MMA
レポート

【PANCRASE】フライ級王座決定戦・濱田巧vs.大塚智貴はノーコンテストに、キルギスのウルルがISAOを107秒KO、バルボーザに鈴木悠斗が初黒星、井村が負傷判定勝ち、木下が敢流に、猿飛流が岸田に判定勝ち、久米鷹介引退式、佐藤龍汰朗が林に競り勝つ

2025/07/27 12:07

▼フライ級 5分3R
×岸田宙大(パンクラス大阪稲垣組)11位 4勝2敗 56.75kg
[判定0-3] ※27-30×2, 28-29

〇猿飛流(リバーサルジム川口REDIPS)第7代KING OF PANCRASIST 12勝5敗 57.05kg

 ランカー入り後初戦となった5月大阪大会で、岸田は織部修也を腕十字で秒殺。柔術黒帯の極めの強さ、MMAファイターとしての進化を見せつけた。

「ランカー上位に挑んでいく」と宣言した岸田に用意された相手は、かつて頂点に君臨した元王者・猿飛流。

 2022年3月、小川徹を破り第7代王者に輝いた猿飛流だが、同年12月の初防衛戦で鶴屋怜に敗れ王座陥落。その後一時戦線を離れるも、2024年3月の『Eternal MMA』で復帰。

 フライ級王者アンソニー・ドリリッチに挑戦も、2Rに左のカウンターを受けてTKO負けで戴冠ならず。12月のPANCRASEでは、ジョセフ・カマチョに2R リアネイキドチョークで逆転の一本負けを喫している。

 前戦の勢いのまま大物食いを狙う新鋭・岸田と、再び頂点へ返り咲きを狙うベテラン・猿飛流が、フライ級で真っ向勝負の火花を散らす。

 岸田「明日は僕のキャリアの中でも一番強い相手だと思うんですけど、しっかりフィニッシュして勝つんで応援よろしくお願いします」

 猿飛流「相手はあの若手の勢いのある岸田選手で、三角絞めとか、一本獲りに行くのが上手いんですけど、すべてMMAでぶつけてすべて上回って自分が勝ちます。応援よろしくお願いします」

 1R、サウスポーの岸田に猿飛流はオーソドックス。ジャブ、前蹴りで牽制する猿飛流。間合いを詰めてきた岸田にインロー、関節蹴りを入れていく。右ミドル。

 詰める岸田だが、組みやパンチの間合いに入れない。岸田タックル。ボディロックからテイクダウンを狙うが猿飛流ケージでこらえる。投げた岸田。猿飛流の立ち上がり際に背中に乗ってチョーク!

 しかし猿飛流が前に落とそうとする。外れて下になった岸田。腕十字を狙う。腕を引き抜く猿飛流。今度は足関を狙った岸田だが、猿飛流ガードに入り防いだ。

 ガードの岸田にパウンドを入れる猿飛流。岸田また三角を狙うが、反応してディフェンスする猿飛流。1R終了。

 オープンスコアは一者岸田10-9、二者猿飛流10-9。

 2R、インローを蹴る猿飛流。ミドル、ジャブを入れる。岸田シングルレッグ。こらえる猿飛流だが、岸田バックに回るとすぐに背中に乗った。右腕を首に回すが、猿飛流は岸田の左腕を掴んでディフェンス。正対した猿飛流がテイクダウン。

 ハーフからパウンドを入れていく。猿飛流パスしてサイドを取った。岸田がケージを蹴って体勢を変えると腕十字!猿飛流腕を引き抜いて外した。またハーフで押さえ込む猿飛流。岸田がケージを使って立ち上がる。猿飛流がボディロックを放さずにケージに押し込んだまま2R終了。

 2Rは三者猿飛流10-9。

 3R、パンチで出た岸田だが、猿飛流がボディロックからテイクダウン。ガードを取る岸田。三角を狙うが立ち上がって外した猿飛流。すぐにガードに入っていく。また三角を狙う岸田だが、猿飛流は岸田の足をサバいてパスを狙う。ガードに戻す岸田。

 また下から岸田の足が上がってくるが、密着して防ぐ猿飛流。岸田下からギロチンに抱えるが、首を抜いて外す猿飛流。最後にパウンドを入れてタイムアップ。

 判定30-27、30-27、29-28の3-0で猿飛流勝利。新鋭・岸田の寝技に真っ向勝負した上で完勝。元王者の貫禄を見せた。

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