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【RIZIN】サトシもAJに判定負け、クレベル連勝が「7」でストップ、パトリシオ、堀口、アーチュレッタ、ラバダノフが判定勝ちでBellatorが5連勝! 女子GP決勝・伊澤がパク・シウとの接戦制しGP優勝、井上が瀧澤に完勝、平本は梅野からダウン奪うドロー

2022/12/31 13:12

▼第11試合 先鋒戦 ライト級 5分3R
×武田光司(BRAVE)元DEEPライト級王者=70.85kg
[判定0-3]
〇ガジ・ラバダノフ(ロシア)元Eagle FCライト級王者=70.75kg





 武田は、DEEPで大原樹理に2連勝後、RIZINで川名雄生、久米鷹介に勝利も、矢地祐介に判定負け。“ブラックパンサー”ベイノアには一本勝ちも、2022年4月カーライルに2R ギロチンチョークを極められ、試合後に海外修行を経験。

 ハワイのユナイテッドMMAで、元ONE同級王者のクリスチャン・リーらと練習を積んで7月のジョニー・ケース戦で金星の判定勝ち。10月のザック・セイン戦でも1R 腕十字で一本勝ちし、自ら対抗戦の先鋒戦に志願した。



 ラバダノフは元UFC世界ライト級王者で、世界を席巻するダゲスタンレスラーの総帥ハビブ・ヌルマゴメドフの“最後のスパーリングパートナー”を務めていたという元Eagle FCライト級王者。Eagle FCからBellatorに参戦し、初戦を1R TKO勝利すると、2022年2月にジェイジェイ・ウィルソンに判定勝ち。7月の前戦でボビー・キングにも判定勝ちでBellator3連勝を飾っている。

 米国SHOWTIMEでも放送される対抗戦は、後半戦でも入場式を行い、「PRIDE」のテーマ曲を使用、10選手が登場し、榊原信行CEOとスコット・コーカー代表もリングに上がり開会した。

 先鋒戦、ハビブ・ヌルマゴメドフがリングサイドに座り、ラバダノフのセコンドにはザイード・イザガクマエフと、シャミール・ザブロフ(40勝7敗1分)らがつく。レフェリーはジェイソン・ハーゾクが裁く。



 1R、サウスポー構えの武田に、オーソドックス構えのラバダノフ。左ジャブを見せるラバダノフは右ロー。武田も左ストレートで飛び込む。ラバダノフは右ミドル! インロー。それを武田は左で押し戻す。右ストレートを突くラバダノフに、武田も前手の右を返す。さらにアッパーから左ストレートも。

 ラバダノフの右ストレートで後方にダウンした武田! すぐに立ち上がるも脳が揺れているか、足がもつれて再びダウン。そこに左右で詰めるラバダノフに、何とか持ち直し組む武田は右の前手から左ボディストレート。

 詰めるラバダノフは右ハイ。右ストレート。武田の詰めに打ち終わりに中央を貫く右ストレートを当てる。さらに右のダブルで前に出るラバダノフもゴング。驚異的なリカバリーを見せた武田だが、中盤をどう戦うか。

 2R、ラバダノフの右の蹴り足をつかもうとする武田。低いシングルレッグはラバダノフが切る。なおも詰める武田に体を入れ変えるラバダノフだが、三度入れ替える武田がコーナーに押し込む。


 グレコローマンレスリングの強みである上で組む武田。右で差して押し込むも、ラバダノフはヒザをスペースに入れて突き放す。

 スタンド再開。喧嘩四つの前手争いでラバダノフの右を返した武田が前に。しかし、この組みも切るラバダノフ。武田はインロー。右のダブルで詰めるが組むことは出来ず。


 武田はステップが戻る。しかしラバダノフのワンツーを浴びる武田。右を返す。ラバダノフの組みを切る武田が左を突いて前に。ラバダノフの組みを小手に巻いて凌ぐ武田が前に! コーナーで体を入れ替えた武田。ラバダノフの崩しから抜けて前に。ラバダノフが右ハイをガード上に当ててゴング。ラバダノフに疲労が見える2R。

 3R、ラバダノフの右をブロッキングの武田。しかし近づくと組むラバダノフはハイクロッチからテイクダウン! すぐに立つ武田だがそこに詰めるラバダノフはバックテイク。アームロックの武田を潰すが、前転して抜けた武田がハーフネルソン狙い。しかし押し込むラバダノフを、スプロールする武田はヒザ!

 ラバダノフのシングルレッグを切る武田は押し込みヒジ! しかし手首を掴むラバダノフがボディロック! ここもスイッチを狙う武田。スタンドバックのラバダノフにコーナーで正面を向くと、武田はスイッチで立ち上がり! 

 しかしスタンドで武田の左ミドルにラバダノフのヒザ蹴りが金的に入り武田がスリップ。ガードでローブローをアピールするがゴング。

 判定は3-0でラバダノフが勝利。目を腫らしながらも最後は握手と言葉をかわし。ハビビもコーナーに。泣きじゃくる武田の左手を挙げた。


 判定は3-0でラバダノフが勝利。目を腫らしながらも最後は握手と言葉をかわし。ハビビもコーナーに。泣きじゃくる武田の左手を挙げた。


 先鋒戦を制したラバダノフは、「昨日、『ガジ・ラバダノフを見せる』と言いました。世界のMMAファン、日本のファン、ありがとう。決して忘れないものになったでしょう。アブドゥル・マナプスクールのみんな、コーチ、練習仲間ありがとう。そして家族、愛してる。日本のMMAファンは世界で最高です!」と語った。

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