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【RIZIN】サトシもAJに判定負け、クレベル連勝が「7」でストップ、パトリシオ、堀口、アーチュレッタ、ラバダノフが判定勝ちでBellatorが5連勝! 女子GP決勝・伊澤がパク・シウとの接戦制しGP優勝、井上が瀧澤に完勝、平本は梅野からダウン奪うドロー

2022/12/31 13:12
【RIZIN】サトシもAJに判定負け、クレベル連勝が「7」でストップ、パトリシオ、堀口、アーチュレッタ、ラバダノフが判定勝ちでBellatorが5連勝! 女子GP決勝・伊澤がパク・シウとの接戦制しGP優勝、井上が瀧澤に完勝、平本は梅野からダウン奪うドロー

(C)RIZIN FF

 2022年12月31日(土)さいたまスーパーアリーナにて『湘南美容クリニック presents RIZIN.40』が開催された。

『湘南美容クリニック presents RIZIN.40』速報

▼第15試合 大将戦 ライト級 5分3R
×ホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)現RIZINライト級王者=70.85kg
[判定0-3]
〇AJ・マッキー(米国)前Bellator世界フェザー級王者=70.20kg




 MMA14勝1敗のホベルト・サトシ・ソウザは、2021年6月の「RIZIN初代ライト級王座決定戦」で、RIZINライト級ワールドGP王者のトフィック・ムサエフと対戦。1Rに三角絞めによる一本勝ちで王座戴冠。その後も、矢地祐介に2R一本勝ちで初防衛に成功すると、2022年4月の前戦では、ジョニー・ケースを1R 腕ひしぎ三角固めで極めてリベンジを果たすとともに2度目の王座防衛に成功した。Bellatorのスコット・コーカー代表から、2023年開催予定のBellatorライト級ワールドGP参戦を熱望されているRIZIN王者だ。


 MMA19勝1敗のマッキーは、2021年8月のBellatorフェザー級ワールドGP決勝兼タイトルマッチで、パトリシオ・ピットブル・フレイレを1R ギロチンチョークで極め、デビュー以来負けなしの18連勝でGP優勝と共に新王者に輝いた。しかし、2022年4月のリマッチで判定負けで初黒星、王座陥落した。2022年10月には1階級上のライト級に転向し、4月のRIZINで武田光司に一本勝ちしたスパイク・カーライルに判定勝ちで再起。2023年開催予定のBellatorライト級ワールドGPに名乗りを挙げていた。



 対するサトシは際だって強い寝技を武器に、近年ではスタンドでの成長も著しい。ムサエフ戦の一本勝ち後のケース戦では立ち会う場面も見せており、マッキー戦でいかに得意の組みに持っていく展開を作れるか。カーライルの寝技をことごとく切り返したマッキーはまだ一本負けもKO・TKO負けも無く、黒星はパトリシオ戦の判定負けのみ。果たしてサトシは難攻不落のマッキーに競り勝つ、あるいは一本を極めることができるか。

 花道で日本の鎧兜を直用し、日本刀を抜いて見せるマッキー。金の雨を振らして入場する。セコンドにはかつて同じさいたまスーパーアリーナで戦った父・アントニオ・マッキーがつく。

 続けてサトシが登場。兄ダイ、マルキーニョス、鈴木博昭、そして試合を終えたばかりのクレベルも駆け付ける。

 1R、オーソドックス構えのサトシ、サウスポー構えのマッキー。中央を取るマッキー。左の蹴りに右を狙うのはサトシ。サイドキックのマッキー。

 ダブルレッグからロールしてクローズドガードにいれるサトシ。足を手繰るサトシにパウンドするマッキーはサトシをコーナーに持ち込み、スペースを無くす。右足を手繰るが、潰すマッキー。シングルレッグに入るが、切るマッキーに、オープンガードから三角絞めを狙うサトシ!



 頭を下げないマッキーは上体を起こして足を解かせると、コーナーに押し込み、潰しに行く。ストップドントムーブで中央で再開。両手を広げるマッキー。体を離してフットスタンプで飛び込むが、ゴング。

 2R、サウスポー構えから左ミドルハイはマッキー。右ローを返すサトシ、後ろ廻しを見せるマッキーの左ストレートはかわし、右ハイ、右ストレートで前に! しかしマッキーも跳びヒザ! かわすサトシはワンツーで前に。右ハイをガード上に当てると、左ミドルを効かせたマッキー!



 離れて立つサトシがシングルレッグからバックテイク! 4の字ロック。背後からパウンドを入れて左手、右手を交互に巻く。たすきはまだ組めないサトシ。頭の位置が少し高い。残り1分30秒。正対を試みるマッキーにバックからいつものように三角絞めを狙うサトシだが、上体を放したマッキーは踏みつけ。足を手繰るサトシだがゴング。

 3R、両者ハグ。大きな拍手のなか2022年の最終ラウンド。立ち会うサトシ。シングルレッグにニンジャチョークを極めに行くマッキー! 

 首を抜いたサトシはボディロックから大内刈テイクダウン! マッキーの立ちにギロチンチョークを合わせるも首を抜くマッキー。



 左を伸ばすマッキーに右を狙うサトシ。ダブルレッグに入ると、そこにサトシはギロチンチョーク。ほどなく首を抜くサトシは担ぎパス狙い。ハーフからサイドに出て肩固め狙い、ブリツジで返してきたマッキーのバックにつくと立ち上がるマッキーにスタンドで4の字ロック。

 しかし首を守るマッキーは前転もついていくサトシはパームトゥパームで絞めようとするが、極めきれず。ジャッジで「ニアフィニッシュ」とまでは行かないか。



 判定は3-0でマッキーが勝利。右目を腫らしたサトシは首を振り、マットに正座。マッキーは兜をかぶり、勝利の記念撮影をした。

 試合後、マッキーは「私を漢にしてくれたすべての人たちに感謝したいです。またぜひここに戻ってきて、今度はもっと大きなものを賭けて戦いたいと思います。コーチ、父、練習仲間、柔術を見せてくれた人達にも感謝したいです。Bellator、RIZINのみんなにも」とコメント。

 5連勝で完全勝利したBellator陣営のスコット・コーカー代表は勝利トロフィーを受け取った。


 榊原CEOは、「今日は完敗です。もっともっと精進してぶっ飛ばせる日が来るように」と語り、最後に高田延彦キャプテンによるアントニオ猪木の「1、2、3ダァーッ」で合唱し、大会を締めた。

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