ、右ロー。池田は前蹴りのフェイントからバックハンドブローを見せる。松下は左フックを強振するが、池田はかわした。
2R、強振して前へ出る松下だが、池田はかわしてジャブや右ローを当てていく。さらに松下の蹴り足をキャッチすると豪快にコカす。さらには首相撲からのヒザも繰り出す池田。松下は右クロスを合わされ、出鼻に右ローも合わされる。右カーフに足を挙げる松下。前へ出るところに右ロー、右カーフを合わされる松下は、接近してもつかまれてヒザをもらう。ゴングが鳴ると池田は両手を上げた。
3R、ジャブで前に出る松下だが池田の距離は遠い。それでも前に出る松下が左フックをヒットさせ、左ボディからの右ヒザ。猛然と攻める松下が顔面とボディにフック、さらにヒザ、バックキック。このボディ攻めに池田の動きが止まる。池田もヒザで反撃し、松下も疲労を感じさせるが前へ出て攻め続ける。池田はキャッチから2度の攻撃でイエローカード。池田は徹底したヒザ、松下は前へ出て左フック。両者ともかなりの疲労ぶり。
判定は2-0の僅差で池田が対抗戦でK-1グループに勝利をもたらした。マイクを持った池田は「KOしてK-1の強さ、そして今後の目標を語りたかったんですが、松下選手めちゃくちゃ強くてRISEの洗礼を浴びました。いやあ、RISEもなかなかいいですね、ベルトなんかも欲しくなっちゃったので、伊藤代表、チャンスをください。K-1最高です、RISEも最高!」とバランスのとれたマイクでRISEに継続参戦をアピールした。